ゴエモンのつぶやき

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障害者に学ぶ作品の発想力 太田川学園アートディレクター 羽鳥智裕

2018年06月30日 12時59分42秒 | 障害者の自立

羽鳥智裕(はとり・ともひろ)さん(39)=北広島町

 「広島に来るまで、障害のある人たちとの接点は全くなかった。職を探しているとき、縁あって紹介されたのがここだった」。知的障害者の支援施設「太田川学園」(安佐南区)で勤め7年がたつ。今月10日まで泉美術館(西区)で開かれた展覧会「ハナサクモリの芸術家たち」ではアーティスト5人を陰ながらサポートし、成功に導いた。

  埼玉県上尾市出身。東京の花店に就職し、顧客の注文に応じて花や枝などを花器にさす「生け込み」や、結婚式、イベントでの装飾に携わった。「花の美しさを別の形で表現したい」と、ビルの屋上を借り切って、音楽と飲食を融合したパフォーマンスを企画。その後フリーとなり、ドイツ・ベルリンに1カ月半滞在してパフォーマンスを繰り広げるなど、独自のアートの世界を築いた。

 縁もゆかりもない広島に移住したのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災がきっかけだった。「言葉で表現しにくいのだが、『とにかく西に行こう』と思った。栃木県で暮らす知人が広島出身で、当時住んでいた東京の部屋はそのままにして、4日後には家族で電車に乗っていた」と振り返る。

 広島市内の空き家で数カ月過ごし、北広島町に移住した。紹介を受け学園を訪ねた同年8月、理事長室で見た一人のアーティストの絵の出来栄えに驚いた。「世の中には『障害者アート』という概念があるが、作品の素晴らしさは、障害の有無とは関係ない。『この人と張り合いたい』と純粋に思ったし、生活ぶりをじっくり見てみたくなった」

 今回の展覧会に出展した5人の作品は、描く対象が全く違い、表現方法もバラエティーに富む。発語しない男性は、部屋や廊下の壁に、長方形をつなぎ合わせ彩色した絵を描いている。「食べる、そして寝る。それ以外はひたすら好きな絵を描く。やり続けることは難しいが、彼らはそれを淡々とこなす。私たちは、そこから多くを学べる気がするんです」

 毎日新聞        2018年6月29日

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