ゴエモンのつぶやき

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耳に障害でも会話楽々 音声文字化アプリ「UDトーク」

2018年03月20日 19時10分48秒 | 障害者の自立

 会話をスマートフォンやタブレット端末に字幕表示するアプリ「UD(ユニバーサルデザイン)トーク」が、健聴者と聴覚障害者がコミュニケーションを取る新たな手段として、広がりをみせている。

 UDトークは、音声認識技術を使って会話を即時に文字化でき、スマホやタブレット端末があれば利用を始められる。マイクやプロジェクターを端末に接続すると、会議や講演会、教育現場でも活用できる。

 アプリ開発会社「Shamrock Records」(東京)が作り、2015年から配信開始。個人は無料でダウンロードできるが、法人は契約が必要で有料となる。すでに大手企業や官公庁、大学、特別支援学校などで導入されている。

 NPO法人・県難聴者中途失聴者協会(宮本せつ子理事長)は11日、熊本市中央区の県民交流館パレアでUDトークの活用法を学ぶセミナーを開いた。UDトークの販売や講座を手掛ける「RoiS株式会社」代表取締役の上林玲子さん(長野県安曇野市)が講師を務めた。

 健聴者と聴覚障害者とがコミュニケーションを取る場合は、手話や要約筆記が主流となっている。上林さんは「学校や会社など第三者が入りにくい場でのやりとりに、UDトークが活躍する」と紹介。「『会議に参加したい』『講演全文を把握したい』という聴覚障害者のニーズにも応えられる」と話した。

 会話の内容をメールで共有できる機能や翻訳機能もある。実際に議事録作成に使われており、「障害の有無にかかわらず、声を文字化したいさまざまな場面で使ってほしい」と幅広い活用をアピールした。

 同協会副理事長で県職員の後藤香織さん(42)は、家族とのコミュニケーションにUDトークを利用している。「補聴器は神経を集中しなければならないのでとても疲れる。補聴器を着けていない時や、補聴器を着けていても声を聞き取れない時、子どもにUDトークに向かって話してもらう」。

 後藤さんはUDトークの利点について「健常者も伝えたいことを紙に書く必要がなく、負担が少ない」などと指摘。「聴覚障害者が職場などで発言できる機会も増えそう」と期待を寄せている。

県難聴者中途失聴者協会のセミナーで、「UDトーク」の活用法を話す上林玲子さん(右)

(2018年3月19日付 熊本日日新聞)


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