ゴエモンのつぶやき

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駅無人化、広がる影響 トラブルの際、障害者心細く

2018年05月20日 11時23分54秒 | 障害者の自立

 シャッターが下りた改札口横の窓口を見るたび、不安がよぎる。
 3月のダイヤ改正に合わせて無人化された大分市のJR日豊線牧駅。14日午前、ホームに降り立った同市里のパート女性(50)は「元のように駅員さんがいてくれたら…」とこぼした。
 週5日、最寄りの坂ノ市駅から列車に乗り、牧駅近くの職場に通う。軽度の知的障害があり、ダイヤが乱れたときなどは状況が把握できず、パニックになることがある。
 「誰もいないと尋ねることもできない。JRは私たちのことをどれだけ考えているんだろう」。女性は寂しそうにつぶやいた。

撤回求め署名活動
 鉄道事業の合理化を進めるJR九州。当初は大分市内8駅を一斉に無人化する予定だったが、牧を除く7駅は先送りした。障害者や高齢者から「トラブルの際に助けてもらえない」などと反発が相次いだためだ。
 計画自体が消えたわけではない。同社は「牧駅やバリアフリー化工事の状況を踏まえ、引き続き検討する」と説明する。
 障害のある人や支援者らでつくる「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」は17日、計画の撤回を求める署名活動を始めた。「合理的な配慮を求める県条例に逆行している」などと訴え、8月上旬までに2万筆を集める目標だ。
 宮西君代共同代表(55)=同市=は「無人化は安全安心とかけ離れている。県内全域への広がりを食い止めるためにも、反対の声を形にして届けたい」。

役割見詰め直して
 まちづくりにも影響が及んでいる。
 約1万3千人が生活する同市南部の判田校区。自治会は2013年から、豊肥線中判田駅を中心としたにぎわいづくりのプロジェクトを進めている。
 日本文理大生の協力を得て「エレベーターがない」「駅前の道路が狭い」などの課題を抽出。駅前のロータリー化や休憩スペースの設置を市に提案してきた。
 突然の無人化計画で先行きは不透明になった。「行政と具体的な話を進めるところだった。水を差された」。自治委員の早野正生さん(66)は憤る。
 「単なる交通施設ではない」。同大の近藤正一教授(49)は指摘する。「高齢化が進めば車の利用が減り、駅は地域の人が顔を合わせる拠点になる。JRを含め、みんなが駅の役割を見詰め直すべきだ」

<メモ>
 JR九州は大分市内8駅を無人化し、遠隔で乗客案内や安全確認をするシステム「スマートサポートステーション」を導入する計画を発表している。先行実施した牧駅に続き、敷戸、大分大学前の2駅は点字ブロックを整備し今秋ごろに無人化する。残る5駅のうち鶴崎は本年度、高城と大在は2020年度以降を予定。坂ノ市と中判田は未定。 ※この記事は、5月19日大分合同新聞朝刊21ページに掲載されています。

JR中判田駅を中心としたまちづくりプロジェクトを進める判田校区自治委員の早野正生さん。「水を差された」と憤る=大分市

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2018/05/19        47NEWS

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