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国立市へ視察

中部地方の自治体議員と市民の団体「自治ネット」の視察に、一般公募で参加させてもらいました。

一日目は国立市。景観行政と市民派の市長さんのお話を聞くことになっています。

国立駅前に集合してから、荷物だけ市の車で先に市役所に届けてもらい、私たちは市職員の方の案内で駅前から市役所までの間を、まちづくり、景観行政の事例をお話してもらいながら歩きました。

途中、一橋大学があったり、景観権を巡って争ったマンションを見たり、歩いて30分ぐらいの距離を1時間ほどかけて、じっくりと視察しました。

マンションは20メートルまでの高さにするように周辺住民が訴訟を起こしたのですが、マンション建設工事がどの時点から始まったか、によって、地区計画が先か建築工事着工が先かで争われ、結果的には20メートル以上の高さになっています。

でも、その訴訟の中で景観権という言葉も生まれましたし、その後の国立市内での建築トラブルは訴訟まで至らずに、住民と事業者が十分話し合い、折り合えるところは折り合おうというようになったとのことで、そういう意味では、大きな意義があったのではないかと思います。

国立市長の関口博さんからも1時間ほどお話を聞くことができました。
前の市長である上原公子さんが、再選をめざすかと思われていた選挙まであと少しというときに、やはり出馬は辞めるということになり、急遽、代わりの候補者を立てる話し合いをしていたときに、議員であった関口さんが出られて、短期決戦で勝ち抜いたとのことでした。

議員であった関口さんが市長になって思うことをお聞きしたところ、「議員はもっと突っ込んだ勉強をしなければならない。チェックだけに特化するのではなく、職員と政策を作り出すほうにもっと力を注ぐべきだったと思う。引き摺り下ろす勉強ではなく、作り上げる勉強をしてほしい」とのことでした。

確かに、議会は行政に対する監視機関だと言われますが、それとともに立法機関でもあるべきで、そのためには政策立案能力も必要ですし、職員との協働学習も大事だと思いました。

そのほかにもたっぷりお話を聴いた後、バスと電車、地下鉄を乗り継いで宿泊先の九段会館に到着しました。

初めて泊まる九段会館ですが、びっくりしたのは「実践倫理宏正会」の○○支部という看板がいっぱいかかっていたこと。
どうやら明日の朝、晴れ着を着て新年のご挨拶をする全国的規模の会合があるみたいです。
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