極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ブラックばっかじゃん。

2019年11月19日 | 時事書評

                                    
                                         
9.子 罕 しかん
ことば------------------------------------------------------
「子、川上に在りて曰く、逝く者はかくのごときか。昼夜を舎かず」
(16)
「われいまだ徳を好むこと色を好むがごとくなる者を見ず」(17)
「譬えば山をつくるがごとし。いまだ一簣を成さざるも、止むはわ
が止ひなり」(18)
「後生畏るべし。いずくんぞ来賓の今にしかざるを知らんや」(22)
「三軍も帥を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからず」(25)
------------------------------------------------------------    
5.匡で暴徒にかこまれ生命をおびやかされたとき、孔子は昂然と
して言い放った。「文王すでになしとはいえ、その伝統はわたしが
受け継いでいる。天がこの伝統を亡ぼすつもりなら、それをわたし
にまで伝えるはずがない。この伝統とともにあるかぎり、このわた
しを匡のやからがど うすることができようぞ」         

〈匡で……〉『史記』によれば、匡は宋の町、魯の将軍陽虎がここ
で乱暴を働いたことがあり、町の人々は孔子を陽虎とまちがえたの
だという。

子畏於匡、曰、文王既沒、文不在茲乎、天之將喪斯文也、後死者不
得與於斯文也、天之未喪斯文也、匡人其如予何。

People of Kuang arrested Confucius and his pupils to harm
them. Confucius said, "King Wen was dead already. But I have
succeeded to the culture he made. If heaven had wanted to
ruin this culture, I would not have been able to succeed to
it. But heaven has not ruined this culture yet. What on earth
can people of Kuang do to me?"



江戸時代の反射望遠鏡 精度は現代レベル

今からおよそ180年前の江戸時代に製作された反射望遠鏡の鏡の
精度を調査したところ、現代の市販の鏡とほぼ同じレベルで作られ
ていた。担当責任者は、計測機器のない時代にこれだけ精度の高い
鏡を製作できるのは非常に驚きだと語っている。江戸後期の近江国
(現在の滋賀県)に、国産初の反射望遠鏡をはじめ様々な品を生み
出した国友一貫斎(1778~1840年)の業績を再評価して広く知らし
めようと、地元の官民が動き始める。1世紀先を行ったずば抜けた
才能だったがゆえ継承者がいなかったと一貫斎の望遠鏡を復元した
「国友一貫斎科学技術研究会」の広瀬一実会長がそう話す。また、
一貫斎はオランダからの輸入品を参考に日本初の空気銃を作り、独
自に改良して連発銃も開発。油を自動的に補充する灯明「ねずみ短
檠(たんけい)」や鋼製弩弓(どきゅう)(クロスボウ)、懐中筆
(現代の筆ペン)などを次々と考案した。「製作には至っていない
が、飛行機の図面も引いた。江戸の発明家として著名な平賀源内よ
り功績は大きい」と太田浩司・長浜市学芸専門監が力説する。



望遠鏡を所蔵する滋賀県長浜市などが、光を集めて像をつくる「主
鏡」を取り外して東京・三鷹の国立天文台に持ち込み、鏡面の全体
の形状と表面の細かな起伏をなくしていく磨きの精度について、現
在市販されている2種類の鏡と比較。その結果、形状の精度を示す
数値は2種類の鏡の中間となり、今の市販品とほぼ同じレベルとい
う結果が出た。一方、磨きの精度を示す数値は、研磨技術の差や経
年劣化が影響し、市販品にはおよばなかった。望遠鏡は筒の長さが
33センチ、調査した主鏡は筒の底の部分に取り付けられ、鏡は表
面がくぼんだ直径6センチの凹面鏡、鏡面精度は、一貫斎の鏡は
0.67ラムダ、市販鏡の1つは0.88ラムダ、もう1つは0.30ラムダ。
ここで数値が低いほど精度が高いことを表すが、一貫斎の鏡は2つ
の市販品の間という結果。また、表面の磨き精度も数値が低いほど
起伏が少なく、市販品の1つが0.6ナノメートル、 もう1つは 0.5
ナノメートル、一貫斎のものは 3.7ナノメートルと研磨技術の差や
経年劣化が影響して、市販品にはおよびなかった。一貫斎の望遠鏡
は現在、4台が残されていて、今回調査したのはこのうち2番目に
古いもの。自作の望遠鏡で天体観測を行い、月のクレーターの大小
を描き分けた月面の観測図や、太陽の黒点を1年余り連続観測した
図面を残している。また、鏡として使われている金属は銅とすずを
混ぜた青銅で、完成から180年近くたった今でも、曇りが全くな
く、銅とすずを最適な比率で混ぜ合わせさびにくく、高い反射率を
誇る鏡を作り上げたが、その比率をどうやって突き止めたき止めた
のか不詳。



江戸時代の科学史に詳しい国立科学博物館産業技術史資料情報セン
タの鈴木一義センタ長は、日本の科学技術が少しずつ西洋のレベル
に近づいていった。今回の実験結果について明治になって初めて西
洋の科学技術を導入したのではなくて、いろんな人たちが少しずつ
西洋を理解しながら明治・近代に向けて歩んで行ったということが
実証されたと話す(江戸時代の反射望遠鏡 鏡の精度は現代レベル,
NHKニュース,2019.11.18)。
 
 

【ポストエネルギー革命序論95】


伝統の竹編みを採り入れたランニングシューズ
日本の伝統と建築の知識が融合した、温故知新なスニーカー

「エネルギー消費を抑え、より長く走る」というasics(アシックス)
独自の発想から生まれ、2019年にリリースされた「METARIDE」をベー
スに、建築家隈研吾が日本伝統の竹細工技法「やたら編み」を採り入
れた。1949年、鬼塚喜八郎が創業した鬼塚株式会社をルーツとする
アシックスは、70年にわたり人とスポーツの関係性を研究してきた。
なかでもランニングにおいては世界をリードし、これまでに数々の
提案を行っている。創業70年目の2019年に発表した〈METARIDE〉は、
いままでにない体験の提供を念頭に開発されたアシックス史上最も
イノベーティブなスニーカーであると自負。より少ないエネルギー
で、より長く走る−−スポーツをもっと楽しく、身近なものとするた
め私たちが辿りついたスニーカーのひとつの進化形。今回のコラボ
レーションモデル〈METARIDE AMU〉には〈METARIDE〉はもちろん、
〈METARIDE AMU〉独自の技術が詰め込まれている、と。シューズの
機能性を高めるソールは大きく、アウターソールとミッドソールの
2つに分けられている。〈METARIDE〉はこの2つのソール構造を一
新し、〈GUIDESOLE™〉テクノロジーを開発。つま先に向けて大きく
カーブした形状は走行中に足首の過度な屈曲を抑えることでエネル
ギー消費を少なくし、楽に長くランニングを楽しめるものです。研
究では同カテゴリーの従来商品と比べ、足関節が消費するエネルギ
ー損失を5分の1ほど削減することが検証している。



不均等な幅のライン材を縦横無尽に配して〈やたら編み〉を再現し
ていますが、この不規則に見える配置もテープと足の効果的な位置
関係を研究データから導き出したもの。足をやわらかくしっかりホ
ールドし、安定した走りをサポート。またテープの交差を抑えるこ
とで足当たりにも配慮。静的なフィット感と動的なフィット感の両
立を実現。ニット素材を用いたモノソック構造(ベロとアッパーが
一体となった構造)のアッパーを覆うライン材は、日本の伝統的な
竹を編む技法〈やたら編み〉をモチーフにしたものです。人に、環
境に、優しい建築を目指す隈氏から提示されたデザインモチーフと、
隈氏が好む靴ヒモを結ばないシューズという2つのアイデアを融合
させている。

相反する機能を両立する ミッドソール
〈METARIDE〉の走り心地を支えるミッドソールは、2つのフォーム
材の組み合わせ、軽量性と耐久性を追求〈FLYTEFOAM〉とやわらかく
弾むような感覚の〈FLYTEFOAM PROPEL〉です。〈FLYTEFOAM〉には
木材由来の繊維〈セルロースナノファイバー〉を使い、気泡を形成
する壁を補強にする。この繊維によって潰れにくい気泡が実現し、
優れたクッション性と耐久性という相反する機能が両立。今回は隈
氏の提言で〈FLYTEFOAM〉部分は無着色、素材本来の色を採用。これ
と〈FLYTEFOAM PROPEL〉を組み合わせ、さらにかかと部分には衝撃
緩衝材のGELを配して着地時のクッション性を高めた。また中敷は
クッション性に優れた〈オーソライト〉の端材とコルクで成型した
スペア中敷も同梱するほか、アッパーのニット素材もリサイクルポ
リエステルを用いている。もう、これは「機能性複合材事業の革命」
である。



オールバイオマス事業篇:イネの「もみ殻」で発電
ヤンマーが国内初の発電システムの実証を開始

11月14日、ヤンマーエネルギーシステムは、稲作農業で発生す
るもみ殻を活用し、熱と電気を供給する「もみ殻ガス化発電システ
ムの実証を開始したとことを公表。もみ殻に特化した小型ガス化発
電システムは国内初。稲作農業でもみより時に発生するもみ殻は、
国内で年間約200万トン発生している。しかし、その処理方法と
して行われていた野焼きは禁止されており、一部はたい肥に利用さ
れているものの、その多くは費用を掛けて処分しなくてはならない
という。そこで、ヤンマーエネルギーシステムはこのもみ殻を燃料
として有効利用できる発電システムの開発に取り組んできた。開発
した発電システムは、まずもみ殻を燃焼してガス化し、このガスを
燃料として発電する。さらに、燃焼時に発生する熱も利用できるよ
うにした。通常、もみ殻は適切な処理を行わずに燃焼すると、結晶
質シリカという有害物質が発生する。ヤンマーエネルギーシステム
が開発した発電システムでは、特許技術により有害物質を発生させ
ずに処理できるのが特徴。


フクハラファームでは、毎年およそ200トン発生するもみ殻を処理し
ています。本システムを導入することで、農場規模拡大に伴うもみ
殻処理問題を解決し、発電した電力の自家消費による省エネ効果も
期待されています。また、もみ殻の燃焼後に残る「くん炭」も農地
に還元することができるため、エネルギーの地産地消に加え、有害
物質を発生しないトリジェネレーションシステムとして資源循環型
農業にも貢献する。

設置先:有限会社フクハラファーム https://fukuharafarm.co.jp/
設置日:2019年8月28日
発電量:15kW (年間75,000kWhを計画)

 特許技術を採用したガス化炉


排出される「もみ殻」と、もみ殻燃焼後に発生する「くん炭」

関連特許
①特開2017-160389 ガス化装置およびそれを使用したガス化発電
ヤンマー株式会社
【概要】
下図6のごとく、原料をガス化して低カロリー燃料を生成するガス
化炉
2に、前記低カロリー燃料、または当該低カロリー燃料よりも
高カロリーの高カロリー燃料を主燃料として燃焼させて駆動される
デュアルフューエルエンジン10が具備され、前記デュアルフュー
エルエンジン10に要求される負荷の変更により、前記低カロリー
燃料による熱分解時のパラメータの設定値Sを、現在値Scから所
定の目標値Stに設定変更する際、前記現在値Scと前記目標値St
の差分量(St-Sc)を計算し、当該差分量(St-Sc)を、
任意の分割数Nで分割した変化量ΔSで所定時間T毎に、段階的に
前記パラメータを変化させて前記目標値Stへと移行させる制御部
100を有するガス化装置である。負荷移行中においても、熱分解
ガスを無駄なく利用することができるガス化装置およびそれを使用
したガス化発電装置を提供する。
②特開2018-162357 ガス化装置 ヤンマー株式会社
【概要】
下図2のごとく、ガス化装置は、ガス化炉2と、第1温度センサT1
と、第2温度センサT2と、制御装置9とを備える。ガス化炉2は、
原料を熱分解してガスを発生させ、その過程で生成される炭化物が堆
積する。第2温度センサT2は、ガス化炉2の炉高方向において第1
温度センサT1よりも下方に配置される。制御装置9は、第1温度セ
ンサT1及び第2温度センサT2の検出値の差が閾値以上である場合
に、炭化物の堆積層の上面が、ガス化炉2の炉高方向において第1温
度センサT1と第2温度センサT2との間に位置すると判定すること
で、炭化物の堆積層の上面の位置を、簡単な構成で取得できるように
する。




人口減少時代のまちづくり㉓

33 教育費の高騰の現状は
【要点】
団塊の世代以降の高学歴化も作用して教育費負担増は一層顕在化。
②教育費の高額化は、子供を持だない理由にもなっている。
③国際的に見ると国の教育費負担割合は低いレベルにある。
 
1 教育費~授業料の無償化と教育格差  
日本国憲法では、第二十六条において、「すべて国民は、法律の定
めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利
を有す」、また「すべて国民は、法律の定めるところにより、その
保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、こ
れを無償とする」としている。いわゆる「教育を受ける権利」と「
教育を受けさせる義務」を規定しています。そのため、公立の小中
学校では、授業料が無償化されている。さらに、高校についても高
校無償化法の施行(10年)により原則徴収しないとされた。しか
し、授業料の無償化とは別に、養育費も含めた教育費全般、例えば、
進学に向けた学習塾、さらに個人的な習い事等の経費は別途必要に
なり、その額が増加しているといわれています。戦後の高度成長期
を経ての進学率や英語教育等の多様な教育・学習への関心の高まり
によって、あるいは団塊の世代以降の高学歴化も作用して教育費負
担増は一層顕在化してきました。結果、親の収入が子供の教育に影
響を与える「教育格差」といわれる状況を作り出すことにもなる。  
こうした中で、国では、幼児教育の無償化、待機児童の解消、高等
教育(大学・短期大学・高等専門学校)の無償化、私立高校の授業
料の無償化等の議論が深まりつつある。



2 高等教育費の高騰~教育貧乏ヘ  
子供を大学まで出すと1~2千万円かかるといわれている。私立の
理工系や医学系大学になるともう少し高額になる。こうした教育費
の高額化は、子供を持たない理由にもなっている。11年の出生動
向調査によれば、理想の子供数をもたない理由として「子育てや教
育にお金がかかりすぎる」とだした夫婦が60・4%と高い数字と
なる。また、理想を3人以上としている夫婦で、実現できない理由
を「お金がかかりすぎる」(71・1%)、とし、理想を2人以上
とした夫婦でも44%が同様の理由で高い値となっている。現在、
小中高高校の授業料は無償だが、進学塾等の学外活動への支出や私
立学校への進学の増加が教育費の高騰化を加速している。さらに、
大学の学費の値上がりが教育費全休を押し上げている。実際、大学
の授業料は年々増加し、15年で国立大で約54万円私立大で約8
6万円になっているが、それを支える親だちの平均年収は、約42
0万円で低位安定の状況です。高い進学率は、厳しい環境の中での
親の努力により、かつ学生のアルバイトによって支えられている。
実態は、「教育貧乏」状態に追い込まれているといっても過言では
ない。



3 今後のあリ方について~スタートライを共有する社会ヘ  
国が教育費を負担する「公教育支出」は、国際的に見ると低いレベ
ルにある。教育費高騰のため、子どもの「教」を調節するという流
れが実際に起きているとしたら由々しき問題である。00年代以降、
高校卒業後も何らかの学校に進学している学生が、全休の8削弱を
占めている。大半の親は高い教育費を払い続けることになる。一方、
子どもの教育資金は、住宅資金、老後資金と並んで人生の三人支出
とまでいわれている。共に、社会的課題として総合的に検証される
べきもの。人口が減少し、教育費を支えた親の世代が高齢化する中
で、次世代の教育費のあり方について、人生のスタートラインを共
有する社会という視点からの対応が求められている。       
キーワード 高学歴化/高等教育費/教育格差・貧困

34 大学の淘汰の可能性は
【要点】
①大学入試の志願者はピークの205万人の半分近くまで落ち込ん
でいる。
②私立大学では、経営破たんするところが出てもおかしくない。
③大学が淘汰されたり、文系学部が減る。  

1 日本の大学は世界的に一定の評価を得ながら静止状態が続く 
18年9月26口に大学のTHE世界ランキング」が発表された。
今回は、前年度より東京大学が順位を4つ上げて、42位、京都大
学が9つ上げて65位になった、などが話題になっている。平成2
9年度「日本の大学データ(旺文社教育情報センタ士」によると、
「学生募集を行っている大学」は764大学(募集していない大学
や 大学院しかない大学も含む文科省より少ない)2307学部、
5146 学科あり、私立大学が約8割を占め、学問分野の上位は
文系が多 くなっています。また入学数の推移を見ると、95年に
約250校であったのが、その後一貫して増え続け、10年頃 に
ほぼ現在の数になりその後横ぽいとなっている。大学入試の志願者
は、摺威人口と連動してきましたが、そのピーク(団塊ジュニア)
である92年の205万人が、14年にはI18万 人まで落ち込
んでいる。従って、私立大学ではこの問、経営破たんするところが
出てもおかしくないが、かって30%程度だった入学進学率が50
%を超えるようになったため経営が何とか持ちこたえてきたと言わ
れている。



2 大学組織の縮小が懸念される  
しかし、進学率が大きく伸びることが期待できない中で、暫く横ば
いで椎移していた摺威人口が18年度から目に見えて減少して行く
ことが予測され、大学が淘汰されていくことは確実だという「18
年問題」がクローズアップされている。既に、大学全休、或いは一
部の学部で定員割れになっている大学が増加しており、学部・学科
の統廃合や教職員減少など、大学組織の縮小が進行しています。「
THE世界ランキング」の日本に対するコメントの中にも「競争が
激化する中で、日本の大学は依然として衰退、あるいは静止状態を
維持している。人口減、高齢化、留学生獲得の地域的・国際的競争
激化などの課題が、今後、日本の大学の存続を脅かす可能性がある」
としている。全国の400近い私立大学がこのような現実に対面さ
せられて「大学の真冬時代」に突入したという意見もあり、国公立
大学でも統廃合や私立大学の国立大学への吸収合併、などの情報も
出てきました。



3 大学の役割を社会全体で考えて行くことが求められる  
大学組織の縮小は、入学志願者と定員と言う市場原理だけで論じる
問題ではありません。「THE世界ランキング」の評価にもある「
教育力」「研究力」は、次代を背負う若者を育てるとともに、技術
や文化を継承し革新していく源泉となります。組織のリストラに伴
う教職員の減少は、研究者の意欲を削ぎ、高ランクの引用文献の低
下だけではなく、総論文数の減少につながってきたと言う意見もあ
る。更に、教育研究の中身についても、国の政策が「社会的ニーズ
に答える(例えばグローバル経済圏に対応した高度なプロフェッシ
ョナル人材ごことを重視する助成や資金の分配に傾斜するのに対し
て、国立大学が従来の学部の組織の廃止や社会的要請の高い領域へ
の転換をしたり、私立大学でも、分野の上位を占める文系を対象に
した学部の大胆な統廃合が加速しています。一方で、文系が縮小さ
れるのに対して、グローバリゼーションが進む世界での教養教育(
リベラルアーツ)の重要性が論じられている。大学の役割は、少子
高齢化を直視しながら、大学関係者だけではなく、社会全休の問題
として議論して行くことが求められています。  
キーワード 志願者数減少/学部・学科統廃合/私立大学真冬時代 

35 教育施設の統廃合と廃校活用の実態は
【要点】
①児童数は81年と18年を比較して約40%減少。
②90年と15年を比較すると25年間で5808校が廃校。
③廃校になってから遊休資産化してしまうケースが多い。  

1 児童の減少と養育施設数の現状  
少子化により学校に通う児童数は年々減少傾向となっています。児
童数の推移をみると、81年の児童数1192万5千人をピークに
年々減少し、03年は722万7千人、18年には642万8千人
と81年と比較して約40%の減少です。15年度の全国の小学校
数2万320校、中学校数 9637校、高等学校数3604校で、
全休で3万3543校存在しています。90年(小中高等学校数、
3万9351校)と15年を比較すると14・7%減少し、25年
間で 5808校が廃校になる。  

2 小中学校の統廃合問題  
少子化による児童・生徒の減少を背景に小中学校が過度に小規模化
することによる教育条件への影響。地域コミュニティの衰退や世帯
構成の変化により、家庭や地域における子どもの社会育成機能の低
下が生じている。小中学校の統廃合には「教育的視点」と「地域コ
ミュニティの校」としての問題が内在している。①義務教育段階の
学校は、児童生徒の能力を伸ばしつつ、社会的自立の基礎や社会の
形成者としての基礎資質を養うために、一定の学校規模が重要。②
離島や山問へき地などの過疎地の学校と地域コミュニティ存続の役
割。③学校は児童生徒の教育のための施設であるだけでなく、地域
コミュニティの校としての性格や防災、地域交流の場などの様々な
機能を併せ持っています。少子化か急速に速んでいることから、文
部科学省は15年に、教育委員会が 小中学校の 統廃合の検討する
際の指針となる「手引き」を約60年ぶりに改正した。手引きには
小規模校の課題として、①人間関係が固定されやすい。②学校行事
が制限される。③教員が確保しにくいなど40項目が示される。公
立学校の統廃合は、市区町打数委員会に決定権があるため手引きに
は強制力はないが、統廃合を巡る議論に文部科学省が一石を投じた。
一律に廃統合を進めるのでなく、地域特性を踏まえた、創意工夫に
よる適正規模について議論することが、地域の未来や教育について
考える上で意味がある。 

3 廃校舎の利活用と地域コミュニティの活性化  
平成の大合併の影響で、学校の統廃合が加速し廃校となった施設は
その後も地域から有効利用が求められている。文部科学省が実施し
た「廃校施設活用実態調査(12年5月)によると、02から12
年度までの廃校数4709校(小中高等学校の合計)。そのうち現
存する建物が4222校、89・7%。現存する建物のうち「何ら
かの活用が図られているケース」2963校(70・2%)、「現
在、活用が図られていないケース」1259校(29・8%)でし
た。利活用が難しい要因として「地域等から要望がない」、「施設
が老朽化している」、「立地条件が悪い」などの理由が挙げられま
す。また、耐震基準を満たしていない施設を利活用する場合、膨大
な改修費用が必要となることも、利活用が速まない大きな要因。
キーワード 廃校が止まらない/地域特性/廃校の再利用

36 部活動の縮小問題とは何か

①部活動により多くの顧問教員がゆとりのない生活をしている。
②教員の多忙や無給の長時間労働など、中高等学校の運動部活動を
巡る諸問題が表面化し、部活動が縮小傾向にある。
③部活動に問する事故等で監督責任が大きく問われるようになって
いる。  

1 中高等学校の部活動の実態  
当初、卸活動は志を持った教師の自主的な取り組みでしか学校週5
日割導入に向けて89年に学習指導要領が改正された時、クラブ活
動の代替えという位置付けになり、事実上カリキュラム内に組み込
まれ「必修」に近い形になった。文部科学者「中学生・高校生のス
ポーツに関する調査(98年)によると、1校当たりの運動部数と
1部当たりの部員数は、中学校では約15部・約30人、高等学校
では約24部・約20人でした。中学校の運動部に所属している者
は73・9%、高等学校では49%でした。生徒に対し、自分の学
校における部活動(文化郎等含む)への入部のあり方はどのように
なっているかを聞いたところ、中学生では「原則として全員が入部
であり、その部の活動の全てに参加することになっている」が54・
6%、「希望者だけが入部する」38・9%。高校生では、「原則
として全員が入部であり、その部の活動の全部に参加することにな
っている」が16・8%、「希望者だけが入部する」が78・6%。
中学校が高等学校と比較して入部の義務付けが強い傾向にある。



2 部活動を巡る諸問題  
部活動は、学校教育活動の一環として、スポーツに興味と関心を持
つ同好の生徒が、教員(顧問)の指導の下に、主に放課後や土休日
において、自発的・自主的に運動やスポーツを行うものとして、全
国の中高等学校で展開されてきた。一方、少子化、ニーズの多様化、
指導者不足、教員の多忙や無給の長時間労働など、中高等学校の運
動部活動を巡る諸問題が表面化し、部活動が縮小傾向にある。部活
動を巡る諸問題として、①部活動の多くが顧問教員の任意と善意で
維持され、家庭を顧みず、ゆとりのない生活を余儀なくされている。
② 教員白身も一定の技術や 指導方針を身に着けるなど、技術指導
方法を学ぶ機会や支援体制の問題。③教員世界へのワーク・ライフ・
バーフンスの問題。④メリハリのある教員の給与体系の実現に向け
た部活動手当の改善などの問題が内在しています。若手教員は一般
的に、運動部の顧問を任される傾向があり、顧問としての過重な負
担に苫しんでいます。

3 部活動問題への対応  
18年2月に文部科学省は「中学校の学習指導要領の改訂案」を
表。改定案万邦活動を教育活動の中に位置付けた。従来は「学
校の
教育活動」として根拠がなく、顧問の教員が部活を指導したとして
も法的根拠はなく、教員、個人が自主的に行っている業務あつかい。
教員の平均年齢の上昇、勤務時間の多忙化により指導が大きな負担
となり、部活動に間する事故百万監督責任が大きく問われるように
なる。このような状況を踏まて、中学校と高等学校の学習指導要領
で部活動を「学校の教育活動」の一環であることを初めて明記され
た。部活動が年々減少しつつある中で、地域や 学校の実態に応じ、
部活動の指導を学校外の指導者や民間ボランティアなどの協力、指
導に当たる教員の待遇改善に抜本的に取り組まなければ、部活動は
成り立だない状況です。     
キーワード 教員の自発的部活動ノモンスターペアレント

次10章は「共同体でなにがおこっているのか」     

                        この項つづく

ニューヨークタイムズ;中国からの内部文書入手!



‘Absolutely No Mercy’: Leaked Files Expose How China Organized Mass
Detentions of Muslims - The New York Times


●今夜の寸評:ブラックばっかじゃん。

21世紀に入り新自由主義が浸潤が常態化し、残業代の未払い等の
不当労働行為や人権侵害の情報を肌にしていたが、20年経ったい
までも変わらないことを肌に感じる。口をつく言葉は若者たちは決
まって"ブラックばっかじゃん”である。これは日本だけでなく、
世界中の若者がそう囁き合っている。


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