「何の番組が放送されるのか分かりやすい」。七月の地上デジタル放送への完全移行を前に開かれた視覚障害者向けの地デジ体験会で、テレビが合成音声で番組表を読み上げると会場から感嘆の声が上がった。
参加者はメーカー担当者の手ほどきでリモコンを片手に機能を体感。自宅のリモコンを持参し、熱心に教えを請う人もいた。
一方で今後の課題も見えてきた。地震などのニュース速報は、画面に文字のみが表示される場合が多く、視覚障害者には何のニュースか分からないという。
音から情報を得る人にとっては重要な問題だろう。今後の有事に備えて、早急に対応する必要性を感じた。
中日新聞 -