極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

バイオマスで発電事業

2018年04月03日 | 時事書評

 

     

                               

 

6 虚  実

味方の「実」で敵の「座」をつき、力ずくでなく敵の優拉にたつ。相手の力、欲望、弱点を
活用
することによって主席権をとることができる。味方が果申し相手を分散させれば少数で
も多数に
勝てる。

味方は集中し、敵は分散させる

相手の態勢を固定化させ、自分は自由自在に変化しうる態勢で応ずるならば、味方の力は集
中し、敵の力を分散させることができる。かりにこちらが一つに集中し、敵が十に分散した
とすれば、十の力で一の力を相手にすることになる。つまり味方は多勢で敵は無勢、ぶつか
る相手が少なくてすむわけだ。
どこから攻撃されるかわからないとなれば、敵はあちこちに力を分散して備えなければなら
なくなる。こうして敵の力が分散されればされるほど、こちらとぶつかる兵力は少なくなる
のである。前に備えれば後ろが手薄になり、後ろに備えれば前が手薄になる。左に備えれば
右が手薄になり、右に備えれば左が手薄になる。四方八方すべて備えれば、四方八方みな手
薄になる。

つまり、兵力の多少は絶対的なものではなく、敵味方の態勢のいかんにかかっているのだ。
兵力が少ないというのは、相手の出方がわからないために分散して備えなければならないと
いうことである。兵力が多いというのは、相手にこちらの出方をさとらせず、分散して備え
させるということである。
したがって、戦うべき場所、戦うべき日時を敵より先に知っているならば、たとえ千里の道
を遠征しても敵に勝つことができるが、逆に、戦うべき場所、戦うべき日時を知らなかった
ならば、左翼と右翼、前衛と後衛でさえもたがいに協力しあうことができない。まして数里、
数十里離れて戦う場合はなおさらである。

呉王よ、わたしの戦略をもって判断するならば、敵国越の兵力が、いかに表面的に多いとは
いえ、そのこと自体は決して勝敗に関係はない。わたしは断言する。勝利は自然の成行きで
得られるものではない、勝利は人がっくり出すものである、と。敵がいかに多くの兵力をも
っていても、戦えないようにしてしまうことはできるのだ。


「人を形せしむ」 相手を固定させること。「固定」死滅意味する。相手を「固定」ざ
せることによ
って、その発展をとどめようとする主張は、すさまじいまでに冷厳である。ま
た、優劣は絶対的なもの
ではなく、集中戦略によって相対的優位にたつことができる。

 

 

 No.183

 【バイオマス発電事業篇:最新バイオマスバイナリ発電システム工学Ⅲ】 

● バイオマスの可燃性ガス化から水素製造まで

バイオマス(有機物)の加熱により熱分解反応が進行すると、低分子化して可燃性ガスを生
成する。この時に固体残渣(炭)、液体生成物(タール)が生成し、温度、圧力、処理時間、
処理の雰囲気等の制御で目的生成物の収率を高める。ガス化の場合には、圧力は高くとも数
気圧で
800~1000℃程度に加熱するが、この時、吸熱反応であるため反応に必要な熱を加え、
空気または酸素を不全燃焼下で、原料の数割を燃焼する程度に維持(部分酸化)、経済的側
面から純酸素より空気を用いるケースが
多く空気中の窒素が生成ガスを希釈するため生成ガ
スの発熱量が低くなる
。これを回避するため、反応器の外部から間接的に熱量の供給を行う
ことも行われ(間接ガス化)される。


高温ガス化の技術は古くから知ら、技術的に既に確立されている。最も簡単な装置は固定床
ガス
化装置であり、バイオマスを充填した高温反応器に部分酸化の空気を送り、他方から生
成した
ガスを抜き出すだけでガス化が進行し、連続運転時には、バイオマスを反応器の上部
から供給
し続け、反応が終わった後に残る灰とチャーを連続的に反応器底部から除去し続け
。分解が進むについてバイオマスは下方に移動する。大規模運転には流動層反応器や噴流
床反応器を利用することが可能
である。流動層反応器は砂などの固体粒子群を下方から吹き
こんだ水蒸気などのガス化気体で、高温状態に保った
浮遊流動下でバイオマスを供給するも
ので、バイオマスは高温の流動化粒
子と接触し、迅速に加熱、分解、ガス化が進行。反応器
内の均一な温度分布高い伝熱係数
により効率なガス化を促進する。流動化粒子の多孔質化
により、これに生成するタールを吸着分解し、
低温下で促進させるする低温ガス化技術の応
用開発されている。NEDO(バイオマスエ
ネルギー高効率転換技術開発)は、❶木質系バ
イオマ
スによる小規模分散型高効率ガス化発電システム、❷バイオマスの低温流動層ガス化
技術、❸
高含水バイオマスの高効率改質脱水技術を用いたガス化システムの3テーマが採択
されている

噴流床反応器ではバイオマスを数十μmまで粉砕し、気流にのせて搬送しながら加熱分解を
行う。噴流床ガス化反応器でバイオマスから水素と一酸化炭素を主成分とする合成ガスを生
成し、これ
から液体燃料であるメタノールを生産するプロセス――バイオマスの高速ガス化
方式によるメタノール等気体・液体燃料への高
効率エネルギー転換技術開発――も採択され
ている。
バイオマスのガス化は石炭と比較して低温で進行、分解が不完全なままで反応器か
ら流出する有機成分
が冷却されると液化してタール分となるが、ガスの通る配管を閉塞、後
段の設備に悪
影響を与えるためガスのクリーンアップが必要となり、❶ガス化の後段に部分
酸化反応器を置いたり、❷
反応器内で分解をさせたりする工夫がされているが、現在のとこ
ろ❸スクラバで洗
うのが一般的。また、❹二酸化炭素の吸収剤を反応器内に導入し水素を主
成分とする生成ガスを得る方法も
研究されている(下図表参照)。


以上のように、バイオマスのガス化技術開発の需要は水素製造に限らず、小規模で高効率な
利用的側面か
ら今後も高温ガス化のタール改質、メタン発酵・水素発酵の発酵効率の向上、
超臨界水ガス化
の実証の観点から開発が進められる。また、バイオマスの水素製造技術的側
面点から、必要な水素需
要に応じた周辺技術開発が今後その重要性を持ち、プロセス全体の
率向上、経済性も含めた最適システムの構築などシステム的なアプローチが求められてい
る。また、コンパクト化的側面かは下図ような非炉体――連続式熱化学型バイオマス原料ガ
ス化装置が提案されているので参考掲載しておこう(が具体的な装置情報は不詳)。

 
特開2017-14474  連続式熱化学型バイオマス原料ガス化装置

● 低温熱源 バイオマス発電のコア技術 スマートガスタービン

バイナリ発電などの自然エネルギーや省エネの市場拡大にともない低温熱源の小型ガスター
ビン装置開発が盛んとなっている。例えば、下図7に示す特許の小型ガスタービン装置が記
載によれば、小型ガスタービン装置300は、第1コンプレッサ303と第1膨張タービン
307とから構成される第1回転機構に加えて、第2コンプレッサ313及び第2膨張ター
ビン316からなる第2回転機構を備え、第2コンプレッサ313は、第1コンプレッサ3
03で圧縮され出力された空気の一部を受け入れて圧縮。第2膨張タービン316は、第2
コンプレッサ313にて圧縮された空気を膨張させ、第2膨張タービン316の排気を低温
熱源として利用できる構造/構成が提示されている。
 



また、下図8に示す特許は、車両搭載に適したガスタービンシステム500が記載されたガ
スタービンシステム500は、ガスタービン装置502と、冷却流体生成装置505と、空
調ユニット506と、熱交換器507とを備えている。ガスタービン装置502は、第1シ
ャフト522により連結された第1圧縮機521及び第1膨張タービン523と、燃焼器5
26と、再生熱交換器527とを含み、ガスタービン装置502は、第1シャフト522に
連結された発電機524を含む。冷却流体生成装置505は、第2シャフト552により互
いに連結された第2圧縮機551及び第2膨張タービン553と、冷却器555と、水分離
器556とを含む。さらに、冷却流体生成装置505は、第2シャフト552に連結された
発電機554を含む。冷却流体生成装置505には、冷却器555よりも上流側に、気化器
557が設けら、空調ユニット506は、混合器562と、ブロア561とを含む。

また、第1圧縮機521は、大気中から取り込まれた空気を吸入して圧縮する。第1圧縮機
521から吐出された高圧の空気は、再生熱交換器527に流入した後に、燃焼器526に
流入。燃焼器526で発生した燃焼ガスは、第1膨張タービン523に流入し、ここで膨張
し大気圧程度まで圧力が減少する。第1膨張タービン523から吐出された燃焼ガスは、再
生熱交換器527に流入する。再生熱交換器527では、燃焼ガスと燃焼器526に流入す
る前の高圧の空気との間で熱交換が行われる。

第2圧縮機551には、第1圧縮機521により昇圧された空気(抽気)をガスタービン装
置502から抜き出すための抽気路504の一端が接続されている。第2圧縮機551は、
抽気を吸入して圧縮する。第2圧縮機551から吐出された高圧の空気は、気化器557及
び冷却器555を通過する。気化器557では、燃料の蒸発熱により第2圧縮機551から
吐出された高圧の空気の温度が低下する。冷却器555から流出した高圧の空気は、第2膨
張タービン553に流入し、ここで膨張して大気圧程度まで圧力が減少する。第2膨張ター
ビン553での空気の膨張により、冷気(冷却流体)が生成される。第2膨張タービン55
3から吐出された空気は、水分離器556を通過した後に、空調ユニット506に送られ、
水分離器556は、第2膨張タービン553から吐出された空気から水分を分離する。

第2膨張タービン553から吐出された空気は、混合器562においてブロア561から供
給された空気と混合されて、所望の温度に調整される。この調整空気が熱交換器507に送
られる。熱交換器507は、混合器562から流出した調整空気と上述した再生熱交換器5
27から流出した燃焼ガスとの間で熱交換を行うことにより、混合器562から流出した調
整空気を空調に適した温度に加熱する。そして、熱交換器507で加熱された空気が車室内
に供給される。ただし、冷房時には、空調ユニット506で空調要求温度に応じた温度に調
整した調整空気を、熱交換器507を経由せずに車室内に直接供給することもできる。この
ように、ガスタービンシステム500において、第2膨張タービン553から吐出された空
気が車室内の空調に利用される。

さらに、これらをふまえ熱効率を高め改良した下図□マイクロガスタービンが提示されて
いる。これによると、作動流体を流入させて圧縮する第一圧縮機、前記第一圧縮機から吐出
された作動流体中に燃料を噴射して燃焼ガスを生成する燃焼器、及び第一シャフトにより、
一圧縮機と連結され、前記燃焼器で生成した燃焼ガスを膨張させる第一タービンを含むマイ
クロガス
タービン装置と、第一圧縮機から吐出された前記作動流体の一部である抽気を流入
させ、流入した前記抽気を作動流体として圧縮する第二圧縮機及び第二シャフトにより第二
圧縮機と連結され、第二圧縮機から吐出された作動流体を膨張させる第二タービンを含む抽
気サイクル装置と、を備え、マイクロガスタービン装置は、第二タービンで膨張して第二タ
ービンから吐出された前記作動流体を用いて、前記第一タービンの少なくとも一部を冷却し、
または、前記第一圧縮機に流入されるべき作動流体を冷却することで熱効率を高めている。


上図1のまず、第1実施形態に係るマイクロガスタービンシステム10aaは、マイクロガ
スタービン
装置1aと、抽気サイクル装置2とを備え、マイクロガスタービン装置1aは、
第一圧縮機11、燃焼器15、及び第一タービン12を含む。第一圧縮機11は、作動流体
を流入させて圧縮。燃焼器15は、第一圧縮機11から吐出された作動流体中に燃料を噴射
して燃焼ガスを生成する。第一タービン12は、第一シャフト17により第一圧縮機11と
連結され、燃焼器15で生成した燃焼ガスを膨張させる。抽気サイクル装置2は、第二圧縮
機21及び第二タービン22を含む。第二圧縮機21は、第一圧縮機11から吐出された作
動流体の一部である抽気を流入させ、流入した抽気を作動流体として圧縮する。第二タービ
ン22は、第二シャフト27により第二圧縮機21と連結され、第二圧縮機21から吐出さ
れた作動流体を膨張させる。マイクロガスタービン装置1aは、第二タービン22で膨張し
て第二タービン22から吐出された作動流体を用いて、第一タービン12の少なくとも一部
を冷却する。

これにより、第一タービン12のタービン入口温度(第一タービン12に流入する燃焼ガス
の温度)を高めることができる。例えば、第一タービン12の入口温度を1300K以上に
高めることができる。このため、マイクロガスタービンシステム10aは、熱効率を高める
うえで有利である。 第一圧縮機11は、例えば、作動流体として大気圧の空気を流入させ、
例えば、遠心圧縮機であり、図1に示すように、マイクロガスタービン装置1aは、例えば、
電動発電機13をさらに備える。電動発電機13は、第一シャフト17に連結され、マイク
ロガスタービン
装置1aの起動時には電動機として機能し、第一シャフト17を回転させる
ことで第一圧縮機11を動作させる。マイクロガスタービン装置1aは、例えば、再生熱交
換器14をさらに備え、この場合、第一圧縮機11から吐出された高圧の作動流体は、再生
熱交換器14に流入。再生熱交換器14に流入した作動流体は、再生熱交換器14で、第一
タービン12を通過した燃焼ガスとの熱交換により加熱される。再生熱交換器14を通過し
た作動流体は、燃焼器15に流入する。

図1に示すように、燃料は、燃料供給路51を通って燃焼器15に供給され、燃焼器15に
おいて作動流体中に噴射される。燃焼器15の内部には、例えばスパーク電極が配置され、
スパーク電極のスパークで燃焼器15で
燃焼させ、高温の燃焼ガスが発生する。燃料には、
液体燃料/気体燃料――液体燃料としては、ガソリン、灯油、軽油、及び重油等の石油系燃
料、メタノール及びエタノール等のアルコール系燃料、並びにアルコール燃料を含有するア
ルコール系混合燃料を使用。また、気体燃料としては、例えば、CNG(Compressed Natural
Gas
)、LPG(Liquefied Petroleum Gas)、MTBE(Methyl Tertiary Butyl Ether)、及び水
素などを用いる。

燃焼器15で発生した燃焼ガスは、第一タービン12に流入し、第一タービン12で膨張、
第一タービン12において膨張する燃焼ガスから回転トルクとして動力を発生する。この動
力で第一圧縮機11が動作するとともに、余剰の動力により電動発電機13で発電される。
第一タービン12から吐出された燃焼ガスは、再生熱交換器14に流入し、再生熱交換器14
で、燃焼器15に流入する前の高圧の作動流体と燃焼ガスとの間で熱交換が行われ、燃焼ガ
スが温度低下する。再生熱交換器14から流出した燃焼ガスは、マイクロガスタービン装置
1aの外部に排出される。

第一圧縮機11から吐出された作動流体の一部が抜き出されることによって抽気が発生する。
上図1に示すように、抽気は、抽気路52を通って第二圧縮機21に供給する。抽気路52
の入口は、第一圧縮機11の出口と燃焼器15の作動流体の入口とをつないでいる作動流体
の流路の途中に形成されている。マイクロガスタービン装置1aが再生熱交換器14を備え
ている場合、抽気路52の入口は、典型的には、第一圧縮機11の出口と再生熱交換器14
の作動流体の入口とをつないでいる作動流体の流路の途中に形成されている。抽気路52を
流れる抽気の流量は特に制限されないが、例えば、第一圧縮機11から吐出された作動流体
の20質量%~50質量%が抽気として抜き出される。

図1に示すように、マイクロガスタービンシステム10aは、例えば、中間冷却器16をさ
らに備えている。中間冷却器16は抽気路52の途中に配置されており、中間冷却器16に
おいて抽気が冷却水などの熱媒体によって冷却される。このため、中間冷却器16で冷却さ
れた低温の抽気が第二圧縮機21に作動流体として供給。これにより、第二圧縮機21を運
転するのに必要な動力を小さくする。

第二圧縮機21に流入した作動流体は、第二圧縮機21において圧縮されて第二圧縮機21
から吐出される。図1に示すように、抽気サイクル装置2は、例えば、熱交換器24をさら
に備えている。熱交換器24で、第二圧縮機21から吐出された作動流体と燃焼器15に流
入する前の燃料との間の熱交換が行われる。これにより、熱交換器24を通過することによ
り作動流体の温度が低下し、第二圧縮機21から吐出された作動流体が低温高圧の状態に変
する。低温高圧となった作動流体は、第二タービン22に流入する。第二タービン22に
流入した作動流体の圧力は、第二タービン22において作動流体が膨張することにより低下。
第二タービン22から吐出された作動流体を用いて第一タービン12の少なくとも一部が冷
却される。例えば、図1に示すように、第二タービン22の出口から第一タービン12の少
なくとも一部まで作動流体の流路53が延びている。

第二タービン22において作動流体の圧力は低下するものの、第二タービン22は、例えば、
第一タービン12を流れる燃焼ガスの少なくとも一部の圧力よりも高い圧力の作動流体を吐
出する。この場合、マイクロガスタービン装置1aは、第二タービン22から吐出された高
い圧力の作動流体を用いて、第一タービン12の少なくとも一部を冷却する。第二タービン
22は、第一タービン12を流れる燃焼ガスの少なくとも一部の圧力よりも高い圧力の作動
流体を吐出するので、第二タービン22から吐出された作動流体を燃焼ガスの流れに流出さ
せることができる。

図1に示す通り、抽気サイクル装置2は、電動機23を含む。電動機23は第二シャフト27
で第二タービン22に連結される。電動機23は、典型的には発電電動機の一部として構成。
電動機23は、負荷の調整により第二タービン22の回転数の調整で、第二タービン22か
ら吐出される作動流体の圧力調整する。例えば、このような電動機23の働きにより、第二
タービン22は、第一タービン12を流れる燃焼ガスの少なくとも一部の圧力よりも高い圧
力の作動流体を吐出できる。電動機23の負荷の調整には、インバーターによる制御などの電
動機の負荷の調整方法に関する公知の技術を適用できる。



上図2に示す通り、第一タービン12は、例えば、タービンホイール12a及びタービンノ
ズル12bを含むラジアルタービンである。タービンホイール12aは、第一シャフト17
に固定されている。タービンノズル12bは、タービンホイール12aの半径方向外側でタ
ービンホイール12aの周囲に配置されているノズル翼12cを有する。第一タービン12
は、例えば、ケーシング12j及びケーシング12kをさらに含む。ケーシング12jの内
部にタービンホイール12a及びタービンノズル12bを収容、ケーシング12jはタービ
ンホイール12aに向かって半径方向内側に燃焼ガスを流すための流路を形成する。第一タ
ービン12に流入した燃焼ガスは、タービンホイール12aに向かってタービンノズル12
bを通過して流れる。また、ケーシング12kは、タービンホイール12aを通過した燃焼
ガスを流すための流路を形成している。燃焼ガスがタービンホイール12aを流れることで
タービンホイール12aが回転し動力が発生する。マイクロガスタービン装置1aは、例え
ば、第二タービン22から吐出された高い圧力の作動流体を用いて、タービンノズル12b
のノズル翼12cを冷却する。これにより、第一タービン12の入口温度を高めることがで
きる。上図2における矢印は、第二タービン22から吐出された作動流体の流れる方向を概念
的に図示。



上図3に示す通り、タービンノズル12bは、例えば、タービンノズルリング19により形成
されている。タービンノズルリング19は、第一環状板19aと、第二環状板19bと、周
方向に配置された所定の数のノズル翼12cとを含む。ノズル翼12cは、第一環状板19a
と第二環状板19bとの間に配置。タービンノズルリング19は、例えば、ケーシング12j
に固定。これにより、タービンホイール12aの半径方向外側でタービンホイール12aを
取り囲むように所定の数のノズル翼12cが周方向に配置。

下図4に示す通りノズル翼12cは、流路r1と、フィルム冷却流路r2とを有する。流路
r1は、ノズル翼12cの内部に形成された、第二タービン22から吐出された高い圧力の
作動流体の流路である。また、フィルム冷却流路r2は、ノズル翼12cの内周面からター
ビンホイール12aを向いているノズル翼12cの外周面のみに延びて流路r1及びノズル
翼12cの外部に連通している流路である。ノズル翼12cは、例えば、タービンノズルリ
ング19の軸線方向に延びる筒状の構造を有する。また、図2に示す通り、ケーシング12j
の内部には連通路18が形成される。連通路18によって、ノズル翼12cの内部空間が流
路53に連通している。第一環状板19aは、タービンノズルリング19の周方向及び半径
方向において各ノズル翼12cの内部空間と重なる位置に貫通孔を有す。これにより、第二
タービン22から吐出された高い圧力の作動流体が、流路53、連通路18、及び第一環状
板19aの貫通孔を通過して、ノズル翼12cの内部の流路r1に供給される。流路r1に
供給された作動流体によりノズル翼12cの内周面が衝突冷却され、また流路r1に供給さ
れた作動流体は、フィルム冷却流路r2を通ってノズル翼12cのタービンホイール12a
を向いているノズル翼12cの外周面で吐出される。これにより、タービンホイール12a
を向いているノズル翼12cの外周面がフィルム冷却される。タービンホイール12aを向
いているノズル翼12cの外周面の付近において燃焼ガスの圧力が低くなりやすく、流路r1
を流れる作動流体がフィルム冷却流路r2を通ってノズル翼12cの外部に流出しやすい。
これにより、ノズル翼12cの外周面がフィルム冷却されやすい。

例えば、図3及び図4に示す通り、各ノズル翼12cにおいて、タービンノズルリング19
の軸線方向に並んだ複数のフィルム冷却流路r2の複数のグループがタービンノズルリング
19の周方向に並んでいる。隣り合う2つのフィルム冷却流路r2のグループは、一方のグ
ループのフィルム冷却流路r2がタービンノズルリング19の軸線方向において他方のグル
ープのフィルム冷却流路r2とずれているように配置されている。これによりノズル翼12c
の外周面が均一にフィルム冷却されやすい。




図4に示す通り、ノズル翼12cの内部に、例えば、内筒12dが配置される。流路r1は、
内筒12dによってノズル翼12cの内部で二つの空間に隔てられている。内筒12dは複
数の貫通孔を有し、これらの貫通孔により、ノズル翼12cの内周面と内筒12dとの外周
面との間に形成された空間が内筒12dの内部空間と連通している。第一環状板19aは、
例えば、タービンノズルリング19の周方向及び半径方向において各ノズル翼12cの内部
に配置された内筒12dの内部空間と重なる位置に貫通孔を有す。このため、流路53を通
過した作動流体の一部は、内筒12dの内部空間に流入した後、内筒12dの貫通孔を通過
してノズル翼12cの内周面と内筒12dとの外周面との間に形成された空間に供給される。

例えば、流路53を通過した作動流体の約50%がノズル翼12cの内周面と内筒12dと
の外周面との間に形成された空間に供給される。内筒12dの貫通孔は、例えば、内筒12
dの外周面のうちフィルム冷却路r2が形成されていないノズル翼12cの内周面と向かい
合っている部分に形成されている。この場合、流路r1に供給された作動流体によってフィ
ルム冷却されにくいノズル翼12cの外周面に対応するノズル翼12cの内周面を衝突冷却
できる。このため、衝突冷却とフィルム冷却との組み合わせにより、ノズル翼12cを適切
に冷却できる。フィルム冷却流路r2が形成されていないノズル翼12cの外周面の温度は、
燃焼ガスによって高くなりやすい。このため、望ましくは、フィルム冷却流路r2が形成さ
れていないノズル翼12cの外周面には、窒化ケイ素などによる断熱コーティング(thermal
barrier coating
(TBC))で形成される。

図2に示す通り、第一タービン12は、例えば背面流路r3をさらに有する。背面流路r3
は、流路r1に連通し、かつ、タービンホイール12aの背面bfの半径方向の端よりも半
径方向内側に位置する背面bfの部分に向かって延びている。このため、背面流路r3を通
過した作動流体によってタービンホイール12aの背面bfを冷却できる。これにより、ラ
ジアルタービンにおけるタービンホイール12aも冷却されるので、第一タービン12のタ
ービン入口温度を高めやすい。

第一タービン12は、例えば、バックプレート12m及び遮熱プレート12nをさらに含む。
バックプレート12mによって、第一圧縮機11と第一タービン12とが隔てられている。
遮熱プレート12nは、タービンホイール12aの背面bfと向かい合うように配置され、
背面流路r3の少なくとも一部は、バックプレート12m及び遮熱プレート12nによって
形成されている。第二環状板19bは、タービンノズルリング19の周方向及び半径方向に
おいて各ノズル翼12cの内部空間と重なる位置に貫通孔を有す。例えば、第二環状板19b
はタービンノズルリング19の周方向及び半径方向において各ノズル翼12cの内部に配置
された内筒12dの内部空間と重なる位置に貫通孔を有している。例えば、第二環状板19b
に形成された貫通孔によって、背面流路r3が流路r1に連通している。背面流路r3には、
流路53を通過した作動流体の約50%が流路r1を通過して供給される。遮熱プレート
12nの半径方向内側の端部には複数の貫通孔が形成されている。背面流路r3を流れる作
動流体は遮熱プレート12nの複数の貫通孔を通過して、タービンホイール12aの背面bf
に吹き付けられる。これにより、タービンホイール12aが衝突冷却される。タービンホイ
ール12aの背面bfに吹き付けられた作動流体はタービンホイール12aを流れる燃焼ガ
スに混じって第一タービン12の外部に吐出される。タービンホイール12aの背面bfに
は、望ましくは、応力低減のためのスカラップが形成されている。

 

       

 なぜ、かまぼこ屋がエネルギーのことを考えたのか  No.28        
 

● エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議 活動の紹介

活動の大きな柱は二つです。

一つ目の桂は「再生可能エネルギーを中心とした地域のエネルギー自給体制を小さくてもよ
いから同時多発的に構築していくこと」。そのための情報やノウハウを会員間で共有できる
プラットホームとなり、各地の動きを促進します。具体的には、エネ経会議の特派員が全国
を飛び回り、先進的な事例を取材して、事業者の思いや事業立ちあげの経緯を苦労話ととも
に細介していきます。その記事を見てより多くの人が「あそこでこんなことができるなら、
自分のところでもできるかも知れない。やってみよう」と気づき、行動を起こしてもらえる
ことを期待しています。そう思い立ったなら、より詳細な話は直接当事者同士でやりとりし
ていただけます。そのような連携が、エネ経会議のキャッチコピーが「実践のネットワーク
」である所以です。後ほど、二つの地域から具体的事例を報告いたします。

二つ目の柱は「賢いエネルギーの使い方を学び、かつ実践すること」。

省エネに必要な技術や経済性に関する情報を会員個別の案件に合わせてアドバイスできるサ
ービスを提供します。エネ経会議の中に設置した「省・創エネセンター」には現在12名のエ
ネルギー関係の専門家・実務家にテクニカルアドバイザーとして登録していただいておりま
す。省エネだけでなく、創エネ、つまりエネルギーを作り出すことについても会員からの個
別の案件に関する質問やコンサルテーションの要望にリアルタイムで応えられる体制を敷い
ています。

省エネを進めることは、結果的にはエネルギーを作り出すことと同じ効果がありますし、さ
らなる技術革新を促し、新たなビジネスチャンスの開拓にもつながる日本経済の健全な発展
にとっても有意義なことです。さて、ここで再生可能エネルギーを中心とした地域のエネル
ギー自給体制構築の取り組みのうち、エネ経会議の会員が直接運営する実例を二つご紹介し
ます。島根県浜田市と神奈川県小田原市からの報告です。

島根県・浜田から 中国ウィンドパワー株式会社

中国ウィンドパワー株式会社が実質的に運営する浜田市の生湯温泉風力発電所1基、益田市
の高津川風力発電所1基、江津東ウィンドファーム11基、トータル13基で総出力350
万キロワットを発電し、経営が軌道に乗ったことで、「地域にお金をまわす」試みが可能に
なりました。いろんな面で先進事例といえると思います。私たちの会員矢口伸二さんが島根
県の浜田で11年前の2003年6月から風力発電に取り組んでいるのが中国ウィンドパワ
ー株式会社です。まったくの地元資本で、現在、島根県内3ヵ所に計13基の風車を建設、
年間発電量350万キロワット、総事業費57億円の規模で運営されています。

再生可能エネルギーの現況はこれから導入が本格化していく過程の途中の一通過点ですから、
過渡期につきもののさまざまな問題点に直面しております。この一点をあたかも最終結果で
あるかのような扱いで再生可能エネルギーを結論づけてしまうような論評が横行しておりま
すが、中国ウィンドパワー矢口伸二さんの取り組みはさまざまな経緯 を織り込み、一つひ
とつきちんと解決しながら時系列的位置づけを行い、先の見通しまで明らかにして、なおか
つ予測を加えているため、風力発電の本来あるべき姿が非常にわかりやすくなっています。

そういう意味で中国ウィンドパワーの取り組みを風力発電の最適ビジネスモデルの1つと評
価して、エネ経会議の活動の一環とし、2013年2月に会員20数名と共に現地視察に行
き、矢口さんに話を聴きました。中国ウィンドパワーの建設と運営で特筆すべき点は、関発
行為につきものの大規模な反対運動やトラブルがなかったということで、それは今も変わり
ません。大変興味深かったのは次の点でした。今から11年前、「3・11」が起きるより
かなり前のことでしたから全般に再生可能エネルギー、風力発電に対する関心が薄く理解が
なかなか得られないときでした。そんな時代に先駆的に着手するには大変な決断が要ったと
思います。



                                  この項つづく

  

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