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やっぱ高すぎる (04/07/24)

 焼却場建替えについて、吹田市の行政はストーカ式を考えています。市議会にも全員協議会で説明がありました。
ところが、ガス化溶融炉式の大分市佐野清掃センターを、なぜ7月22日の福祉環境常任委員会の視察に?
大分市には現在2つの清掃工場があり、1つは昨年春に完成したシャフト炉式ガス化溶融炉の佐野清掃工場と平成9年に造られたストーカ式焼却炉の福宗清掃工場で、両方の話を聞くことになっていたとのことでした。
   大分市 清掃工場 http://www.city.oita.oita.jp/cgi-bin/odb-get.exe? WIT_template=KC010000&WIT_oid=icityv2::CommonGenre::1700&m=1&d=
   佐野清掃工場 http://www.oita-press.co.jp/read/read.cgi?2003=04=18=178962=yukan

<方式の選択について>
 新工場は炉の方式が違いますが、どのような選定過程を経て、またどのような条件の下、選定されたのかということについては、共通の関心事です。ということで、「なぜ、大分に視察に行くことになったのか?」に拘るのはやめて、純粋に視察することにしました。

大分市では新日本製鐵の精錬工場が近くにあるため、溶融炉に必要なコークスも安定的に入手できること、またスラグやメタルも購入させることを入札時の条件にしたこと、もう一つの清掃センターがストーカ式なので、別の方式が良いだろうとの判断がまずあったこと、というように、吹田市と前提条件が違いました。

また、もし吹田市がガス化溶融炉にしようと思っても480トンを3炉にわけても1炉160トンとなり、そのように大きなガス化溶融炉が使われている実績が他にないと、大分市の職員さんもおっしゃっていました。
したがって、必要とする炉の大きさから見ると、最初からストーカ式しか選べなかったというのがほんとのところのようです。

<焼却炉価格は適正か?>
そこで、私は 「入札による落札額が市が試算した予定価格からどの程度安くなったのか」が知りたくて、質問しました。
職員さんの話では正確な数値は今持ち合わせていないが、落札率(予定価格に対する落札額の比率)は確か98%だったと思うとのことでした。
吹田市の場合、今回の試算額はトン当たり5770万円。「試算額は高くても入札で下がるよ」と言う人もいましたが、よほどのことが無い限り、それは無理な話ということのようです。
長野県で開かれた政策研修会において 「日本の焼却炉価格がとてつもなく高い」ということが話されていたそうです。

以下、関係箇所の抜粋です。
台湾 1,500万円~1,800万円/トン 最新のゴミ発電や触媒装置などの公害防止装置まで付いてる 
米国 1,100万円~1.500万円/トン 最新式
日本 5,000万円/トン 最新式

ドイツやオーストリアでも日本よりははるかに単価が低かった。
つまり、日本では国が巨額の補助、それも高率の補助をしているがために、何でも国のいいなりになって高額な焼却あるいは溶融炉を導入していたことを意味します。全体額の4分の1程度のお金を出せば数10億、数100億円規模の施設ができるということで。そもそも日本の施設は元々めちゃくちゃ単価が高い。

ということで、炉の方式選定の問題もさることながら、どれだけ適正な価格で建設することができるか?ということに議会として、今後きちんとチェックしていきたいと思います。
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