ニューヨーク市内の飲食店でプラスチック製ストローの提供を禁止する条例案を巡り、障害者のニーズを無視しているとして、障害者支援団体が反対している。
ブルックリン障害者独立センターの委員、シャロン・シャピロ=ラックスさんはこのほど、複数の障害者支援団体とともに、同条例案の提出者であるラファエル・L・エスピナル・ジュニア市議会議員と面談し、条例案の修正を要請した。
シャピロ=ラックスさんによると、体の不自由な障害者が1人で液体を飲むためにプラスチック製ストローは不可欠だという。紙製ストローは水に弱く、金属製は熱を伝えやすいばかりか、曲げられない。シャピロ=ラックスさんは「この条例案は、政策決定の上で障害者がいかに見落とされているかを示している」と批判した。別の支援団体「行動する障害者(DIA)」の代表は、「客の要求があればプラスチック製ストローを提供することと、これについて人々に知らせる掲示を求める」と述べている。
エスピナル議員は団体との話し合いを続け、生分解性のプラスチックを使う案などで折衷策を見つけたいとしている。団体代表らによると、自前のストローを持参する案もあったが、これにも反対している。
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