極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

菌糸から駒

2019年10月23日 | 環境工学システム論



                                          
                              
8.泰 伯 たいはく
ことば------------------------------------------------------
「人のまさに死せんとするや、その言うこと善し」(5)
「士はもって弘毅ならざるべからず。任重くして道遠し」(8)
「民はこれによらしむべし。これを知らしむべからず」(10)
「その位に在らざれば、その政を謀らず」(15)
「学は及ばざるがごとくするも、なおこれを失わんことを恐る」(18)
------------------------------------------------------------
3 上に立つ者が肉親にあたたかい気持を抱き、古い友人をもおろ
そかにしない。こうあってこそ、人民はおのずから愛にめざめ、人
情に厚くなるだろう。(孔子)

君子篤於親、則民興於仁、故舊不遺、則民不偸。

If a monarch take good care of his relatives, people will be
benevolent. If a monarch are kind to his old friends, people
will be kind."

4「ごらん、わたしの手、わたしの足」
病があらたまったとき、曽子は門人たちを呼び集めて言った。「親
からもらった体なのだ。"おそれつつしむこと、深淵にのぞむがごと
く、薄氷を踏むがごとし"  と詩経にもあるではないか。自分の不注
意で傷つけてはならないと、そればかり気にかけて過ごして きたが、
もうその心配もいらなくなったよ」

曾子有疾、召門弟子曰、啓予足、啓予手、詩云、戰戰兢兢、如臨深
淵、如履薄冰、而今而後、吾知免夫、小子。

Zeng Zi had got a illness. He gathered his pupils and said,
"Look over my arms and legs. Shi Jing says, 'You must take
good care of your body like you are looking at an abyss and
walking on a thin ice.' Now, I don't need to worry about my
body like that anymore, do I?"

  【ポストエネルギー革命序論74】

 



iPS細胞で心臓病の治療治験申請へ 阪大
10月23日、iPS細胞から作製した心臓の筋肉の細胞をシート
状にして、重い心臓病の患者の心臓に直接貼り付ける手術について、
大阪大学の研究グループが治験として実施したいと、近く審査機関
に申請することがわかった。保険が適用される一般的な治療法とし
ての確立が早まることが期待され、今年度内をめどに1例目の手術
の実施を目指す。この治療法は当初、臨床研究として国の審査で了
承され、準備が進められてきたが、グループでは、その後に進んだ
細胞を培養する技術などを踏まえ、手術を治験として行い、安全性
や有効性を確認するという(保険が適用される一般的な治療法とし
て確立するのが早まるのではないかと期待,NHKニュース2019.10.23 )。



  

  
DIY日誌:蒸気除草方式で除草の実証①】
丸文の知財を調べ、電熱ケトルで煮沸水をつくり、アスファルト表
面の雑草に熱湯を注ぐ実証テストを開始。できれば、塩化ナトリウ
ム、塩化カルシウムや過炭酸ソーダなどの遅効性除草・殺菌性をも
つ粉粒を蒔いて行えばより効果があるが、今回は水道水だけで行う。
ネットサーフでは、「食塩と熱湯なら地中の根まで茹でて、退治す
ることが出来ました。毒薬を撒くことも無いので、エコな方法」と
して報告されているので、数日間放置し、判断することに。本来は
舗装前に、除草クレイ(これはわたしの造語で天然粘土鉱物に前述
した塩。化合物を練り込み、約50~100年の遅延性除草殺菌機
能をもったもので、このような機能性クレイとして「「クレイテラ
ピー
」などがある)、薄く土壌に散布して、既存のアスファルトな
どの舗装建材を表面を舗装する。

 秩父夜祭

「環環 - KannKann」
サ一キュラー・エコノミー(循環経済)事業講座
  

画期的な優れもの素材で、地球規模の環境問題解決に貢献

①菌糸から代替プラ・レザー・ミートまで

ニューヨークを拠点とするEcovative Design(エコヴェイティヴ'デ
ザイン)社のビジョンは壮大。プラスチックの削減に留まらず、地
球の増え続ける人口を賄うだけの食糧を作る!そのためには、「化
石燃料や動物性原料への依存をやめ、廉価で汎用性の高い植物性素
材を開発しなければならない」とおく。そのために着目したのが根
のように張り巡らされるキノコの 「菌糸(Mycelium)」 である。これ
を基に、代替プラ、代替レザー、代替ミートを作る素材を開発。各
分野の優良企業と提携し実用化を進めている(環境ビジネス,2019
年秋号より)。


  
IKEAやDELLの梱包材で実証
Ecovativeの名は、コンピュータ のDELLや家具のIKEAと、発泡スチ
ロールに代わる梱包材事業を行ったことで知られるようになる。試
されたのは、同社が開発した"MycoComposite゛菌糸の特性を利用し
て、ヘンプ(麻)などの農業廃材を成型。「保護性能はもとより、防水
性に富み、着火しにくく、何よりも、梱包材そのものを遠方から輸
送する必要なく、梱包の現場近くで、たった9日で成型できる点が
メリット」と自信満々。100% 植物性で生分解する最も持続可型の
中に農業廃材と、栄養分、それに菌糸を入れて成型する。   

能な梱包材として『C2C Gold認証』を得た。これは、循環経済実現
に寄与する安全で持続可能な製品を認証する国際組織 Cradle to
Cradle Products lnnovation lnstitute
が与える最高レベルの認証。  
①造り方は実に簡単。②成型用の型を作る。③これに、ヘンプなど、
現地で入手可能な農業廃材に、④菌、それに栄養分を入れ、⑤蓋を
して約6日間、菌糸が型通りに育ってほぼ成型された後、⑥型から
取り出し数日間、菌糸が更に密に張り巡るのを待つ。⑦そして最後
に乾燥させ、⑧生育を止めれば完成だ。型にも、リユーズやリサイ
クルが容易なPET素材を使えば理想的。


Ecovative としては、ユーザー企業とのコラボに意欲を燃やす。世
の中のスタンダードにしていくためには、企業との相互協力が不可
欠と考える。上記の他、これまでに、環境に配慮したコンセプトを
強く打ち出した化粧品のパッケージやファーストフードのトレーな
どに採用されている。また、自社開発の汎用性の高い既成品も販売
されている。たとえば、ワインのギフト用ボックス、輸送用などの
冷蔵ボックス、製品の角を保護するパッキング材など、従来の発泡
スチロール製品に代わるものとなる。さらに、"MycoComposite" を
誰でも簡単に体験キット"Grow.bio"も販売する。というのも、Ecov-
ativeでは、 若い人や子どもなど、多くの人々に実感してもらい、
広めてもらわなければ、地球を守る使命はかなえられないと感じて
いる。

ビーガン・レザーも、ビーガン・ステーキも  
Ecovativeは、同じ菌糸をべつにアパレル関連などの Myco FlexTMと、
肉の代替食品に用いるための AtlastTMも開発。プラスチック削減と
同時に動物を無謀に乱獲しない衣食を可能にする持続可能性を模索
する。"MycoFlex"は、菌糸から作る発泡状の物質で、密度や形状は
自由自在なので、繊維製品や靴の機能強化に、また合成パルプの代
用など、用途は多岐に渡る。たとえば、昨年4月には、自然素材の
イノベーティブなアクセサリーメーカ Bolt Threadsとのコラボで、
100% ビーガン・レザーを開発し、ハンドバッグを製品化。最近の
スポーツシューズにはクッション素材が埋め込まれ、高い機能性を
発揮している。ここでも、MycoFlexTは、合成樹脂製の従来品以上
の機能性を発揮し、それでいて、廃棄後には生分解する素材として
業界から期待が高まり、また、断熱性に優れていることから、ブー
ツや手袋などの防寒具のインナーとしても極め多様で有望。さらに
椅子やソファーなどに使われる弾力のある詰め物素材とし、化粧用
スポンジ、アイマスク、使い捨てスリッパなどのパーソナル製品の
用途でも、合成樹脂などの従来品にとって代われるだろう。裁断、
縫製、熱や圧力による型押しなどが容易。メーカーにとって魅力的
だし、肌にソフトでアレルゲンを含まない点も、直接的に接する用
途には高く評価できるとのことだが、環境配慮でオーダーメードで
成型できるメリットま
では申し分ないが、時間を必要とするデメリ
ットもあり、そのバ
ランスや詳細なデータが現時点では不明。

一方、Atlastは植物原料の肉代替食に「肉らしい」形状や歯ごたえ
を与える食材として注目される。これまでの代替肉は、ステーキや
腿肉のような質感や歯ごたえが出せないことから、ひき肉状が中心
で、その結果、ハンバーガーやソーセージ、ナゲットなどに限られ
てきた。その上、キノコそのものの美味しさ、植物性タンパク質、
繊維質を生かすこともできることから、ビーガン食メーカーには
待望の原料素材としてこれから期待が高まるとのこと。



人類は1万年前に牧畜を始め、70年ほど前にプラスチックを発明
することで、自らが依拠するこの地球の行く末にあまりに重大な影
響を与えてしまった。牧畜は地表を占領し、地球温暖化の最大要因
とすらなってしまっている。プラスチック、特に発泡スチロールの
ような使い捨てプラは、化石資源を無駄使いし、地球環境を汚染し、
生態系を狂わせ始めている。プラスチックや食肉を代替する植物性
素材が必要だ----創業者のEden とGavin両氏は、菌糸の特性を利用
したイノベーションに賭けた。そして、これを世界のスタンダード
とするために、あらゆる分野でコラボできるパートナーを常に世界
中から探し続けている。日本からのコラボ希望はまだない。個人的
には 「人造肉」の実用化には懐疑的であり、残件扱いである



環境意識が高いネット消費者を核に広がってほしい配送ツール
簡素な包装が喜ばれる欧州だから生まれ育ったRePack
今では生活に不可欠なネット・ショッピングや宅配サービス。欧州
で伝統的に環境意識が高かったが気候変動や海洋ごみ問題が実感さ
れるここ数年、循環経済への転換気運が勢いを増す。梱包材やパッ
ケージに対し、欧州市民は嫌悪感すら抱く。RePackに着目。梱包・
配送の選択肢にRePackを提供するネット販売業者を募り、返却・再
利用できる梱包・配送システム構築を広げている。RePackが開発し
たのは、配送用封筒(S・M・Lサイズ)とこれを回収し整えて再利用す
る仕組み。その仕組み全般を有償で購入し、ネット上のお客さまか
らの購入画面で、選択肢として「RePack封筒による配送にれも有償
」を用意。顧客はRePackの黄色の封筒に入った商品を受け取った後、
指示に従い封筒を折り畳み、同封された返送シールを貼ってポスト
に投函。封筒は RePackの返却ポイントに集められ、可能なものは
手入れして再利用に回され、損傷のひどいものは再生する。ネット
販売業者は、RePackを選んでくれた顧客に特典バウチャーなどを発
行すれば、顧客の囲い込みや新規顧客獲得のツールとして、あるい
は主旨に沿ったチャリティ献金などに紐づけするなどマーケティン
グ形成できる(環境ビジネス,2019年秋季号より)。



ところで、Repackの計算では廃棄物削減率で96%、二酸化炭素削
減率で80%と地球社会に貢献すると試算。同社は2011年、持続可
能な社会のための産業デザイン事務所としてスタートし、郵便ロジ
スティックの最適化などに従事。欧州では14カ国、50のネット
販売業者が導入。同封筒は平均20回使用でき、返却率80%、顧
客満足度76%を達成。北米でも4つのネットショップとパイロッ
トテスト中。SDGs時代のコンセプトに合致RePackを発想したフ
ィンランドや封筒返却拠点を置くエストニアなどは、長く寒い冬や
厳しい自然地理環境から、ネット販売や電子決済の需要が早くから
顕在化しその利用度が著しく高い特色をもつ。最近では、スイス、
ドイツ、オーストリア、オランダなどがこれに続き、特にSDGs
時代に入ってからは、欧州全体で、廃棄物ゼロ社会実現、循環経済
への転換の勢いが高まっている。現在、RePackの配送サービスを利
用----耐久性や防寒性など素材の機能性を重視したアパレルメーカ
MAKIAや地球を愛する人のためのジーンズMud Jeansなど---の
ようなエコロジや持続可能性などにこだわるネット販売会社50社
に拡大。今日的なゴミ問題 や気候変動を憂う消費者をターゲットに
ブランドイージ向上に貢献すると自信満々。欧州では、5~6年前
から、循環経済への転換を社会全体で加速、イノベーティブなアイ
デアや起業家を奨励する様々な賞やコンクールが盛んにんに開催さ
れている。 「おもてなし」の心を具現する丁寧で美し い包装を尊ぶ
日本で、地球の未来のために、RePackの黄色い封筒による簡素な包
装を喜ぶ消費者が増えるだろうかと日本市場にも期待を寄せる。

 
秩父夜祭り

持続可能なライフスタイル雑貨素材としてシルクを活用

シルクを通して1人でも多くの人をハッピーにするという企業理念を掲げ、
19年6月に設立した 『ISILK』。 ファッションデザイナーでもある代
表の
堀口智彦氏は、出身地である埼玉県秩父産のシルクに着目。
バレルやコスメ展開することで、秩父産シルクをブランディングし
伝統の技と産業の継承、地方創生を目指す。
(環境ビジネス,2019年秋季号より)。

秩父産のシルクをブランディング、もともとファッションデザイナ
ーで自らメンズブランドを立ち上げた経験もある『ISILK』。アパ
レル会社に勤務している頃、秩父の伝統絹織物『秩父銘仙』を盛り
上げるための国の補助金事業に、デザイナーとして開わったのが、
秩父産シルクとの出会い。「当時、地元に機屋は3~4軒しかなく
養蚕農家は壊滅状態。伝統工芸である『秩父銘仙』をビジネスとし
てもう一度展開するのは難しい状態にあった。まずは原料のシルク
に注目し、これをブランディングできればと考える。埼玉県秩父市
は、昔は京都よりも繭の生産量が多かった。繭の産地。2日間で来
場者数30万人を誇るユネスコ文化遺産にも登録された本三大曳
山祭秩父夜祭りも元々は繭の祭りが始まりと言われる。特に、この
地域だけで生産されている『いろどり繭』は、美しい笹色の独特な
繭で、珍しいだけでなく、
優れた特長をたくさん持っている。 繭の
の表面は、セリシンというシルクタンパクで覆われている。この
セリシンは、通常、生糸や絹織物を作る過程で洗い落とされるが、
このセリシンの機能性が認められ、様々な利用法の研究が進む。セ
リシンには保湿効果や抗菌・抗酸化作用、紫外線吸収作用などがあ
り、特にセリシン含有量の多い『いろどりいろどり繭いろどり繭を
使ったコスメ繭』は、普通の繭に比べ、
こうした作用が高く働く。 10
年前に 『いろどり繭』 を 使用して化粧品開発をしていた株式会 社コスメ
ファームと協力し、化粧品を開発。それ以来   『いろどり繭』  の優れた機
能に着目し、秩父産シルクをコスメの分野に展開。ミストや化粧水
などの基礎化粧品、シャンプーやコンディショナー、 ボディソー
プといったアメニティなど、新しいプロダクトを開発。今年2月に
ニューヨークのファッション展示会で展示したところ、特に化粧品
に関して多くのバイヤーの関心をひいた。



羽毛に替わる素材としても注目
ファッション界では羽毛という軽くて暖かい素材があり、ダウンジ
ャケットなどに使われている。自然の素材としては、羽毛以降、新
しいものが出ていないのが現状。さらに、時代の変化で、毛皮への
問題と同等の問題意識が羽毛に対しても生まれ
つつある。 「自然界
の中で、糸を作れる動物、昆虫は蜘蛛と繭しかない。繊細で美しい
シルクは繊維としてだけでなく、真綿としてダ
ウンの代替に使用す
ることもできる
。シルク真綿は、ダウンと同じくらいの保湿性湿度
調整機能があり、抗菌性に優れているだけでなく、肌につけること
で、自然治癒力を高めると言われている。シルク真綿を作る技術は、
群馬県高崎市の『丸三綿産業』が確立しており、『ISILK』 では協
業することで、ダウンの代替素材として国内外に展開していく予定。
一方、洋服への転用については、ニット製品の開発や、シルク真綿
をシート状にしてキルティングしたものを生地として販売し、ブル
ゾンやコートの中に使用してもらうスタイルを考えている。スポー
ツウェアにもいいし、クッションや枕など、ライフスタイル製品と
しても展開していきたい。シルクに関しては、“高い" という理由
だけで市場から消えていくのは、いかがなものかと思う。このまま
指をくわえていたら、秩父ないし日本から伝統の産業が消えてしま
う。昔から愛用されていたものがなくなるのは寂しいことで、こん
なに優れたものを後世の人たちにも使ってもらいたいという気持ち
が強くあると語る。



『いろどり繭』で地方劃生
洋服のデザインにとどまらず、1つのものを作り上げ、構築するデ
ザインヘの興味が深くなってきたことが、起業した理由。
ファッシ
ョンのフィールドの中だけでなく、もう少し大きなフィールドでデ
ザインをしていきたい…と話す。会社を立ち上げる前にニューヨー
クで行った展示会では、ことのほか化粧品への反応が強かった。構
想としては、まずコスメブランドで認知させる。そこからライフス
タイル雑貨として広く展開していきたいと考えている)。さらに、
自らが構想する、秩父にシルクのホテルを建設する計画があること
から、シャンプやリンス、ボディソープといったアメニティも開発。
「ホテルの一室をシルクで統一する」計画も立てている。我々がこ
うした商品を海外へ展開することで、海外の人に興味を持ってもら
い秩父へ来てもらう。そこにシルクで統一されたホテルがあって、
周りの養蚕農家や機屋を見学・体験できる場所があれば、ビジネス
は回っていくと考えている。
まずは、コスメを使って秩父産シルク
『いろどり繭』をブランド化することに注力する。ブランドとして、
しっかりと資金を回し、シルクの生産量を確保する。それによって
養蚕農家が増えることはなくても継続できるようになる。インバウ
ンドで人が入ってくれた時に、養蚕農家に興味を持てば、やってく
れる人が出てくるかもしれない。そうした流れが、自ずと地方創生
に繋がっていくと考えていると話す。

                
 シルクとか蜘蛛の糸などが見直されており現在の技術水準から
みて「廃棄物」とみなされていたものが「付加価値化」、あるいは
ミミックリ(自然模倣科学・工学)により「機能増強」「機能量産」
が開始されているほど。以上、3つの
サ一キュラー・エコノミー(
循環経済)事例研究を俯瞰してみた。「環境リスク本位制時代」に
突入していることを実感する。

  

佐久鯉から学ぶこと
全国ブランドとして名高い「佐久鯉(ごい)」。江戸時代から養殖
が定着。明治後期には宮内省(現在の宮内庁)に買い上げとなり、
大正に入ると展覧会等に積極的に出品し、賞を受賞するなどしてさ
らに食べられるようになり、昭和初期に名称を「佐久鯉」と統一し
現在に至る。9月末から10月前後が旬のこい。地元の方々が、愛
される佐久のこい。佐久鯉の美味しさの秘密は、八ヶ岳、秩父山系
の広大な自然林を水源として佐久市を潤す千曲川の豊かな清流と内
陸性気候の一年を通した寒暖差、そして一日の中でも朝夕は冷え、
日中は強い日差しで暖かくなるという著しい気温差にあり、「豊か
な水の恵み」と「著しい気温差」の中で育った「佐久鯉」は、身が
引き締まり、脂ものり、臭みのない鯉に育つ。臭みもなく、脂のの
った定番料理から、ことし生まれた最新のこい料理がNHKのあさ
イチで放送されていたのを思い出し、早速小考する。尚、佐久一体
の長野県は台風19号の風水被害禍で復旧中である。注目は、低温
で一定時間寝かせたコイはうまみを増し、刺し身が甘くなる調理
法「低温熟成」の普及。
 
     
新しい調理法”低温熟成”が生み出す美味 
低温熟成法とは、佐久鯉をしめ、内臓などを処理した後に、「低温
で熟成」させるという方法は、今までにない調理法。「熟成」させ
た佐久鯉は旨味も増し、舌触りも柔らかくなり、今までの佐久鯉と
は違った美味しさに変わる。熟成させることにより旨味が増した「
熟成鯉」はどんな料理にも姿を変えることができる。なかでも、「
熟成鯉」の美味しさは、素材の良さがよくわかる「刺身」。
 
コリコリ食感なら鮮魚、柔らかさと旨味なら熟成魚
魚を美味しく熟成させるためには、食べる前の下処理だけではなく、
釣った直後の処理が大切。血抜きは釣った魚の美味しさを保つため、
必要工程で。①釣った魚は直後にエラから包丁を入れ、血抜きの処
理する、②鱗・内臓・血合いをとって下処理。③熟成には水分が天
敵、水気をしっかりとってからキッチンペーパーに包み冷蔵庫で保
存。④雑菌などの繁殖を抑えるためキッチンペーパーを毎日交換が
大切。皮を残すと脂が身に回りやすいですが、とったほうが長持ち
するため熟成期間に合わせて処理を決める。⑤一般的に熟成に向い
魚は“3〜5日の熟成”の頃合。

熟成にしろ、鮮魚にしろ鯉が完全養殖される時代。調理・加工・レ
シピ蓄積次第だ。「通販では食せない場の時空提供」が事業のすべ
ての時代でもある。


 

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