ゴエモンのつぶやき

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バリアフリー社会を紙芝居で 車いすの杉田勇さん

2016年12月10日 01時34分54秒 | 障害者の自立

 ◆横浜で活動8年目、新作も登場
 神奈川県横浜市内を中心に電動車いすに乗って紙芝居を上演する杉田勇さん(74)=神奈川区=が活動8年目を迎えた。新作を発表するなど意欲はますます旺盛で、「紙芝居の楽しさを伝えるとともに、バリアフリー社会を目指して声を上げたい」と話す。

 新作「白猫白吉」は大佛(おさらぎ)次郎の童話を基に、脚本を書いた。「子どもに喜ばれる動物が主人公。とにかく、かわいく作りたかった」と話す。イラストはパソコンの素材集から選び、絵の具や水彩鉛筆で丁寧に色付けした。

 脚本は昨年末に終えた。当初の公開予定から大きく遅れたのは、「7月末の相模原殺傷事件を受けて、意見書をまとめていたため」という。

 内閣府宛てに9月に送ったメールでは「『障害者』の名称変更」と題し、「障害は邪魔、迷惑をも意味するため、支える、支えられる精神が込められた『社会要支援者』への変更を願っている」と訴えた。

 杉田さんは生後間もなく発症したポリオ(小児まひ)の影響で左足が不自由に。市内の郵便局に勤めていた59歳のとき腰を患い、車いすが欠かせなくなった。

 「紙芝居に出合わなかったら、これほど外に出ることはなかった」。2009年5月、開国博Y150でにぎわう市心部を見て、「盛り上げに一役買いたい」と始めた。主な活動場所である港北区の岸根公園をはじめ、上演箇所は神奈川区内の知的障害者施設を含む福祉施設5カ所に広がり、回数は350回を超えた。演じる作品も50に増えた。

 紙芝居活動に加え、投書などでエレベーター設置や段差のある歩道の改善を求めてきた。山下公園までの移動は自宅から往復約3時間かかる。それでも冬場や悪天候時を除き、毎週末通い続ける。「子どもの笑顔を見たいのと、バリアフリーに取り組む街や人々の変化を見届けたい」という思いからだ。

 11月中旬、中区の山下公園での新作初公開。鳴り響く拍子木と呼び声に誘われ、芝生は親子連れで埋まった。クラシックのBGMに、抑揚ある語りと愛くるしい白猫の絵に子どもたちは引き込まれる。終演後には「面白かった」「また見たい」との声が上がった。

 最近は観客に上演後の風船プレゼントや後片付けの手伝いを呼び掛ける。「こうした交流を通じ、ハンディのある人を見る目が少しでも変わってほしい」と願う。

 10日午前11時からは岸根公園で上演。出張上演も受け付けている。問い合わせは、杉田さん電話045(381)8026。

バリアフリー社会を紙芝居で 車いすの杉田勇さん 

新作「白猫白吉」を演じる杉田さん

2016年12月08日    カナロコ by 神奈川新聞

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