バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

噂の新車を運転して…

2018年03月08日 23時55分15秒 | バス運転士
本日の乗務前半は“噂の新車”だったのだが… 私は「このバスの中扉を開閉する時には、ギアをニュートラルにしなきゃいけないんだよなぁ~ しかも、ある運転士さんが“一般車のようなアイドリングストップ&スタート方式(ブレーキペダルだけでどーのこーの…)”とか言っていたんだよなぁ~ そんなの、わしゃ知らんし… ここは一つ、アイドリングストップのスイッチを切っておこう」と思いながらアイドリングストップの“ON・OFFボタン”を押し、メーター類の上にあるアイドリングストップの“表示ランプ”を消しておいた。

今朝の一本目、営業所前ターミナルから某駅へ向かっていた時のこと… “アイドリングストップなし”で扉を開閉しながら順調に走っていたのだが… ある大きな交差点で止まった時、なぜかエンジンが止まったので「えっ!? スイッチを切ってあるはずなのに… なんで、なんで、なんで?」と驚いた。すぐに左足でエンジンスタートペダルを踏んで… と思ったのだが、新車にはペダルがなく… 「おっ!? あっ… そうそう、チェンジレバーにスタートボタンが付いてるんだっけ…」と思い出し、エンジンをスタートさせて発進した。

それから、試しに“ON・OFFボタン”を押して“表示ランプ”を点灯させてみたところ… アイドリングストップしなくなったので、「へぇ~ これまでは点灯しているとONで、消灯しているとOFFだったのに… このバスは逆なんだぁ~ 変なの!」と思った。そんな感じで神経を使いながら某駅に到着… 待機場所に止めたバスの中で、あーだこーだ考えていたら… ある運転士さんから「松井さん、ここの鍵開け担当じゃないの?」と言われ、「えっ!? あぁ~ そうだった!(発車時刻まで3分!)」と驚いてバスを降りようとしたところ、その運転士さんが「鍵を渡してくれたら開けますよ」と言ってくれたので助かった。

その後は“アイドリングストップなし”で無駄な神経を使わない運転をするはずだったのだが… 某駅から営業所前ターミナルへ向かっている途中で、またもやエンジンが止まったので「なんでやねん!?」と驚き… なぜか“表示ランプ”が消えていたのである。どうやら、終点などでキーを回してエンジンを切ると、アイドリングストップが“リセット”されて、自動的にONに戻ってしまうようだ(多分…)。だから、OFFの状態で運転し続けようと思ったら、始発地などでエンジンをスタートさせる度に“ON・OFFボタン”を押して“表示ランプ”を点灯させなければならない(多分…)。「はぁ~ こりゃ慣れるまで大変だなぁ…」と思っていたら、一人のお婆さんがニコニコしながら「新車だねぇ~」と言ってくれたので、私は「えぇ、そうなんですよぉ~」と引きつった笑顔で応えたのだった…