障害者の暮らしやすい社会を考える「アメニティーフォーラム」が、2月5~7日、大津市におの浜の大津プリンスホテルで開かれる。障害者福祉をテーマにした講演会などを行い、福祉事業者の取り組みや障害者を取り巻く環境について取り上げる。
福祉関係者でつくる実行委員会が主催。障害者支援の現状などを知ってもらおうと、福祉の専門家や障害のある人などを招き毎年開催されており、今年で20回目となる。
今回はアスペルガー症候群など、周囲が気付きにくい発達障害を考えるシンポジウムを多く開催。また、「自閉症の僕が跳びはねる理由」の著者で作家の東田直樹さんの講演や、目や耳の不自由な人のための映画の上映会なども予定されている。同フォーラムの参加申し込みは2月1日まで。問い合わせは実行委員会事務局(電)0748・75・8210。
また、会場では、社会福祉法人「グロー」(近江八幡市)が主催し、障害者らがつくった独創的な芸術作品「アール・ブリュット」の展覧会も行われる。従来の概念にとらわれず、自由な発想でつくられた芸術品を展示。幾何学的な図形を敷き詰めて描いた神社の絵画や、想像上の生物の陶芸品など国内外の作家32人の作品、約300点が並ぶ予定になっている。
2016.1.29 産経ニュース