『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 ドクちゃんの論文 : “八 と 六”!!! (その1) 』

2010-03-20 22:16:29 | Weblog
             


お彼岸に入った。
近くのお墓へ清掃を兼ねお墓参りに・・・
風は強かったが、今年、一番の暖かさとなった。 「イワチドリ」が芽を出してきたので、サテアンのガラス戸を全開にしてやる・・・ 家に置いておいたパレット9個も移し終え、この一部が咲き出した!!! 大枚を叩いただけの事はあり、感じのよさそうな花のようだ。 まだ、完全に開き切らないので全貌は判らないが、何となく雰囲気がイイ気がする!!!!   
サテアンでは、目覚めた女王蜂が、外に出て行った。 まだ、陽気が陽気なだけに、生き残る事は難しいだろうが、自然界はよく出来ている・・・時間と温度がそうさせているのである。。。。。

さて、ドクちゃんこと安藤博士の論文の中で注目すべき内容があったので、御披露させて頂こう・・・ 多くの蜂狂さんに読んで頂ければ、本望!、ドクちゃんも喜んでくれるだろう?
「 八 と 六 」という小論文で、帰結は、蜂の“ハニカムの生い立ち”に至る!注目すべき解説である・・・


< 八 と 六 >

八と六は、蓋が有ると無しで大きく違う。単に数列上2つの相違だけでは無い。
古来、我国は大八島と称され、「八」を最高の数と考え、宇宙の事を八方向に広がる「八紘一宇」と称し、叉、人生迄をも八卦で占う。更に、大仏の台座は蓮の華で八角形に広がり得るし、国家の根幹を創設し得る紙幣の旧一万円札には八角形の夢殿が印刷されて居た。
例えば、新潟県の或る酒造Makerの日本酒は、八角形の瓶は1.8l入り、つまり一升、六角形の瓶は0.9l、つまり五合入りで有ると聞く。
其の半面、「六」は不吉な数字の代表格として君臨して来た。
嘗て、罪人は、京の都、六条に在った六波羅探題(現在の警察の役目を担った)に六条河原で斬首され、六道珍皇寺で荼毘に臥された後、六道銭を貰って、六道の辻から六道(地獄)に入る。
現在でも行われて居る六地蔵巡りは、六道を慰めえる六つの地蔵堂を巡る。従って、本来地蔵堂は六角堂が基本建築形で有る。この様に八角堂と六角堂には、天国と地獄、天円地方の宇宙で言う「円い天と四角い大地」程の相違が有る。従って、八角堂は円堂に仲間で、六角堂は四角堂の仲間として区分されて居る。
西欧でも聖書の「Apocalypse(ヨハネ黙示録)」に拠ると、「666」は動物の数、人間の数、悪魔の数を示唆し、日本と同様に最悪を意味し得る。
然しながら、不思議な事に我々日本人は何故か「六」に妙に愛着を持って居る。
平安建都1200年を迎えた京都では其の記念式典が、6の倍数、平成6年6月6日挙行されたし、其の上、京都の中心は六角堂の境内に有る六角形の「京の臍」で、京都市のMark迄、六角形で有る。更に長寿を表す亀の甲羅は亀甲紋として重陽されて居る。
私設では有るが、六角形が好まれ得る理由の1つに、描き易いと言う事が上げられ得る。
円周を半径で割って行くと円に内接し得る六角形の作図は容易で有るし、正三角形を6つ合わせ得ると六角形に成る。と単純に想って居た。
然しながら、我国が、未だ縄文時代と言う、紀元前6世紀頃Pythagoras in Greeceは同形の正多面体で平面を埋め尽くす「Tile貼り(Setting-up by The Tile)」 には正三角形、正方形、正六角形の3種類の方法しか無い事に気付いた。
日本に於いても三角形は鱗紋、四角形は碁盤目、市松模様、六角形は亀甲紋として親しまれて来た。其の中でも特徴的なものは、円に近い形が無駄無く並ぶ、六角形が基本形の亀甲紋で有る。この形は米俵を積み上げ得る時に自然に現れ得る。
我国が飛鳥時代の頃Pythagorasを神の使いの一人として仰ぐArabian Peninsulaで起こったIslam社会に於いても多角形ばかりで覆われた「Arabesque(アラベスク)」が多々有る。
この様に、多面体を積んで隙間無く空間を埋め尽くす立体を幾何学者達は「Honey-Corn」と呼ぶ。
星型六角形を「国旗」とし得るIsraelの「Alfred.John.von Neuman(アルフレッド・ノイマン)」と「Zvi-Hecker(ツヴァイ・ヘッカー)」はHoney-Cornを其の儘使った建築を数多く設計して居る。中でも1971年のMontreal-City Centerの設計案では、六角形8枚と四角形6枚から出来得る同形の切頭八面体と呼ぶ多面体を隙間無く何百個も積んだHoney-Cornを丁度、蜂の巣の様に使用した。
後年、Alfred John von Neumanは「建築は芸術では無く自然界の現象で有り、我々は芸術的教養に拠ってでは無く、動物的本能に拠って建築物を創設する」。と述べて居る。
一方、The United State of Americaに於いても「Grank.Lloyd.Wright(フランク・ロイド・ライト)」も1937年Californiaに「ハンナ邸」等、六角建築を多数設計して居る。

                                      続く・・・

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