おかあちゃん(高齢者のガン)私のオッパイ(石灰化)??? とワン子

2006年8月母は肺がんと診断される。完治目的の定位放射線治療を受ける。

おかあちゃん 頑張ってみる

2013年12月19日 23時40分50秒 | 母の事(肺がん) そして絆
おかあちゃん ワン子は 「ワン」が言えない。
「プシュ プシュ」まるで空気が抜けるよう。
このまま「ワン」って言えなかったら…
犬にも 失語症ってあるのかな。
怖かったんだね。私ね。昨夜 夢を見たんだ。
何故か 私の目の前にバイクが走ってきた。
私に見えるのは 車体の下の方。タイヤだった。
すごい勢いで回っている。私の方に向かってくる。
思わず頭を伏せた。パッ~と目が覚めた。
恐怖で 体が強張った。
しばらくの間 ジーとしていた。恐怖だけが私に覆いかぶさって来た。
ワン子は こんなだったんだろう。
済まない気持ちでいっぱいになった。
このまま 顔の傷が治ったとしても 他の場所に何かが出てくるのではないだろうか。
私は この子の命を守ってやる事が出来ないのだろうか。
内臓は大丈夫だろうか。レントゲンでは詳しい事は分からないから しばらく様子を見る事になった。
すでに 足の骨は大丈夫と言われたのに 辛そうだ。
私は こんな小さな命さえ守ってやれない。
なんの為に生きているんだろう。何かの役に立つこともなく 害ばかりもたらしている。
犬を飼う資格もなかった。相棒にしようと自分の都合でワン子を…
生き物を軽んじていた。命を粗末にいていた。
ワン子 カンニンな。
《甘えてくるワン子》縫った糸が痛々しい



おかあちゃん おかあちゃんはあんなに大きな愛で私を包んでくれた。
誰にも優しかった。おかあちゃんがよく言った。
「ヒロちゃん 道端に咲いているお花 かわいいな。一生懸命 咲いている。
かわいいなって気づいてあげんと」
「ヒロちゃん 道に落ちている小さな石ころにだって嫌われたら つまずいてこけるんやで。
何にも優しい気持ちを持たないと」
そうして教えてくれたのに。
愛してくれたのに。私は 何に対しても愛が足りなかった。
ワン子は いっぱい私に愛をくれてるのに。

おかあちゃん 頑張ってみるから。努力するから。見ててね。

おかあちゃん ありがとう。好き好き好き好き好き。愛しているよ。
これからもズーとズーとズーとズーとズーと一緒だよ。よろしくね。


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