ゴエモンのつぶやき

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全盲女性 私も九条の会 70歳 デモには行けないけれど

2014年12月31日 02時25分35秒 | 障害者の自立

 視覚障害者の仲間らとともに、憲法九条の大切さを訴えようと、東京都板橋区の全盲の主婦女性(70)が九条の会を発足させた。衆院選の結果を受け、安倍政権が集団的自衛権の行使容認に向けた法制化を進めようとする中、女性は「私はデモにも集会にも行けない。できることは付き合いがある人と自宅で九条を勉強すること」と、障害者のネットワークを通じ活動の輪を広げようとしている。 

 会の呼び掛け人は鬼塚洋子(きづかひろこ)さん。板橋区の都営三田線西台駅近くに住むため「西台駅前九条の会」を十一月下旬につくった。

 鬼塚さんは第二次世界大戦中の一九四四年十一月、両親が疎開していた埼玉県浦和市(現さいたま市)で生まれた。米軍が浦和市にも焼夷(しょうい)弾を落とし、両親が生まれたばかりの自分を毛布にくるんで逃げたと聞かされた。

 「一つ間違えたら、自分は死んでいた。戦争とはそういうもの」。戦後間もなく憲法九条ができ、「私は憲法の恩恵を受けながら育った世代」と戦争放棄の意義をかみしめてきた。

 もともと目は見えていたが、三年前から網膜色素変性症が進行。昨年十二月、自宅で転び右足首を骨折し、緊急手術を受けた影響から視力を失った。

 「これ以上悪くなりようがない」。気持ちをふっきり、ラジオを聞くようになると、安倍政権が集団的自衛権の解釈改憲を閣議決定したことが気になり、勉強会の発足を決めた。

 「孫が生まれてから九条は大切だという思いが強くなった」「九条が変えられようとしているのはいけない」。自宅マンションで開かれた勉強会で参加者たちと懸念を話し合う。

 メンバーは六十~七十代の七人。鬼塚さんをはじめ、四人が地元の障害者団体の交流などを通じて知り合った視覚障害者だ。二カ月に一度の開催を予定する。

 鬼塚さんは「米国と一緒に集団的自衛権を行使すれば、日本がテロ攻撃を受ける。でも障害者は一人で逃げようもないし、自分で身も守れない」と指摘する。

 最近も行きつけの飲食店などで声をかける。「ほかにも九条を守ることに関心を寄せる人がいる。今後も新たなメンバーを誘いたい」と話す。

 鬼塚さんは「戦後日本が戦争をせずに発展してきたのは九条があったから。勉強を続けることで各メンバーが九条の知識を身に付け、一年後には、それぞれが知人に声をかけて新たな九条の会をつくっていければ」と期待している。

 勉強会に講師として参加した「九条の会」事務局長の小森陽一・東京大大学院教授(61)は「今回の衆院選の結果は、経済政策への支持で、集団的自衛権の解釈改憲を認めた人は少ない。自衛隊の海外での武力行使を認めないよう草の根の世論を高めていきたい」と強調している。

 <九条の会> 2004年6月、作家の大江健三郎さんや哲学者の梅原猛さんら有識者9人が、憲法9条を守り、改憲を阻止しようとして発足。活動の趣旨に賛同して、草の根の市民による団体が次々とでき、現在は約7500の会がある。今年10月には、安倍政権の集団的自衛権の行使容認の閣議決定に抗議して、初の統一活動月間を呼び掛けて、全国で集会や街頭活動が行われた。

「九条の会」事務局長の小森陽一・東京大大学院教授(右端)を講師に招き、勉強会を開いた鬼塚洋子さん(左端)=東京都板橋区で

2014年12月30日     東京新聞

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