日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





「上」の続き)


 私が上海に留学していたときに大学生・知識人たちによる民主化運動が生起し、天安門事件(1989年)にて終息しました。

 当時の中国は改革・開放政策がまだ緒についたばかりで、大まかな針路はみえていたものの、実際面では模索段階。いうなれば一塊の大きな石ころのようなものでした。削り方によってはそれなりに美しい彫像にもなる可能性を秘めていた訳です。

 そのころの削り手は趙紫陽。積極的なあまり前のめりになることもありましたが、総書記在任中に「党政分離」が提起されるなど、一党独裁制のもたらす弊害を極力防ごうとする一方、法治や民主に理解を示し、それを政策に反映させつつ富国強兵を実現しようという明快なスタンスの持ち主でした。

 その趙紫陽が天安門事件で失脚。トウ小平の大抜擢により、私のいた上海のトップだった江沢民がその後を襲いました。

 ところが、この江沢民が最悪の削り手でした。十数年にわたってあちこちを無定見かつ無闇やたらにガリガリと削った挙げ句、最高指導者の座を胡錦涛に明け渡したとき、元々の石ころは実にいびつで醜悪な、作品ともいえない作品になっていました。

 削り落としてしまった部分はもう直しがききません。胡錦涛は温家宝とともに「科学的発展観の徹底」「和諧社会の実現」などという方針を掲げて少しはマシな形にしようと頑張っているようですが、江沢民が散々に削ってしまったために歪んだ形状となったオブジェは、基本的に修復不可能でしょう。

 この江沢民が最高指導者である期間において行った数々の愚挙のなかで、中国史に刻むべき最大のものは反日風味満点の愛国主義教育を学校教育の場に導入したことでしょう。反日云々はともかく、硬直した思考と価値観を繰り返し教え込まれることで柔軟性が失われ、その結果として中国人の民度が退行したように思います。

 この愛国主義教育を受けて育った世代、ざっくりといえば30歳以下といったところですが、私はこれを「亡国の世代」と呼んでいます。

 似たような世代が香港でも台頭しつつあります。これは「亡国の世代」ではありませんけど、香港から香港らしさを徐々に消し去り、中国本土に同化させる役割を担うことになると思います。

 むろん、そのためのプログラムが学校教育の現場で実施されています。

 ――――

 香港紙『蘋果日報』(2005/06/05)によると、この香港型愛国主義教育は「国情教育」と呼ばれているそうです。

 香港では毎年6月4日に天安門事件の名誉回復を求めるキャンドル集会が開かれますが、一昨年に同紙記者が集会に参加した大学1年生のカップルからそれに関する話を引き出しています。

(国情教育では)中国は多党制で統治されている(一党独裁ではない)国家だ、とても偉大な国家だ、なんて教えられるんだけど、それって僕らが聞いている話と全然違う。だからここに来て六四事件のことを勉強しようと思って。まあ実地の国情教育だね。学校の国情教育では六四事件には全然ふれない。何でだろう?」

 2005年に大学1年生だとすると、天安門事件当時はまだ幼児。香港が中国の「植民地」になった1997年時点でもまだ小学生ですから、教育の仕方でいかようにも染め上げられるでしょう。

 ●中国は多党制で統治されている国家。
 ●学校の国情教育では六四事件には全然ふれない。

 『明報』(2007/06/05)には1989年6月4日生まれ、つまり誕生日が天安門事件当日という少年が登場しています。今年で18歳ですからもう青年ですね。

 他にもどの新聞だったか、やはり6月4日生まれの少年が紹介されていて、小学生のころ先生など大人たちから、

「君の誕生日は何の日か知っているかい?(クスクス)」

 とからかわれてもチンプンカンプンだったそうです。要するに天安門事件を知らないし、教えられていないという訳です。

 実際に教育指導要綱のようなものにおいて、天安門事件は「教えなければならないもの」には含まれていないようです。それでも個人的信条から授業で時間を割き,当時の映像を流してみせる中学校の先生などがいて、事件の悲惨さに接した生徒たちは絶句し、泣き出す女子生徒たちもいた、という報道もありました。

 ――――

 唐突ですが、私には翠(Midori)ちゃんという香港人の女の子からときどき電話がかかってきます。李嘉欣(ミシェル・リー)型の美人で二十歳の学生です。といっても配偶者の従妹ですから当家に波風が立つことはありません(笑)。香港人はイングリッシュ・ネームをつけるのが一般的なのですが、彼女は日本が好きなので、わざわざミドリという名前を選んだそうです。

 香港では広東語が日常使われていますが、中国返還後、小学校から北京語(普通話)が必須科目となりました。翠ちゃんもなかなか流暢です。要するに私は彼女と自在に会話することができる訳です。

 そこで尋ねてみたのですが、「国情教育」という名前の科目はなく、中国通識何たらとか中国文化といった科目で国情教育に相当するものを学んだそうです。

「『六四』て何のことだか知ってる?」

 と聞くと一応知っているようで、語らせてみると事件の大まかな内容はしっかり把握していました。ただ、

「北京の、北京の……学生たちが座り込んだ場所、あそこ何ていったっけ?」

 と言うので、オイオイと思いながら「天安門広場」と教えてやりました(笑)。これらは学校で教わったのではなく年長者から仕入れた知識とのことです。まあ及第点だなと思いつつ、

「じゃあ文革、文化大革命は知ってる?」

 と第二問を示したところ、

「……何それ?知らないよ。聞いたこともない」

 と言うので私はぶったまげました。そして文革について説明させられる破目になりました。ゆるゆると話を進めていったのですが、

「……ところで、老舎って作家は知ってる?」

「知らない。誰それ?」

 ……話になりません。二十歳で学生ですから、翠ちゃんは勉強のできる組の筈なんですけど。orz

 文革を「聞いたこともない」のですから「大躍進」「反右派闘争」「三年困難」などはもちろん知りません(確認済)。特に政治的な問題意識など持っていないフツーの女の子はこんな感じだよ、と本人は言っていました。

 ――――

 うーんと私は考え込んでしまいました。いままでの、私の知っている香港人たちとは別人種ともいえるようなニュータイプが台頭しつつあるという印象です。

 文革初期には香港でも暴動が起きたりしてかなり荒れて、香港史においても重要な時期なのです。が、その文革自体を「聞いたこともない」と、平然と言ってのける。そして流暢に北京語を話してみせる。私が現地で暮らしていた1990年代には想像すらできなかった「ネオ香港人」が育ちつつあるのでしょうか。

 もちろんこの翠ちゃんが香港の若い世代の平均像かどうかはわかりません。なにせ超ドレッドノート級天然たる配偶者の従妹です。親は違えど血筋は同じ(笑)。実際の「平均像」はもう少ししっかりしているのではないか、と個人的には思うのですが。

 ただ新中国成立後、第一次五カ年計画期をのぞけば改革・開放政策に舵を切るまでほぼ一貫して政治運動やその反動である不作・飢餓に翻弄された暗黒の歴史が「宗主国」の重要な部分を形成しているということ、また一党独裁制の弊害……などに無知な傾向はあるかも知れない、と私は思いました。とりあえず学校では教えていないのですから。

 恐らく今年二十歳である翠ちゃんや上記『蘋果日報』の取材に応じた大学生が「国情教育世代」の最先端のあたりでしょう。彼女たちが30歳に達するころには、香港の様子も随分と変わっているかも知れません。その先は社会の牽引役になっていくのですから言わずもがなです。この調子だと香港が中国に取り込まれるのは意外に早いかも知れない、と私は思いました。

 例えばこの世代が新聞記者などになったりすると、自主規制を自主規制とも思わなくなるでしょう。前回(上)、中国における「常識」は香港にとって往々にして「非常識」であることが多いと書きましたけど、「国情教育世代」であれば、この「非常識」をさほど抵抗なく受け入れてしまう可能性があります。

 中国本土の愛国主義教育が硬直した思考癖の持ち主を育んでいるとすれば、香港の国情教育は「宗主国」に対して柔軟な人間を量産しているといえるかも知れません。空恐ろしいことです。もちろん、中国はその狙いのもとに、香港に対して国情教育を押しつけ、浸透させるべく努め、圧力をかけ続けているのでしょう。

 ――――

 それでも中国からしてみると、まだまだ香港は努力が足らないと映るようです。

 胡錦涛・国家主席が香港返還十周年記念のために香港入りし、6月30日に香港特別行政区政府が主催する歓迎晩餐会でスピーチを行っています。その後段でわざわざそのことに言及しているのです。



 ●香港特別行政区歓迎晩餐会における胡錦涛の講話(新華網 2007/07/01/01:27)
 http://news.xinhuanet.com/politics/2007-07/01/content_6313133.htm

 (前略)
特に強調しておきたいのは、青少年が香港の未来と希望であり、国家の未来と希望でもあるということだ。われわれは青少年に対し国民教育を行うことを重視し、香港と本土の青少年同士の交流を強化して、香港同胞の愛国・愛港という光栄なる伝統の松明の炎を代々伝えていかなければならない。(後略)



 愛国教育への力の入れ方がまだまだ足りない、努めよ励めよと香港政府に鞭を入れているのです。

 つまりどういう内容の教育だと満足するのか、胡錦涛に聞いてみたいところです。

 ちなみに胡錦涛の香港訪問期間中、台湾から香港入りしようとした「法輪功」のメンバー約300名が入国を拒否されています。マスコミについては「上」にて紹介した通り。いまや香港の「自由」には、すでに様々な枠がはめられているといっていいでしょう。

 少なくとも、中国返還時点の香港を一塊の大きな石に例えてみるとすれば、この十年間、その削り手が香港人自身でなかったことは確かです。

 香港人が削り手になることを望んだのに対し、「宗主国」は常にミニ憲法である香港基本法を都合良く解釈したり、半ば恫喝的な圧力を加えたり、あるいは逆に経済的な優遇措置などでそれを阻んできました。

 「理想よりパン」ではなく「理想より金儲け」ということで、アメをしゃぶらされて軟化したヘタレもまた多いのですけど。……ともあれ「香港特別行政区」というオブジェを形作るべき彫刻刀は、いまも中共政権の手にしっかりと握られています。


「下」に続く)




コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (三碧星)
2007-07-04 07:29:26
 文革の時のように、知識人を一網打尽にするためのスローガンをぶち上げたら、この若い世代達はホイホイと引っかかっていくのでしょうね。

 サバイバルのために年配者が教えていかねばならないことだと思います。その気配が見られないのは不思議です。中国の大衆は中央に対する反感よりも、抗えない恐怖の方が先立っている、ということでしょうか。

 「下に対策あり」というように、中国人はしたたかなところがあると思っていましたが、それを上回る政府への恐怖の度合いを知りたいものです。
 いやそもそも恐怖なんて捕らえ方が間違っていて、単に「政府なんて古来からこんなものだよ!」と彼らは考えているのかもしれませんけど。いやそれだと自分の子供に保身術を教えない、というのは・・・・
 
 
 
Unknown (piyo)
2007-07-04 11:51:12
お久しぶりです。
昨夜は知己の香港人とJordanのローカルレストランで食事。
「なんとかせえよ、どんどん大陸化してるじゃないか」「所詮金に転んだということか?」などということをやんわりと詰め寄りましたが相手は苦笑いするばかり。
たっぷり相手及び周囲を嫌な気持ちにさせたのでコチラは良い気分で引き上げました。

*いろんなところで「御家人さん?」と声を掛けては例の挨拶を試しているのですが中々出会えませぬ。
 
 
 
翠ちゃんに会ってみたい (香港居民)
2007-07-04 12:25:49
経済危機(支那、アジア、世界…)でも再来しない限り、香港人のボケっぷりは変わらないのだと思います。街中の大陸人にどれだけイヤな思いをさせられても、商売できて儲かったらヘラヘラ笑っていられるのですから。
身をもって感じているつもりでしたが、翠ちゃんのエピソードを読むと、実態はさらに重症なようですね。10周年記念で五星紅旗をにこやかに振り回している香港人。恥を知れ、と言いたいところ、「恥って何?」と返されそうで一人勝手に萎えてました。
 
 
 
Unknown (中華好き(台湾・香港限定))
2007-07-04 13:35:29
「返還」十周年記念は四大天王が復活するとのニュースで前日からスカパーの中華系チャンネルザッピングでした。
香港明星目当てのミーハーでもこの手の番組をずっと見てると嫌になるくらい胡錦濤の顔とパフォーマンスを目にしてしまうのが悩みの種ですね。
で、小学校を取材したトピックで「掲旗隊」と「鼓笛隊」(名称は違ったような気が)の話題を取り上げてましたが、小学校で「希望者が活動している」というその掲旗隊、インタビューを受けていた女の子(当然一番成績のいい子だと思われますが)が10歳を過ぎたばかりと思われるのに流暢な北京語で話しているのを観て背筋がぞっとしましたわ。
ま「我們是中國「やん」」と言ってたのが可愛かったけど。

蚊帳の外から見たら、あのスピーチでの香港人に対する臆面もない要求(命令か?)やいかにも親しみ易い、と演出するあざとさも鼻に付きますが。
渦中の香港人は「政治体制は関係ない、一番は金儲け」をモットーに目も耳も塞いでいるんでしょうかね。
それとも密かに中共体制崩壊には香港独立を目指して地下活動してる、とか。

 
 
 
歴史ってこんなに簡単に (muruneko)
2007-07-05 22:29:11
歴史ってこんなに簡単に糊塗されちゃうんですね。本当に驚きました。

たったの二十年で、有ったことが無かったことにされる。黒を白と言い張るのも、同じぐらいの長さやれば、真実となるのかもしれません(少なくとも支那では)。
 
 
 
翠ちゃんはこれを見ても大丈夫ですかね? (職人)
2007-07-08 10:32:02
香港の学生達はこういう録画映像を見たりはしないんでしょうかね?
ちょっとした衝撃映像なので、免疫の無い香港の若者はビビルかも知れないですね…


紀錄片天安門六四事件Tiananmen Square protests Part.1of20
http://jp.youtube.com/watch?v=r7ou2-Kv4UA&mode=related&search=


又及:
江澤民先生以前推進的反日教育,從友好的觀點來看,一點好處也沒有.......(苦笑
 
 
 
みなさんコメントありがとうございます。 (御家人@酒盛り中。)
2007-07-12 02:57:39
配偶者がいつの間に買ったのか冷蔵庫に隠していた「菊水」を持ち出してきたので仕方なく付き合っています。せっかく昼型生活が定着しつつあるのに……。


>>三碧星さん
>文革の時のように、知識人を一網打尽にするためのスローガンをぶち上げたら、この若い世代達はホイホイと……
 さすがにそれはないと思います。そもそも香港に知識人なんてものは……いや、それはともかく。「愛国主義」ですから「反日」には入れ喰い状態になることがあるかも知れません。ただ中共政権に2005年春のような反日騒動をもう一回できるだけの体力が残っているかどうか……。

 文革はともかく、天安門事件については若い世代も翠ちゃんのように年長者から知識を仕入れているようです。ただ学校教育で教えていない以上、1989年6月4日を体験した世代が老いていくにつれ「何それ?」という反応になっていくかも知れません。ちなみに香港での「下に対策あり」は外国のパスポートを入手することかと思います。


>piyoさん
 ご無沙汰です。私は先日靖国神社に立ち寄った際、拝殿の前で記念写真を撮っている母娘とおぼしき香港人に遭遇したのでつい声をかけました。「香港人?」「そうだけど」「どうしてここに?香港人はたいてい靖国が嫌いじゃないの?」「自由旅行だから、あちこち観て回るだけ」「そっか。それじゃ楽しんでね」「ありがとう。あなたは何人?」「日本人だけど、配偶者が香港人」「そうなのーそれじゃねー」いやー久しぶりに広東語で友好的な会話をした気がします(笑)。

>いろんなところで「御家人さん?」と声を掛けては例の挨拶を試しているのですが中々出会えませぬ。
 それではヒントにならないかも知れませんけど:
 私は病身ゆえに色々な薬を飲まされているのですが、その副作用らしくここ数年で急に体重が増えました。「李登輝友の会」の方に電話で名乗ったら「ああ、あの大きい人」と言われてしまいました。大きい人……orz。そこで最近「大きい人」なりに外見をいろいろアレンジしまして、それを受けて日本側の取引先には「海坊主の御家人です」と名乗りを改めました。
 先日某社を訪ねた際も受付嬢にそう名乗って接客室に通されて、そのあとお茶を持ってきた彼女が「海坊主ってペンネームですかあ?」と聞くので顔を撫でて「いや、この姿(なり)です。そのまんまでしょ」と言ったらガハハハハハと笑われました。楚々とした雰囲気だったお姉さんのガハハハハにはたまげました。広告会社の人には「御家人さんそれじゃ壺職人」と笑われました。ソニコさんに至っては「席を外しているときに御電話頂くと海坊主さん海坊主さんてメモばかり残っているのでその名乗りはやめて下さい」と泣きつかれてしまいました。「大毒草の御家人」に改めようと思います(笑)。
 piyoさんとお会いできる日を楽しみにしています。特定の出没スポットをひとつ挙げろといわれれば、やはり遊就館1Fの喫茶室かと思います。月に数回しか行きませんけど、仕事のついでに立ち寄るので行くのはたいてい月曜日です。中国大使館の人は芭蕉像のところで待っていて頂ければ必ず私に会うことができません。


>>香港居民さん
 私も翠ちゃんに久しぶりに会いたいです。写真を見たら往年の美少女がきれいなお姉さんへと見事に成長していました。彼氏がいるそうですけど出来の悪い男だったら凹ませてやらないといけないなーなどと気分は父親。ええ、翠ちゃんなら「恥って何?」と言うかも知れません。
 ただ若い世代も大陸人には嫌悪感というか見下すような感情があるようです。観光客を実見しているからでしょう。配偶者同様、親の実家は広東省なのですが「あそこは嫌。汚いから」とバッサリです。でも考えてみると国情教育って本当に情けないですね。中華人民共和国が誇るべき歴史を持っていないことの裏返しですから。

>10周年記念で五星紅旗をにこやかに振り回している香港人。
 いや、そういう連中が結構BNOだけじゃなく外国のパスポートも持っていたりするので香港人は食えないです。私の印象だと、香港に脱出してきたのが古い世代の反共系ほど香港から逃げる段取りをしっかりやっているように思います。


>>中華好き(台湾・香港限定)さん
 四大天王とは懐かしいですね。私が香港に渡ったころ、ちょうど「對你愛,愛,愛,不完~」が流行っていました。あー久しぶりにジャッキーの「傷離別~離別雖然在眼前」が聴きたくなりました。劉徳華のことを「りゅうとくか」と言ったら会社の女性陣に「りゅうとくか?何それ~アンディ・ラウって言うんだよ」と笑われて、「アンディ・ラウ?何それ?」と内心逆ギレしたのも懐かしい思い出です。
 いまの香港人は中学生くらいになると小学生のときから仕込まれていますから結構流暢に北京語を使いますね。北京語を使う時点で香港人であることを捨てているような気がします。「やん」は可愛いですけど。でも声調を間違えると大変。私は広東語の発音はもちろん声調がいよいよいい加減なので、香港企業で翻訳の仕事をしていたとき人事部のことを「やんしーぼーやんしーぼー」と呼んでいたら女性ばかりで構成されていた人事部に怒られて発音を矯正させられました。私の発音だと「淫事部」になっていたようです(笑)。
 胡錦涛の家庭訪問先は報道陣にも秘密だったようですね。あれには香港人も白けたことでしょう。長毛(梁國雄)が報道陣の前で胡錦涛の写真を燃やしていましたけど、あいつも歳とりましたね。


>>murunekoさん
 やっぱり学校教育ですね。小学校から国情教育で純粋培養されたら私の配偶者や仕事仲間の世代とは異なる歴史観を持った異人種になると思います。あと10年で香港人は相当劣化するのではないかと。北京語と作文だけは上手になるでしょうけど。


>>職人さん
 いつも密やかな情報提供ありがとうございます。m(__)m

>ちょっとした衝撃映像なので、免疫の無い香港の若者はビビルかも知れないですね…
 中学校の先生が個人的信条から時間を割いて流した映像がこの類いのものだったそうです。そりゃ泣き出す女生徒もいるでしょうね。天安門事件そのものもそうなんですけど、同じ時期に北京の学生を支持して香港全体が燃え上がったという歴史を香港人が忘れてしまうのは淋しいことです。

又及:
江澤民=千古罪人。
 
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