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アルミボトル缶リサイクル後日談 (04/07/10)

gogo通信vol.47-1でお伝えした「アルミボトル缶のリサイクル」に対して、    
  アルミ缶リサイクル率が初の前年割れ :

以下のようなご感想が届きました。
 ・ 「蓋はアルミではないかもしれない」と消費者は考えます。蓋にも「アルミ」と明記するべきです。業者に伝えてください。
 ・ 「蓋の内側にゴムパッキングがついています。こんなのを回収に混ぜると迷惑になる」と私は心配しました。

回収量が減った ⇒ ボトル型アルミ缶が増えた ⇒ ボトル型アルミ缶のふたが捨てられているのでは? という予測まではよいです。 
では、なぜ捨てられるのか? ⇒ リサイクルできないと思っているのではないか?
さて、どうすればその誤解を解くことができるか?という思考の流れになると思います。

私も同様のことを考えていましたので、早速、アルミ缶リサイクル協会に尋ねました。 
       アルミ缶リサイクル協会:http://www.alumi-can.or.jp/

「ふたの内側パッキンはリサイクル過程で分別できるのか?」ということと
「ふたにリサイクルできますの表示をする」ことについて、貴協会のお考えをお聞かせいただけるとありがたいです。

すると、すぐに協会事務局の森部長から返事が届きました。

<アルミボトル缶の商品開発コンセプト>
 1.ペットボトルのようにリシール(再びキャップをする)ができる。
 2.ペットボトルとは違って、リサイクルし易い容器である。 キャップの部分も同一素材に統一した容器とした。

<ふたへの表示の提案に対して>
 今後、協会会員のボトラー(ビール会社、清涼飲料メーカー)、製罐メーカーに「アルミ・キャップにリサイクルできますの表示」をするよう働きかけていきたい。
また、自治体のリサイクル担当者、関係ボランティア団体の指導者の方々にキャップの回収の指導をお願いする機会をもって、廃棄されるキャップの数量を減らすよう努力したい。

<パッキンは分別できるか?の質問に対して>
 キャップ内側のパッキン処理は、現状のアルミ缶リサイクル工程で問題なく処理できている。リサイクル工程のうち、アルミ缶を溶かす溶解工程の前に、缶表面の塗料を除去する「焙焼工程」があり、ここで塗料と共にパッキンも除去できる。

焙焼工程とは
ロータリーキルンという大きな筒状の密閉された回転する炉の中にばらしたアルミ缶を入れ、高熱の熱風を吹き込み蒸し焼きにし、塗料等を除去する。
    ロータリーキルン:http://www.takuma.co.jp/product/sangyo/03-sangyo/rotary.html
除去された塗料等は、ガスとなって排気されるが、このガスは排気前に2次燃焼室(ダイオキシン対策設備)、バグフィルターという設備を経由して、公害の無い状態にして排気される。
以上です。
思い切って尋ねてよかったです。疑問もすっきり、はっきり解けて、リサイクル率アップへの提案もできました。

そして、ご感想をお寄せいただいた方 どうもありがとうございました。 私も同じように考えていたところ、いただいたメールが後押しになって、行動に移すことができました
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