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亡霊がそぞろ歩き
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1読者
)
2005-01-23 11:14:43
お早うございます。
こんな時に出張とは少々残念ですが、米国でもヲチしようかと思います。
親類縁者、党により弾圧された多くの人々、そして淡々と流れる追悼のニュース。党はじっと耳を凝らして事態の成り行きを分析しているという感じなのでしょうか。
私は中国の民衆の中に根付く風習・文化というものが今の体制にたいし、何らかの表現をしだすのではと夢想したりします。大丈夫さんが記述していた銀河英雄伝説が道端で売っているということを読み、そんな夢想をもったのです。
死者の霊魂を慰めるため、各地では追悼がささやかに行われ、そして得体の知れない噂が跋扈しだすのでは。中国の近代途上において、風習・迷信が時には政府を恐怖へと駆り立てたことも事実です。時代が違うとはいえ、今も多くの人達は貧困にあり、共産党の治世にどのように不満の声を上げるのかと考えたとき、風習や宗教は忘れられない存在かなと思ったりします。
近代はまだまだ遠く、そして民衆を支配するのはかつての皇帝の時代と変わらない体制であることを考えれば、そんな現象が不満の表現としてもっと出てくるのではとふと思ったりします。
法輪講が民衆の中に現れたとき、党は弾圧をしていますが、民衆の不満はこんな意外なところに集約していくのかと思います。
趙紫陽の霊は地に帰ることができず、いまだに地上に存在しているのですから、迷信が一人歩きする状態かなと思いました。それが今の中国の民度なのかもしれないと勝手に思っているだけですけど。
Re:亡霊がそぞろ歩き
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御家人
)
2005-01-25 06:59:39
1読者さん、いつもコメント有難うございます。
それしても、事態は意外な展開をみせてきましたね。「胡錦涛政権 vs 党長老グループ」という図式での意見対立が、香港各紙の努力によって明らかになってしまいました(笑)。明らかになるということ自体が異例です。
日本風にいえば、党長老連は趙紫陽氏を「英霊」として扱え、と胡錦涛政権に求めている訳ですね。市民の間での反応はまだまだ鈍いですが、党上層部が小田原評定に入るようだと、どうなるかはわかりません。
一方で、かくも団結して「英霊」を掲げる党長老の本当の狙いは、江沢民潰しなのかなと邪推してみたくもなります。本当に目が離せなくなってきました。
ところで、「銀河英雄伝説」って私は読んだことがないのですが、どんな内容なのでしょう?いやこれは大丈夫?さんに聞くべきでしたか。とにかく私にはチンプンカンプンでして。
まずは無事の御帰国を祈念しております。
じつは私も
(
1読者
)
2005-01-26 16:54:15
今晩は。
報告書をメールで送り、一息ついております。
銀河英雄伝説なのですが、ごめんなさい読んだことはありません。ただ調べてみて、宇宙を舞台にした壮大なヒーロー物ということで、救世主を待ち焦がれるお話です。すごいはしょった説明ですみません。救世主が現れ事態を収拾していくそうです。
Unknown
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大丈夫?
)
2005-01-27 12:54:40
そうか銀英伝を知りませんでしたか。それでは簡単に説明します。
ネタばれを含むので気になる方は気をつけて下さい。
銀英伝は未来の宇宙を舞台にした軍事戦略小説です。コンセプトは、民主主義・資本主義・共和制の自由惑星同盟と絶対王政・貴族性・中央集権型の銀河帝国をガチンコ勝負させたらどっちが強い? です。 外交要素として商売人国家の第三勢力が出ます。なぜ未来の宇宙が舞台のSFかというと、星の配置や科学技術、それに伴う兵器を全て作者のお手盛りで好きに出来るからです。
自由惑星同盟側主人公は軍事の天才ですがあくまで一士官に過ぎないので組織の壁に阻まれたり、民主主義の悪弊である分かり易い(今に思えば)デマゴーグに翻弄されます(それでも着々と昇進します)。
片や銀河帝国側の主人公は、美貌と明晰な頭脳を持った若き皇帝。こっちは絶対王政(皇政?)の皇帝なのでバッサバッサと好きなようにやります。
これに政治論や文明論を交えた軍事絵巻物です。中高生のハートはがっちりキャッチです。 私も中学の頃に読んで嵌りましたね。二十歳を過ぎた人が読むと内容の青臭さに赤面したり、中で語られる政治論文明論軍事戦略とあらゆる所に突っ込みを入れたくなりますが、それは野暮というものでしょう。
それで中国ですが、銀英伝は糞青への影響大、と思います。日本と同じで古典を読むなんてほんの一部の人間だけで、大部分の中高生(特に男子)は銀英伝やロードス島戦記、ドラゴンランス戦記やハリポタの翻訳物を読みます。何処の本屋でもこの4つのシリーズは必ず置いてます。金庸を置いてない本屋でもです。銀英伝以外のシリーズはどれもファンタジーで、簡単に言うと正義と友情の物語です。しかし銀英伝は政治思想がメインテーマみたいな小説です。反日掲示板でも灌水区のなかで小説の話題になるとよく銀英伝は出てきます。しかし、削除されたりしません、それはなぜか?
最終的に銀河帝国が勝利し、自由同盟は帝国の自治領に成り下がるからです。また同盟側主人公の名前は、ヤン・ウェンリーと明らかに漢族系ですが人気無いです。銀河帝国側の主人公ラインハルト・フォン・ローエングラムと大層な名前(皇帝ですが)の方が圧倒的な人気です。
銀河帝国も中国が開放してやれや、と思うのですが圧倒的な権力に惹かれるようです。
銀英伝とはこんな小説です。
すみませんでした
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1読者
)
2005-01-27 15:49:58
大丈夫さん、説明ありがとうございました。また知ったかぶりをしてしまい、大変済みませんでした。
恥ずかしいことをしてしまい、赤面です。
Unknown
(
大丈夫?
)
2005-01-27 17:45:19
既に何処にあるか分からない、人類発祥の星と言われる地球を崇める「地球教」というカルトが出てくる話があるので、そこら辺を解説したサイトを読んでしまったのでは?
この作品は熱烈なファン、と同じくらい熱烈なアンチがたくさんいるので関係するサイトも玉石混合です。
数年前、本屋で「岳飛伝」という新書を見つけ、「おおっ!」と思わず喜んだが、作者が田中芳樹(銀英伝の作者)と知ってしまい未だに読んでいない。
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こんな時に出張とは少々残念ですが、米国でもヲチしようかと思います。
親類縁者、党により弾圧された多くの人々、そして淡々と流れる追悼のニュース。党はじっと耳を凝らして事態の成り行きを分析しているという感じなのでしょうか。
私は中国の民衆の中に根付く風習・文化というものが今の体制にたいし、何らかの表現をしだすのではと夢想したりします。大丈夫さんが記述していた銀河英雄伝説が道端で売っているということを読み、そんな夢想をもったのです。
死者の霊魂を慰めるため、各地では追悼がささやかに行われ、そして得体の知れない噂が跋扈しだすのでは。中国の近代途上において、風習・迷信が時には政府を恐怖へと駆り立てたことも事実です。時代が違うとはいえ、今も多くの人達は貧困にあり、共産党の治世にどのように不満の声を上げるのかと考えたとき、風習や宗教は忘れられない存在かなと思ったりします。
近代はまだまだ遠く、そして民衆を支配するのはかつての皇帝の時代と変わらない体制であることを考えれば、そんな現象が不満の表現としてもっと出てくるのではとふと思ったりします。
法輪講が民衆の中に現れたとき、党は弾圧をしていますが、民衆の不満はこんな意外なところに集約していくのかと思います。
趙紫陽の霊は地に帰ることができず、いまだに地上に存在しているのですから、迷信が一人歩きする状態かなと思いました。それが今の中国の民度なのかもしれないと勝手に思っているだけですけど。
それしても、事態は意外な展開をみせてきましたね。「胡錦涛政権 vs 党長老グループ」という図式での意見対立が、香港各紙の努力によって明らかになってしまいました(笑)。明らかになるということ自体が異例です。
日本風にいえば、党長老連は趙紫陽氏を「英霊」として扱え、と胡錦涛政権に求めている訳ですね。市民の間での反応はまだまだ鈍いですが、党上層部が小田原評定に入るようだと、どうなるかはわかりません。
一方で、かくも団結して「英霊」を掲げる党長老の本当の狙いは、江沢民潰しなのかなと邪推してみたくもなります。本当に目が離せなくなってきました。
ところで、「銀河英雄伝説」って私は読んだことがないのですが、どんな内容なのでしょう?いやこれは大丈夫?さんに聞くべきでしたか。とにかく私にはチンプンカンプンでして。
まずは無事の御帰国を祈念しております。
報告書をメールで送り、一息ついております。
銀河英雄伝説なのですが、ごめんなさい読んだことはありません。ただ調べてみて、宇宙を舞台にした壮大なヒーロー物ということで、救世主を待ち焦がれるお話です。すごいはしょった説明ですみません。救世主が現れ事態を収拾していくそうです。
ネタばれを含むので気になる方は気をつけて下さい。
銀英伝は未来の宇宙を舞台にした軍事戦略小説です。コンセプトは、民主主義・資本主義・共和制の自由惑星同盟と絶対王政・貴族性・中央集権型の銀河帝国をガチンコ勝負させたらどっちが強い? です。 外交要素として商売人国家の第三勢力が出ます。なぜ未来の宇宙が舞台のSFかというと、星の配置や科学技術、それに伴う兵器を全て作者のお手盛りで好きに出来るからです。
自由惑星同盟側主人公は軍事の天才ですがあくまで一士官に過ぎないので組織の壁に阻まれたり、民主主義の悪弊である分かり易い(今に思えば)デマゴーグに翻弄されます(それでも着々と昇進します)。
片や銀河帝国側の主人公は、美貌と明晰な頭脳を持った若き皇帝。こっちは絶対王政(皇政?)の皇帝なのでバッサバッサと好きなようにやります。
これに政治論や文明論を交えた軍事絵巻物です。中高生のハートはがっちりキャッチです。 私も中学の頃に読んで嵌りましたね。二十歳を過ぎた人が読むと内容の青臭さに赤面したり、中で語られる政治論文明論軍事戦略とあらゆる所に突っ込みを入れたくなりますが、それは野暮というものでしょう。
それで中国ですが、銀英伝は糞青への影響大、と思います。日本と同じで古典を読むなんてほんの一部の人間だけで、大部分の中高生(特に男子)は銀英伝やロードス島戦記、ドラゴンランス戦記やハリポタの翻訳物を読みます。何処の本屋でもこの4つのシリーズは必ず置いてます。金庸を置いてない本屋でもです。銀英伝以外のシリーズはどれもファンタジーで、簡単に言うと正義と友情の物語です。しかし銀英伝は政治思想がメインテーマみたいな小説です。反日掲示板でも灌水区のなかで小説の話題になるとよく銀英伝は出てきます。しかし、削除されたりしません、それはなぜか?
最終的に銀河帝国が勝利し、自由同盟は帝国の自治領に成り下がるからです。また同盟側主人公の名前は、ヤン・ウェンリーと明らかに漢族系ですが人気無いです。銀河帝国側の主人公ラインハルト・フォン・ローエングラムと大層な名前(皇帝ですが)の方が圧倒的な人気です。
銀河帝国も中国が開放してやれや、と思うのですが圧倒的な権力に惹かれるようです。
銀英伝とはこんな小説です。
恥ずかしいことをしてしまい、赤面です。
この作品は熱烈なファン、と同じくらい熱烈なアンチがたくさんいるので関係するサイトも玉石混合です。
数年前、本屋で「岳飛伝」という新書を見つけ、「おおっ!」と思わず喜んだが、作者が田中芳樹(銀英伝の作者)と知ってしまい未だに読んでいない。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。