徳丸無明のブログ

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明治屋 スキッピー スーパーチャンク・クリーミー

2023-01-27 23:40:16 | 
今日は塗る豆です。






ピーナッツバターって食文化史に記録される一大発明ですよね。幼いころに『エルマーのぼうけん』を読んで、その未知の食べ物に憧れました。チャンクは粒ありでクリーミーは粒なし。
普通はパンに塗って食べますけど、僕はスプーンですくって直食べするんですね。甘さひかえめでコクがあります。
また思い出話でもしましょうかね。僕は以前、イベント運営のバイトをしていました。その中で一番多かったのが福岡ドームでの野球の仕事。野球の試合のときに、接客をするのです。
ある日、コカコーラの社長さんが始球式を務めたことがありました。コカコーラウエストだったか、コカコーラの西日本支社の社長さんということで、50歳くらいの人でした。
その日のラッキーセブンの風船上げのとき、ドームのスクリーンに、コカコーラの社長が大映しになりました。通常福岡ドームでは、7回裏のホークスの攻撃の前に、「いざゆけ若鷹軍団」が流れ、お客さんが風船を飛ばします。その間スクリーンには、お客さんの姿が映し出されます。だいたいカメラは10秒ごとに切り替わり、曲の終わりまでに平均20~30人ほど映し出されるのです。
しかしその日は、コカコーラの社長ひとりしか映し出されませんでした。福岡ドームの上のほうには、ボックスシートっつう席がありまして、まあ言うたらお金持ってる人が優雅にくつろぎながら観戦するための席なんですけど、カメラはその席に座るコカコーラの社長を固定で映し続けていたのです。曲の始まりから終わりまで、社長ひとりしか映されませんでした。
僕は、「ケッ、スポンサーに媚びやがって」と腹を立てました。一般のお客さんは無視して、大口のスポンサー様を優遇するやり方に反発を感じたのです。
ですが社長の笑顔は、この上ないほどさわやかなものでした。自分がスクリーンに映っていると気づいた社長は、カメラに向かって全力で手を振っていたんですけど、その笑顔がとにかくさわやかだったんですね。
まさにさわやかそのものというか、さわやかを体現した笑顔というか、この人ほどコカコーラの社長にふさわしい人はいない、と思わされるほどの強烈なさわやかさでした。「さわやか」がウリのコカコーラ。そのコカコーラの社長として、適任者であることを納得せざるを得ないさわやか笑顔だったのです。
社長は、スポンサーとか、大人の関係とか、会社の利害とか、そういったしがらみをいっさい考慮に入れず、ひたすら無心に、一生懸命手を振っていました。僕のひねくれた心をあざ笑うかのようでもありました。
皆さんにそのときの社長の笑顔をお見せすることはできませんから、僕が言いたいことがうまく伝わっていないかもしれませんが、とにかくコカコーラの社長の笑顔はこの上なくさわやかだったのです。
僕はスポンサーに媚びるドームの姿勢に反発しつつも、そのさわやかさに圧倒させられてしまいました。
あれからもう15年ほど経ちました。超絶さわやかなコカコーラの社長は、まだ社長の座にいるのでしょうか。それとも、代替わりによって引退してしまったのでしょうか。ひょっとしたら既に会長の座に登りつめ、さわやかの覇者の名をほしいままにしているのかもしれません。


ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、ではなく雑感。
本日政府が、5月8日にコロナを感染症法の2類相当から5類に引き下げるとの決定を行いました。この動きに合わせて、屋内でのマスク着用も不要とすべきかという議論が出ています。現在は屋外では不要、屋内でも他者との距離が取れていれば不要とされていますが、公共交通機関、および病院や飲食店などの経営側から求められる場合を除いて、屋内も基本的にマスク不要としていいのではないか、という提案です。今回政府が示した指針は、「屋内外を問わず個人の判断にゆだねる」という、責任逃れとも取れるものでした。
個人的には解除賛成なのですが、反対している人たちも当然います。なので、当たり前の話ですが、解除しようがしまいが、万人に納得のいく決定とはならないのですね。
コロナにかんして、どの決定もすべてそうだったように思います。どの選択にも賛成派と反対派がそれぞれ一定数以上いて、どちらを選ぼうが不満が残る人たちが生み出されてしまう。
社会的決定とはいずれもそのような性格のものではありますが、感染症においては「死の危険」をはらむ決定なので、不満がしこりになりやすい。そしてそのしこりは、社会に「分断」をもたらしかねないのです。
「分断」という言葉は少し強すぎるかもしれません。たとえばアメリカであれば、人種も出自も信仰も階層もまったく違う人々の寄り集まりなので、同じ国に暮らしていても、みな交わることのない個別の中間共同体に属しており、それゆえ生々しい分断が存在します。それらバラバラな人たちがアメリカ人としてひとつになるのは、唯一戦争ぐらいしかない、という悲しい現実があるのです。
しかし日本は、「単一民族幻想」がぬけぬけとまかり通ってしまうほどに均質性の高い国。対立が生じることもありますが、最終的には「なんだかんだ言っても同じ日本人じゃないか」みたいなノリでまとまろうとします。
ただ、これからもそのノリが通じるのだろうか、という気もするのです。ポスト・トゥルースの時代。何を正しいと信じるかは好みの問題でしかない時代。価値観は多様性を極め、これから先も多様化が進みこそすれ、縮減することはまずありえないことを思うと、それぞれの信念は拡散するばかり。
日本社会において、今まではリアリティがなかった「分断」という言葉が、コロナを機に現実的なものとなってきはしまいか、と思うのです。
いや、単なる気のせいかもしれませんけどね。
でもコロナが人々の間の空間的距離を拡大したように、意識の上での距離も拡大させてしまったらどうでしょう。それは病のダメージよりもよっぽど大きな痛みを社会に及ぼしてしまうのかもしれません。


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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さわやか (和田ヶゐ)
2023-01-28 17:45:45
静岡にあるハンバーグ屋さんかなんかの(@_@)

さわやかっていうチェーン店の社長とさわやか対決させたいですね
和田ヶゐさん江 (徳丸無明)
2023-01-28 22:27:29
その社長さんは見たことありませんが、たぶんボロ負けするでしょう。
俺も見たことないけど (和田ヶゐ)
2023-01-31 19:03:58
コカ・コーラの社長さんを見た無明さんがいうなら(@_@)

間違いないでしょう
和田ヶゐさん江 (徳丸無明)
2023-01-31 22:42:12
ハンバーグとコーラの相性はいいのかもしれませんけどね。
コーラ (和田ヶゐ)
2023-02-02 19:32:12
実は(@_@)

炭酸が苦手なのでコーラのよさが分かりません

ハンバーグは好きです
和田ヶゐさん江 (徳丸無明)
2023-02-02 23:13:53
そのさわやかっつー店には行ったことあるんですか。
2回ぐらい (和田ヶゐ)
2023-02-06 20:34:39
ハンバーグの店だと覚えてなくて(@_@)

ステーキを食べようとしてなくて、メニューを3回ぐらい見返しました

ステーキの店でハンバーグがなかったのか

どっちだったっけ?
和田ヶゐさん江 (徳丸無明)
2023-02-06 23:47:39
味はどうでした。
味は (和田ヶゐ)
2023-02-07 17:53:42
爽やかでした(@_@)
和田ヶゐさん江 (徳丸無明)
2023-02-07 23:07:19
んなアホな。

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