ゴエモンのつぶやき

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109cmのAV監督・にしくんはなぜAVを撮るのか

2017年05月22日 00時56分19秒 | 障害者の自立

「障害者のエロはタブーではない」

昨年12月デビューし、SOD専属AV監督(1年契約)になった「日本一小さいAV監督」にしくん(24)。現在、月に1回のペースでAV作品を発表しています。

なぜ彼の身長は109cmなのか。理由は難病にあります。3歳のとき小児ガンを発病したにしくんは、抗がん剤や放射線治療などを施し翌年に完治したものの、今度は6歳のとき、身長が伸びていないことに気付き検査を受けて「ムコ多糖症モルキオ病」との診断を受けました。骨が伸びない上に変形し、車椅子の生活になる可能性もある進行性の難病です。しかし7歳で「ハイリスクな上に効果がない」と言われるも骨髄移植を受けたことが奏功し、以降は病気の進行が止まっています。

身長は109cmで骨は変形しているけれど、メンタルはごく普通の男性として成長してきたし、ペニスは成人男性として一人前(より少し大きいくらいの)サイズだし、お酒も飲める(どころか強い)。そんなにしくんの仕事と私生活、両方の「性」に迫ります。

あくまでも「カラダが小さくなった」という設定

 ――初の監督作品『はじめまして、109㎝のAV監督・にしくんです・feat.浜崎真緒』には、男優としてトニー大木さんとしみけんさん、森林原人さんが出演していました。

にしくん 森林さんは女性ファン多いですよね。4作とも全部、森林さんには出てもらっているかな。

――はい、messyでもたびたび森林さんにはお世話になっているので「おおっ」と思いました。この3名を起用した理由は?

にしくん もともと男優さんで一番親しくしてもらっていたのが、トニー大木さんなので出演してほしくて。そして“初監督作品”を是非しみけんさんに飾っていただきたいという思いがあったのでお願いしました。体育会系のしみけんさんと逆に、頭脳系だと感じた森林さんにも出演してもらい、バランスの良い3人になったなと。

――原人は頭脳系ですか?

にしくん 森林さんは、すごく考える人というか、哲学的なところが好きで4作目までは全部出てもらってます。5作目からはこれまでと作風が変わるので、森林さんは出演していないんですけど。

――作風がどう変わるんですか?

にしくん 男性ユーザー人気の高いシリーズに、僕が出演していく形になります。4月20日にリリース、DMMで配信した5作目の作品は、ずばりマジックミラー号なんですね。保母さんを志望する現役女子大生を僕がナンパして、マジックミラー号でエッチするという内容です。

――男優としても出演されてるんですか?

にしくん クンニや手マンでの参加を入れると、1作目から出演していますが、絡みをするようになったのは4作目からですね。6~7作目に関してはドラマもので、僕ひとりの出演になります。当たり前の話ですが、僕はあくまでも「大人」の男性であって、でも見た目はまるで子供なんですよね。それを利用して、ドラマ作品では「謎の薬を飲んでカラダがちっちゃくなっちゃった! この小さいカラダでお姉さんに甘えてエッチしちゃえ~!!」というストーリーになっています。「アクシデントでカラダが小さくなっちゃった成人男性」という設定を、どの作品でも貫いています。

――この半年で5本の作品をリリースしましたが、周囲からの反応はいかがでしたか?

にしくん とりあえず、異常なビデオを撮って話題になったけれど、まだまだですね。AV作品としてどう反応されるのかを見ていかないといけないな、と思っています。

――異常というのは、難病患者がセックスビデオを撮ったり出たりしているという点ですか?

にしくん そうですね。タブーだろうなとは思います。ただ、同じように何かしらの病気を抱えている方からは、Twitterで「元気もらいました」とか「頑張ってみようと思います」という言葉をいただいたりしています。

同級生が社会人になるタイミングで、会社員を辞めた。

――7歳で病気の進行を食い止めてから、ごく健常な児童と同じように学ばれてきて、それこそ森林原人さんと同じように中高一貫の男子校に進まれたんですよね。なぜAVの世界に?

にしくん 中学受験をした当時は、とにかく勉強を頑張ろうと思っていたんですよ。親が「出来ないことがあっても、1個でもできることがあればいいんだよ」という教えだったのと、勉強だったら運動よりは出来そうだなという考えで。じゃあ、入学後にちゃんと勉強してたかっていうとゲームばっかりしてたんですけど(笑)、中学の時はとりあえず悪くはない成績は取れていて。進学校だったので当然、大学受験を視野に入れていて、高校生になったらもっと勉強に費やすぞ! って意気込んでいたんです。でも、高校に入る前の春休みのときに、「まだ暇だし、いっか」と思っちゃって、ちょっと外に出てみたんですよ。当時はひとりでは出掛けたことがないくらいインドア派だったんですけど、mixiで高校生のイベントを調べていくつか出向いてみたんです。そうしたら、イベント参加や人との出会いが楽しくなっちゃって。

――高校生活がはじまってからも、いっそう外に出るように?

にしくん きっかけになったのは、高1のときかな。東大・早稲田・慶應の学生団体が、“勉強のやる気を出させるため”とか“大学の良さを広める”という名目のワークショップで、僕が通う高校に来たんです。そこで彼らの活動についての資料を貰って、興味を持ったので自分から連絡したんです。そしたら、「色んな学校でワークショップやってるけど、連絡してきた奴、はじめてだわ」って言われて仲良くなって。

その後、学生団体の別のイベントに参加した時に、初対面の相手とパートナーを組んで相手のいいところを紹介する「他己紹介」と、「相手のいいところを名詞化する」っていう遊びをやったんです。僕のパートナーになった人は、僕のことを「彼がいきなり連絡くれて、遊びにきてくれた。彼を“飛び込み力”と名付ける」って言ってくれました。僕自身は、単に興味を持ったからメールして、「来る?」って言われたから行っただけなんだけど、「自分の行動を褒められた。これってすごいことなんだ」と誇りに思えて、堂々とできるようになった。それから、興味ある事業をしている経営者に連絡して会いに行ったりとか、人に会いに行く事が急激に増えた気がします。ギャルサーの子たちと仲良くなったり、クラブイベントの集客スタッフとしてPRのお手伝いをしたりもしました。web関係に強かったので、webでのPRを打って集客をしたりとか。

――勉強を頑張るはずだった高校生活は?

にしくん 結局、勉強は全然しなくて(苦笑)。外で出会った人たちと過ごすことが楽しくなってしまって、クラスメイトと話していても面白く感じなくなっちゃったんです。気が付いたら、成績が手に負えないくらい悪くなってて(笑)。

――卒業は一応出来たんですか?

にしくん 卒業はしました。高2が終わった時点で、親と担任に「お前の人生が短いから今が大事だっていうなら何も言わないけど、そうじゃないだろ? 未来を見据えておかないと、本当に生きていく術がないぞ。勉強くらいできてようやくお前は稼ぐ手段を得るんだから」って言われて、何にも言い返せなかったから、一応1年間は受験勉強をしたんです。ただ、1度下がったものはそう簡単に上がらなかったですよね。最終的に、中途半端に大学に行くよりも、高卒でいいから自力で稼ぐ術を探そう! って気持ちを切り替えて、稼ぐネタをつくるためにまた色んな人に会いました。

――どんな人に会いに行ったんですか?

にしくん 当時は、ネットワークビジネス、詐欺、宗教と怪しい人たちにもいっぱい会ってしまって。でも結局稼げないし、危ない目に遭うんで、いいことが全くなくて。

――怪しいヤツばっかりですね……。

にしくん 危ない人に会いに行ってる僕を見かねた友人から、「にしくんアプリ作れば?」ってアドバイスされて、ハローワークの職業訓練でアプリの作り方を勉強して、プログラマーとして会社で働いてました。その人は友人というか、僕は師匠と呼んでいるんですけど、20代後半のエンジニア女性です。

――師匠はギャルサー出身ですか?

にしくん いえいえ別のつながりで(笑)。師匠は、偶然飲みに行ったところで仲良くなった人。それで、僕は1年半ほど会社員として働きました。でも、会社員をずっと続けられるタイプじゃないとも自覚していて……何とかしてフリーランスで稼げるようになりたいなと、まだまだ人脈を広げていって。色んな稼ぎネタを探しているうちに、アダルト業界の知り合いも増えて、アダルトの方面で何かやりたいなと思うように。昨年の4月、同級生が新卒で仕事をはじめるタイミングで、会社員を辞めました。

――次の稼ぐ術がまだ決まっていなかったのに、退職という決断を。

にしくん 無謀ですけど、退職後も知り合いからアプリ制作の案件をちょこちょこ貰ってフリーでプログラミングの仕事していました。そんな中、AV監督の森川圭さんと親しくなり、僕が監督業に興味を持っていると話したら「SODの高橋がなりさんと会議するから来なよ」って誘ってくれたので、その会議に行きました。

――最初から企画書を持って行ったんですか。

にしくん どういう意思で監督というものに興味があってやりたいのか、自分がやることがどれだけ新しいか、っていう企画は持って行きました。最初、がなりさんは僕を見て「あれ、子供連れて来たの?」って反応だったんですけど(笑)。色んな話をしていたら意気投合して、最終的にがなりさんが「俺は努力したら誰にでも勝てると思って生きてきたけど、お前にだけはどうやっても勝てる自信がない。お前を使って新しいことがしたい」と言ってくださって、SODで作品づくりをやらせてもらえることになりました。

――なるほど、すべてご自身で積極的に動いた結果なんですね。

僕を受け入れてほしいって願望が強かった

――にしくんの監督作品には、一貫して込めているメッセージがあるんでしょうか。

にしくん 1作目から4作目まではどちらかといえば、ユーザーがヌケる作品を作るというよりも、自分が新しい道を切り開きたい願望のほうが強かったし、自分っていうものを受け入れてもらいたいっていう趣旨が強かった。5~7作目では、AVとしての需要を満たす、というか視聴者の男性がAVとして買いたいと思ってくれる、エロいものとして認めてくれることに重点を置いてるので、自分という素材を使ってどうエロくできるか、自分にしかできないエロい表現ってなんだろうか、っていう考え方に変わりましたね。

――にしくんにしか出来ないエロい表現ってどんなものでしたか?

にしくん まだ模索してるところでもあるんですが、最初の作品のときから周囲に言われるのは、「にしくんが相手することによって、女優さんの表情が変わる」と。普通の男性に対する警戒とか、演技の表情じゃなくて、戸惑いも楽しみも含め、女優さんの顔が他の作品では見せない“新しい”になってるから、それをうまく引き出せるといいね、っていう。

――アダルト業界に興味があったといっても、ただドスケベで業界で働きたい人もいれば、AVならではの演出や表現に興味があって業界に入るケースなど、色々ありますが。

にしくん 僕は表現をすることに興味があったので、それがどんな業種でもよかったんです。人との出会いもあって、偶然にもAV業界で活動できるチャンスがあったことと、インパクトや新しさという意味では面白そうだなと。つまり僕のような一目でわかる障害者が、エロをやっているというインパクトです。

――身近な人がAV女優としてデビューしたことも、アダルト業界で活動するようになったひとつのキッカケだったということですが。

にしくん そうです、友達の女の子だったんです。彼女は、AV女優として仕事をすることに対しての後悔はしていなかったたけど、世間の目が冷たいことだったり、子供が出来たときに親としてどうなんだろう、っていう悩みを抱えていましたね。その「世間の目」って、障害者に対しての見方と似たようなものだと僕は感じていたので、一石二鳥じゃないけど、どっちも覆してやろう! と思って。タブー×タブーでどっちも自分に当てはめてしまえば面白そうだなって。エロいことに興味があったわけではないんですよね。

◆エロいことに興味があったわけではないと言いつつ、エロに興味がなければAV業界での仕事は務まりません。続く後編は、にしくんの性、プライベートのセックスについて伺っていきます。

エロに興味なしのAV監督!?

2017.05.20   messy

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