優生保護法にもとづく強制不妊手術の問題で聴覚障害者の団体が実態調査を行った結果、全国の男女109人が強制された経験があると回答したことが分かりました。
この問題は、旧優生保護法のもとで障害のある人たちに対し強制的に中絶や不妊手術が行われていたもので、手術を強制された人たちが全国で国を相手に裁判を起こしています。今回、聴覚障害がある人が加盟する「全日本ろうあ連盟」が実態調査を行った結果、全国21道府県の男女109人が、不妊や中絶手術などを強制されたと回答したと公表しました。調査は当事者や親族への聞き取りを中心に行われましたが、高齢者が多く打ち明けにくい話のため難航したということです。
全日本ろうあ連盟は、「調査はまだ継続していて今後さらに増える可能性がある」としています。
2018/10/16 毎日放送