ごうごうママの 自閉ッ子☆子育て日記

気がむいた時だけ更新してます。(^^)

学習会

2008年09月07日 00時31分51秒 | Weblog
昨日は、自閉症協会主催の月例の学習会に出席しました。





今回は、『癲癇(てんかん)について』を、小児科のドクターをお招きしての学習会でした。





自閉症の人の半数近くが、この癲癇を合併するので、ごうごうも発症する可能性は十分にあります。
青年期に発症する可能性が高いらしいです。





私が知る癲癇よりもずっと奥が深く、話の内容がまるで医師会の学会のようで頭パンパンになりました〓
でもすごく勉強になります。





話の最後に、癲癇の歴史についてお話されました。
一世紀も前は、癲癇は『悪魔の病』というイメージがあり、昔京都にも『癲“狂”病院』という名のものがあったり、
世間では『伝染するから、近寄るな』
という誤解や偏見があったんだそうです。





それが、医学の発展により、癲癇は脳の疾患であることがわかり、今に至るようになったんだそうです。
今では脳波検査で癲癇波の有無を調べることも出来るし、発作の症状が現われたら治療する薬も開発されています。





講義の最後にこの話をされたのは、自閉症への誤解や偏見と深い関わりがあるからだそうです。





自閉症が脳の疾患による障がいであることがわかったのも、自閉症の人がこの癲癇発作を発症するケースが多かったからなんですって。





それまでは、自閉症も
『親の育て方が悪かったから』
とか
『心の病』
だとか、もっとヒドイのは
『虐待を受けたから心を閉ざした』
っていう誤解による偏見がありました。





最近ではテレビでも、よく自閉症のことを取り上げたドキュメントの番組や、ドラマ(“光とともに” “僕の歩く道” 映画で有名なのは “レインマン” や、韓国映画の “マラソン”)
もやるようになり、だいぶ世間にも知られるようになってきました。





つい10年~20年前は、まだまだ自閉症への誤解や偏見が残っていて、
私より10歳ぐらい年上の人と話をしていてたまに、
『あぁ… この人は、自分の子が自閉症だって受け入れられないんやなぁ』
っていう場面に出くわす事があります。

中学生にもなってるのに、
「うちの子、ちょっと言葉が遅れてるの。」
とか
私から見たら、あきらかに自閉症なのに
「この子、ちょっと自閉症の傾向があるって言われるの。」
って言う人とか…

きっと、まだ自閉症への誤解や偏見が強く残っていた時代のなごりなんだろうなって思います。





今、私は息子が自閉症であること、知的障がいがあることも、隠さないでいます。
世の中の偏見もあまりなくなり、話やすい時代になりました。





でもそれでも、出先でごうごうがKYな行動をとったりすると好奇な視線を浴びたり、パニックを起こしたりした時には周りの視線が痛くって大声で
「見んといてよ!!」
って叫びたくなることがあります。





知り合いに自閉症の子や成人した自閉症の人がいたりしないと、テレビの中での話の自閉症と、実際出くわした自閉症の人や子と繋がらないのかもしれません。





電車に乗っていて、ぶつぶつ独り言を言ってたり、
突然大きな声を出したり、
KYな行動をとったりする人が自閉症という障がいを持った人だと認識している人はまだまだ少ないな…って思います。

自閉症の人に『空気を読め』って言っても、かなり難しい話です。





自閉症の子を授かって、出来るだけ社会性を身につけさせたいと思うのと同時に、
世間に自閉症への理解を持つ人がもっと増えて欲しい… と願わずにいられません。





どうか、少しずつでも生きて行きやすい社会になりますように…☆゛