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財政破綻にならぬよう

<夕張市財政再建策>
いま財政破綻の代名詞ともなっている夕張市の新再建策について報道がありました。
予定していた返済額よりも少なく、再建期間も20年から18年へと2年間短縮できる計画とのことでした。
また、小学校、中学校を7校と4校からそれぞれ1校ずつにする予定だったものを、少なくとも小学校については再検討するとのことです。
北海道が夕張市に貸し出す金利を一番低利にするからできたことだとのことでした。

それにしても、国の補助金漬けになっていた夕張市も、市民一人ひとりがそんなに贅沢をしていたという意識はほとんどなかったと思います。行政も今思えば・・・というところがあっても、これほどまでになると思っていたのかどうか?

<ちょっとしたミスが雪だるまに>
もちろん、家庭の家計とは違い、小さい市とはいえちょっとした財政運営のミスから生まれた財政危機の芽は、あっという間に大きくなっていくのは当然のことです。
それでも「ゆで蛙」の例もあるように(ほんとに蛙がゆだってしまうのかどうかわかりませんが)、大丈夫かなと思いつつも、徐々に財政赤字は大きくなり、とことんのところまでいってようやくお尻の火が大火事になっていたことに気づいたのでしょうか?
それとも、炭鉱のカナリヤの鳴き声に気づかなかったのでしょうか?聞こえなかったのでしょうか?

<不交付団体でも安心できない>
吹田市も国からの地方交付金をもらっていない不交付団体だと、今までは胸を張っていますが、そのまま不交付団体を続けていける確約はありません。むしろ、入ってくるお金が少なくなっても大きなお財布を使い続けているうちに、入金額にあわせてお財布を小さくすることを忘れてしまって、こんなはずではなかったということになるのではないでしょうか?

2月4日の午後にはメイシアターで故岡本太郎作『明日の神話』を吹田市に呼び込もうと「にぎわい大集合」という催しがあるそうです。
私は『明日の神話』を吹田市に呼び込むことについては反対するものではありませんが、大壁画を設置する場所のために多額の資金が必要で、そのために財政の悪化が急激になるようであれば、背に腹は変えられないということになります。
「よいものは冷や飯を食ってでも買え」ということもありますが、冷や飯すら食べられないとすれば、いくらほしいものでも、いくらよいものでも買うわけにはいきません。

そのあたりを十分議論して、納得してことを進めなければと思います。
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コメント
 
 
 
実感のある市政 (ブラウザ)
2007-01-27 10:03:32
>>それにしても、国の補助金漬けになっていた夕張市も、市民一人ひとりがそんなに贅沢をしていたという意識はほとんどなかったと思います。

やはり、市民が直接自分に関係しなかったり、関心がなかったり、使わなかったりすると、意識されないと思いますネ。
実感のあるものにお金を使い、支持を得ていく時代になっているのではないでしょうか?

僕は『明日の神話』は要らないと思います。
どこか引き取る街と交流を広げるとかする方が面白いのでは‥‥。
 
 
 
『明日の神話』について。 (masa)
2007-01-28 22:55:05
うちの父にも、市から2月4日(日)集会案内の書類が届きました。「どう思う?」と尋ねられましたが「いいんちゃうの?」と答えました。

>大壁画を設置する場所のために多額の資金が必要・・・

市から案内が来るということは、「市が設置=税金で設置」ということなんでしょう。その場合、財政厳しい吹田市は、設置は見送るにしても、万博にある『太陽の塔』に近い場所など、つながった状態で設置する場所を市外で探して、最低、大阪府(北摂地域)に設置をと訴えるべきだと思います。

こういう話は、すぐに「いくらかかるから」という話になって、「市財政が厳しいから断念すべきだ!」という結論になる。

なぜ、そこで知恵を出そうとしないのか。

お金の話であれば、吹田市単独ではなく、市民から資金を募る。(この絵を設置する為に限定した基金の設置など)また、この作品は、芸術的また非核という日本が世界に発信するべきことを絵で表現したものであるということから、国(文部科学省や外務省)や府(文化課か教育委員会でしょうか)、そして吹田市で資金を分担する。吹田市内の企業にも応援を頼む。など、方法はあるんじゃないんでしょうか。

場所については、操車場跡地の開発後の教育施設か商業施設などに設置してはどうなのか・・・など。

『明日の神話』の吹田市設置に賛成です。
 
 
 
ご意見拝聴 (いけぶち)
2007-01-29 17:34:44
お二人様 ご意見ありがとうございました。それぞれ一理あるのですが、実感のあるものにお金を使うといっても人それぞれ実感のあるものが違う時代ですよね。
また、国、府、市で資金分担と言っても、結局は私たち市民、府民、国民の税金ですよね。事業者や市民から資金を集めるのもそう簡単ではない。

やっぱり最終的には、『明日の神話』が吹田市に何をもたらし、吹田市に設置することがどんな意味をもつのか、設置することによる市民への影響(良い意味で)は、ということについて、十分議論するしかないのではないかと思います。熟議が必要ということですね。
しかし、その場をどこでもつのか?今の状態でしたら、市民有志の誘致委員会が発足し、市も同調し、そして予算計上というときに議会で議論することになるのでしょうか?

*コメントなのに長くなってきたので、中途半端ですがこの辺で終わります。この後はまた後日のcoment本論で書ければと思います。
 
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