ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

個性認め、障害者の働く場をつくる 柴田智宏さん

2018年06月19日 14時49分09秒 | 障害者の自立

 週1日の勤務も、1時間だけの勤務もOK。鳥取県倉吉市関金町のペットフード製造会社「ドアーズ」は、午後3時には多くの社員が退勤する。障害者たち、介護や高齢、ひとり親家庭など「働く時間に障害」がある人たちを受け止める企業をつくろうと、2013年に起業した。「障害というか個性ですね」。個性を認め合って得意分野を役割分担、労働時間もカバーし合う。

 17年は約5億円売り上げた。鶏や豚、牛、シカ肉といった県産品などをペットのおやつに加工する。手作業が多く、多品種・少量の製造を得意とする。

 転機があった。高校を卒業して就職した地元の社会福祉法人で、障害者施設の製麺事業の立ち上げを担当。親しくなった利用者と飲もうと盛り上がったが、生活保護を受けていて気がひけるという。一生懸命働いても稼ぎが少ないため、生活保護に頼ってあまり働いてもいなかった。「自分が稼いだお金で楽しもう」「生活保護より稼ごう」と本気で語り合い、お互いの仕事への姿勢が変わった。

 「1円でも給料を上げるのが利用者の幸せにつながる」。04年に退職して岡山県真庭市社会福祉法人蒜山慶光園(現・慶光会)へ。同市で障害者が働く製麺所を開業。10年度に年商1億円、利用者の月額工賃5万円を達成した。事業は順調。だが、「給料が下がっても一般企業で働きたい」と利用者が話すのを聞いた。「福祉ではない選択肢が必要だと気付いた」。それがドアーズにつながった。この先も「現場の声を聞いて進んでいきたい」。可能性の扉を開き続けるつもりだ。(斉藤智子)

     ◇

 ――ドアーズの製造の仕組みは

 自社ブランドではなくメーカーと契約して商品の製造を任せてもらうOEM会社です。包装を近隣福祉施設に委託したり、長野県の福祉施設が加工した害獣駆除のシカ肉を購入したり、連携も広げています。

 ――障害者が働く福祉作業所の製麺事業でも、高い工賃を実現してきました(就労継続支援B型事業所の全国平均月額は15年度で約1万5千円)

 「障害者がつくれるものを、つくれた分だけ」ではなく、一般市場で売れるものという発想です。手打ちの食感がある冷凍うどんを開発して製法特許も出願しました。事業所内であいまいになりがちな福祉支援職員と労働職員の業務をはっきりと分担をしてビジネスに「福祉」の言い訳を持ち込まないようにしました。でも、最初は「脱福祉」しきれなくて。当時の理事長に製麺機の工面を相談したら、商売する者が補助金などをあてにするなと。悔しくて。機械を中古でそろえて、営業を重ねました。

 ――夢のある計画も進行中ですね

 障害者スポーツに打ち込む若い選手を応援しています。高校生から20代まで陸上と卓球の選手20人以上がNPO法人に登録して、関金を拠点にトレーニングを積んでいて、ドアーズがユニホームや用具費、遠征費を支援しています。パラリンピックに出場する選手が生まれるといいですね。

2018年6月18日          朝日新聞デジタル

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大阪北部地震の夜、障害者にお願いしたい配慮

2018年06月19日 13時55分29秒 | 障害者の自立

2018年6月18日朝、大阪北部で発生した地震に際して、障害のある方に対してお願いしたい配慮を、障害者の立場から急遽まとめました。

ご参考になれば幸いです。

避難所を例として

特に避難所の運営に当たられている方々、および避難されている方々へのお願いです。

皆様の状況は承知しています。

しかしながら被災地の障害者は、ふだんから負荷の高い生活を強いられているところに、災害の負荷を加えられているのです。

このことへのご理解とご配慮をお願いします。

動線確保のお願い

避難所内へのアクセスの確保

避難所内からトイレ、出入り口への動線の確保

福祉避難所として指定されていない場合でも、避難所内でのトイレへの動線の確保、出入り口への動線の確保をお願いします。

車椅子や歩行器を利用している方は、動線が確保されていないと身動きが取れなくなります。

もちろん、福祉避難所が近隣にあって容易に行けるのであれば、より適切な選択肢でしょう。しかし、常に福祉避難所が現実的な選択肢であるとは限りません。遠すぎたり、アクセスが阻まれていたり、開設が不可能であったりする場合もあります。

「障害者だから居られない」という避難所を最初から作らないことは、すべての方々の避難生活を、より過ごしやすいものにするはずです。

情報保障のお願い

すべての方に必要な情報が正しく伝わっているか否か

その方とコミュニケートするにあたって必要な手段は何なのか

視覚障害者・聴覚障害者・盲ろう者(視覚障害と聴覚障害の重複)・知的障害者など、健常者を前提とした音声・文字による情報提供では情報の届かない方々が、社会には常に一定数います。

必要な情報は提供されているにもかかわらず、実質的に届いていない人がいないかどうかに、ご注意をお願いします。

「視覚障害者だから点字」「聴覚障害者だから手話」ということはありません。むしろ、使いこなせる方のほうが少数派です。

さらに、盲ろうの方が使用するコミュニケーション手段は、人それぞれです。

しかしながら多くの場合、ご本人が何らかの形で、どうすればコミュニケートできるのかを示されるでしょう。

目が使えれば筆談、耳が使えれば音声、耳も目も使えなくても「掌に平仮名を書く」などの手段がありえます。

どうぞ、ご本人のメッセージに目や耳を傾けてください。

精神疾患(障害)・発達障害などへの配慮のお願い

不安やストレスに弱いことが特徴です

不安やストレスを加えず、軽減してください

ご家族の休息への配慮もお忘れなく

健常者が不安でストレスフルな時、精神疾患(障害)・発達障害の方は、もっと不安でもっとストレスフルなのだということを思い出してください。

不安やストレスを増やさず、軽減することを心がけてください。

ご家族がいる場合には、ご家族が充分な休息を取れているかどうかに関心を向けてください。ご家族が追い詰められてしまうと、適切な対応はさらに難しくなります。

ごく大雑把に言えば、精神疾患(障害)・発達障害の方は、不安やストレスに対する耐性が何らかの形で不足している方々です。独特の不安の表現や、ご本人にとって切実なストレス対応が、他者から見れば精神症状や問題行動になります。

ご本人が「奇声」「奇行」を責められて避難所に居づらくなったり、激しい疲労消耗から動けずにいるところを「共同作業に参加しない」と責められて避難所を去ったりする前に、不安やストレスの軽減を考えていただけないでしょうか。

災害がきっかけで新規に発症する場合もあります。また、ふだんは問題にならないほど軽かった症状が、災害をきっかけに急激に悪化したりすることもあります。

精神疾患(障害)・発達障害の方が抱える問題は、すべての方に当てはまる問題です。

「避けてほしい」というニーズの把握を

ニーズには「してほしい」「避けてほしい」の2種類があります

「避けてほしい」ニーズは、他人が想像できるものではありません

可能なら、「避けてほしい」ニーズの把握を

被災地に水・食料・トイレ・寝袋・毛布などのニーズがあり、人手が必要なことは、多くの方々が容易に想像できるものです。また多くの場合、実際にそうです。

車椅子を使う障害者がいれば、段差の解消や動線の確保が必要なことも、容易に想像できるものでしょう。

しかしニーズは、常に「必要」という形を取っているとは限りません。「避けてほしい」「やめてほしい」というニーズもあります。

把握されにくく語られにくいのは、「避けてほしい」「やめてほしい」というニーズの方です。だからこそ、把握する努力、聞き取る努力が必要です。

たとえば、精神障害者保健福祉手帳を交付されている精神障害者の多くは、自分がどのようなタイプのストレスに弱いのか、長年の病気との付き合いで知っています。もしも、避難所生活が始まったその日のうち、不安が高まる深夜を迎える前に率直に話してもらうことができれば、信頼構築にもトラブル回避にも大いに役立つことは間違いないでしょう。

とはいえ、誰が精神疾患(精神障害)・発達障害などを持っていてストレスに弱いのか、事前に判明しているとは限りません。「本人や家族がカミングアウトしていない」という場合もありますが、災害がきっかけで発症する場合も、居住地以外の場所で被災する場合もあります。

事前の情報に基づいて適切に対応できる場面の方が、例外的なのです。

理想は、全員に対して「……を避けてほしい」「……はしないでほしい」というニーズの聞き取りがなされることではないかと思われます。そうすれば、全員それぞれに対する配慮の中に、障害や疾患、あるいは現在の状態による特別なニーズへの対応などを位置づけることができます。

現地の方に、より多くの安全と休息を

障害者を含むすべての方が、より安全に、より休息できる環境で今晩を過ごされることを、心より祈ります。

みわよしこ  | フリーランスライター(科学・技術・社会保障・福祉・高等教育) Yahoo!ニュース   6/18(月)

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障害者差別の現状知ろう

2018年06月19日 13時39分10秒 | 障害者の自立

新潟で相模原事件考える勉強会

 2016年7月に相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件について考える勉強会が17日、新潟市中央区の市総合福祉会館で開かれた。事件をきっかけに製作され、県内の障害者らが出演した映画「BADDREAM(バッドドリーム)」の鑑賞を通じ、障害者差別の現状などについて意見を交わした。

 勉強会は事件の風化を防ごうと、佐渡市の医師黛正さん(68)が呼び掛け人となり、16年10月から毎月のように開いている。この日は15人ほどが参加した。

 バッドドリームは障害者の排除が許された架空の社会で、隠れて暮らす障害者やその支援者、排除に抵抗する人々を描いた。新潟お笑い集団NAMARAの「脳性マヒブラザーズ」が主演を努めている。

 障害者との交流ボランティアをしている中央区の無職女性(74)は「相模原事件は恐ろしい事件だった。私の周囲は楽しそうにすごす障害者が多いが、理不尽さを感じる人がいるんだなと感じた」と話した。

 黛さんは「もっと映画を多くの人に見てもらい、事件について議論する場があった方がいい」と話した。 

相模原殺傷事件について考える勉強会=17日、新潟市中央区
  相模原殺傷事件について考える勉強会

2018/06/18       新潟日報

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個性認め、障害者の働く場をつくる 柴田智宏さん

2018年06月19日 12時01分43秒 | 障害者の自立

 週1日の勤務も、1時間だけの勤務もOK。鳥取県倉吉市関金町のペットフード製造会社「ドアーズ」は、午後3時には多くの社員が退勤する。障害者たち、介護や高齢、ひとり親家庭など「働く時間に障害」がある人たちを受け止める企業をつくろうと、2013年に起業した。「障害というか個性ですね」。個性を認め合って得意分野を役割分担、労働時間もカバーし合う。

 17年は約5億円売り上げた。鶏や豚、牛、シカ肉といった県産品などをペットのおやつに加工する。手作業が多く、多品種・少量の製造を得意とする。

 転機があった。高校を卒業して就職した地元の社会福祉法人で、障害者施設の製麺事業の立ち上げを担当。親しくなった利用者と飲もうと盛り上がったが、生活保護を受けていて気がひけるという。一生懸命働いても稼ぎが少ないため、生活保護に頼ってあまり働いてもいなかった。「自分が稼いだお金で楽しもう」「生活保護より稼ごう」と本気で語り合い、お互いの仕事への姿勢が変わった。

 「1円でも給料を上げるのが利用者の幸せにつながる」。04年に退職して岡山県真庭市社会福祉法人蒜山慶光園(現・慶光会)へ。同市で障害者が働く製麺所を開業。10年度に年商1億円、利用者の月額工賃5万円を達成した。事業は順調。だが、「給料が下がっても一般企業で働きたい」と利用者が話すのを聞いた。「福祉ではない選択肢が必要だと気付いた」。それがドアーズにつながった。この先も「現場の声を聞いて進んでいきたい」。可能性の扉を開き続けるつもりだ。(斉藤智子)

     ◇

 ――ドアーズの製造の仕組みは

 自社ブランドではなくメーカーと契約して商品の製造を任せてもらうOEM会社です。包装を近隣福祉施設に委託したり、長野県の福祉施設が加工した害獣駆除のシカ肉を購入したり、連携も広げています。

 ――障害者が働く福祉作業所の製麺事業でも、高い工賃を実現してきました(就労継続支援B型事業所の全国平均月額は15年度で約1万5千円)

 「障害者がつくれるものを、つくれた分だけ」ではなく、一般市場で売れるものという発想です。手打ちの食感がある冷凍うどんを開発して製法特許も出願しました。事業所内であいまいになりがちな福祉支援職員と労働職員の業務をはっきりと分担をしてビジネスに「福祉」の言い訳を持ち込まないようにしました。でも、最初は「脱福祉」しきれなくて。当時の理事長に製麺機の工面を相談したら、商売する者が補助金などをあてにするなと。悔しくて。機械を中古でそろえて、営業を重ねました。

 ――夢のある計画も進行中ですね

 障害者スポーツに打ち込む若い選手を応援しています。高校生から20代まで陸上と卓球の選手20人以上がNPO法人に登録して、関金を拠点にトレーニングを積んでいて、ドアーズがユニホームや用具費、遠征費を支援しています。パラリンピックに出場する選手が生まれるといいですね。

写真・図版

社名「ドアーズ」は、就労に困っているすべての人に扉を開く、という思いで名づけた

 しばた・ともひろ 1974年、倉吉市生まれ。倉吉北高卒。妻と子ども2人の3人家族。11年、障害者の自立支援を推進した人に贈られる「ヤマト福祉財団小倉昌男賞」受賞。14年から蒜山慶光園(現・慶光会)理事長でもある。慶光会は4月から関金で障害者の共同作業場「地域はたらくセンター」も正式稼働。

朝日新聞             2018年6月18日

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名古屋城「忠実な復元」で昇降機なし

2018年06月19日 11時45分47秒 | 障害者の自立

障害者反発、市は

 名古屋市が進める名古屋城天守閣の木造復元事業で、バリアフリーを巡る論争が巻き起こっている。河村たかし市長が「史実に忠実に復元する」として昇降用のエレベーター(EV)を設置しない方針を示したことが発端だ。賛同する市民も多い一方で、障害者団体は反発を強めている。

 天守閣は17世紀初頭に完成。1930年に当時の法律に基づく国宝第1号に登録されたが、第2次大戦中の45年5月、空襲で焼失した。現在の天守閣は59年に鉄筋コンクリートで再建された。7階建てだが、外部EVで1階まで、内部EVを使い5階まで、車いすでも上り下りができた。

 「江戸時代の本物を作る」。2009年に就任した河村市長は木造による天守閣の再建構想を表明。前回17年の市長選では最重点公約の一つに掲げて再選され、関連予算案も市議会の同意を得た。天守閣は18年5月7日から、復元に向けて足元の石垣を調査するため入場が禁止になった。市の計画通りに進めば、20年に着工し、22年末に新天守閣がお目見えする。

 市長は「史実に忠実」にこだわり、創建当時はなかったEVの設置に否定的な姿勢を崩さない。障害者団体は「これが認められれば『忠実な復元』との名目で障害者を無視した建物が全国に広がる」などと抗議している。障害者差別解消法などに反するとの指摘に対して市は、代替手段を講じることで法令違反はないという立場を取る。

 河村市長はEVに代わる案として「車いす型ロボット」「はしご車」「人間が搭乗できるドローン」などを示す。市長は「(復元完成までの)4年かけて新技術に挑戦しよう」と意気込み、バリアフリー対策を探るため障害者や技術者でつくる協議会を6月中に立ち上げる予定だ。これに対し、障害者側は実現性を疑問視している。

 国宝の姫路城(兵庫県姫路市)や松本城(長野県松本市)など、江戸時代から現存する天守閣にEVはない。文化財として当時の姿を保存することを重視し、城の構造を変えることになる大がかりな改修は難しいためだ。

 一方、戦後に再建した城郭にはEVを備える例もある。大阪城(大阪市)は8階の展望台まで上れるEVがある。熊本城(熊本市)にはなかったが、熊本地震からの復旧に合わせて今後設置する計画をまとめた。「石垣など歴史的な遺構の保存に配慮しつつ、バリアフリーの向上を目指す」(同市の担当者)という。

 名古屋城のように、創建から昭和に至るまで300年以上存続した城郭について、「戦災を免れた実測図や写真などを基に再建しようとする事例はかつてない」と市の担当者は意義を強調する。しかし、障害者団体と河村市長との意見交換は平行線をたどり、バリアフリーを巡る議論は今後も曲折が予想される。

(名古屋支社 高橋耕平)   日本経済新聞

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