『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

    『 子捨て・・・ 』

2006-11-19 13:37:56 | Weblog
     

今日は、ヘボの“子(幼虫)捨て”について考えて見たい・・・
成長(最盛期)期、ヘボは子供を非常に大切に扱う・・・働き蜂にも勢いがあり、餌の供給には事欠かない。
また、女王蜂を始め、働き蜂が生きていく為に必要な栄養交換をしても事欠く事は無い!!!

所が、晩秋になると今までの状況が一転して、扶養家族が爆発的に増え始める!!!
つまり、明日への子孫を残す為の雄蜂、新女王蜂が誕生し出す。
これは従来にも増して、働き蜂にとって物凄い負担になる・・・
雄蜂、新女王蜂は、体も大きく、食欲も旺盛である。
飼育蜂をしていて感ずる事だろうが、極端に餌や砂糖水を摂取する時期がある。
雄蜂、新女王蜂が展開し始めた証なのである。
そして、約1ヶ月もすると、こいつ等が徐々に剥け(羽化)出す。
こいつ等は、剥けてて数日で飛び立つ訳ではなく、暫くは、コロニーに留まる・・・そして、交尾活動に必要な栄養分を幼虫から摂取(略奪?)、貰い受け、出立の備えをする・・・
彼等は体が大きいので食欲は旺盛だ。働き蜂の比ではない・・・
交尾活動に必要な栄養分を、栄養交換、甘露等糖分摂取を旺盛にし、成熟する。
この時、コロニーの餌のバランスが崩れ出す。
つまり、幼虫の餌不足!!!
その上、幼虫はどんどん繭化が進む・・・
これまでの成虫の栄養タンクである筈の対幼虫比のバランスが崩れる事になる。
雄蜂や新女王蜂は僅かな幼虫から消化液を貪り食う(吸う)!!!
それでも足りない!!!
何たって、雄蜂や、新女王蜂は体が大きい上、新女王蜂に至っては、冬を越す為に必要な栄養分をタップリ溜め込み、体脂肪:グリコーゲンに変換しておかねばならないのだ・・・
こうなると、コロニーの幼虫は、子供ではなく、こいつ等の食料タンクの役目と化す・・・   
そして、挙句の果ては、幼虫の死が待っている!!!
この死骸が、働き蜂に依って運び出される。 これが、『子捨て現象』だ!!!    

昨日も、観察していると、1/5~6匹の割合で、“子捨て場面”が見られた。
中には、大き過ぎ、ヨタヨタ引きずり出し、ヤットコサ舞い上がる御仁も居る・・・
また、ヘボの成虫の死骸を捨てる御仁も居る。
様々なコロニー、クリーニングが見られるが、これ等が腐敗すると物凄い悪臭を漂わすからナァーーー
此処に、ヘボちゃんの綺麗好きな一面が垣間見られる。  

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