ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者への虐待2276件 施設職員らからが増

2015年12月24日 02時29分57秒 | 障害者の自立

 2014年度に確認された障害者への虐待は2276件で、前年度より4件少なかった。被害者は44人増えて2703人に上り、このうち3人は死亡した。家族らによる虐待が約7割を占めたが、施設職員らによる虐待は増えている。調査は3回目。厚生労働省が自治体などの把握した事例をまとめ、22日に公表した。

 家族らによる虐待は前年度より98件少ない1666件。大阪府(272件)、東京都(110件)、愛知県(102件)の順に多かった。加害者は「父」が最多の21・3%、「母」が20・2%、「兄弟姉妹」が18・6%で続いた。虐待の中身は「身体的」が64・9%で最も多い。被害者の障害の種類は、知的障害が過半数(51・2%)に達した。死亡した3人は、いずれも家族らによる虐待だった。

 施設職員らによる虐待は311件で、前年度より48件増加。被害者は知的障害が75・6%を占めた。相談・通報者のうち、「施設の責任者や職員」が前年度より5・3ポイント増えて22・2%に上った。厚労省の担当者は「施設側の意識が高まり、虐待を隠さずに通報するようになっている。施設職員への研修をさらに進めるなど虐待防止を図りたい」と話す。

2015年12月23日      朝日新聞


知的障害者自立へ正社員契約 「エフピコ」八王子工場操業開始

2015年12月24日 02時25分58秒 | 障害者の自立

 八王子市で、知的障害者が正社員として1日8時間働き、月額約15万円と最低賃金以上の収入を得る「エフピコ八王子ウッド工場」(同市戸吹町)が操業を始めた。高級総菜や弁当などを詰める折り箱タイプの容器を、11人の知的障害者が月間70万個生産する。

 同工場を開設したのは、食品トレーや弁当・総菜容器最大手のエフピコ(広島県福山市)。平成26年11月にオープンした配送センターに併設し、社会福祉法人「蕗の会」(同市元八王子町)に運営を委託した。知的障害者は同会と雇用契約を結んだ正社員になる。

 工場内には自動機6ライン、手動機2ラインがあり、折り箱タイプ容器が次々に組み立てられ、仕上がりチェック後、梱包(こんぽう)されていた。日の出町から通勤する大沢貴明さん(32)は「品質の良い製品を作る、いい工場になるように頑張りたい」と仕事への意気込みを語る。

 22歳の娘が勤める八王子市の女性(51)は「1日8時間も働かせるのは不安だったが、今は本人も自信を持っている。最低賃金が保証されて、1人で自立する将来の見通しが立てられるのがうれしい」と話す。

 エフピコは食品トレーや食品容器の製造、使用済みトレー・容器のリサイクルなど繰り返し作業を、「パフォーマンスではない採算のとれる事業」(小松安弘会長)として子会社化するなどして全国展開。知的障害者を中心に18事業所で約370人を正社員として雇用し、従業員に占める障害者の比率は16%に達して、民間企業の平均値1・88%をはるかに上回る。

 蕗の会の岩沢六夫理事長は、エフピコのノウハウによって「(知的障害者の)能力を引き出して、最初は『こんなことはできない』と不安に思ったことができるようになった。信じられない思いだ」と語る。

 八王子市は「障害者の安定的な職場を確保するため、大いに期待している」(村松満副市長)と評価しており、工場見学の機会を設けるなどして障害者雇用拡大に向けた啓発にも活用する考えだ。

2015.12.23      産経ニュース


障がい者「差別」相談122件 14年度県調べ

2015年12月24日 02時21分22秒 | 障害者の自立

 県障害福祉課は2014年4月に施行された「県障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例(共生社会条例)」に基づく「差別」に関する相談が14年度は県と市町村に122件あったと、22日発表した。県は「障がいの特性を知らないことでトラブルになっている例が多い。寄せられた相談を障がい理解への普及啓発に生かしたい」としている。

 122件のうち、条例対象となる障がいを理由とした差別、または不利益取り扱いに関する相談は1件、合理的配慮に関する相談は2件だった。119件は条例の対象外のつらいことや嫌なことに関する相談、意見、要望だった。条例対象外も含めた相談内容では福祉サービスに関することが最も多かった。
 差別または不利益取り扱いに関するものは、障害者福祉施設の利用時に条件をつけられたという内容。県の広域相談員が事実確認をした上で、相談者と事業所、相談員を交えた3者での話し合いや改善策の提案など調整活動を実施した。事業所から謝罪や改善策が示されたことで解決した。
 合理的配慮に関する相談は、町営団地で駐車場から自室の間に段差があり、車いすだけで自室に行けないという内容などがあった。
 相談は障がい者への差別解消の支援策の一つ。市町村の差別事例相談員と県の広域相談専門員が連携して取り組んでいる。相談員が調査、分析、解決など調整に入るには、相談者の同意が必要。条例対象外の相談には「事業所には文句を言えない」「サービスを利用しづらくなる」などの理由で、相談者が調整活動を求めなかったため、対象外となった例も含まれている。
 県障害福祉課は「調整に至らなかった相談にも差別や合理的配慮の欠如に当たる可能性が高いものもある。寄せられた事例を研修などの場で紹介したい」としている。

2015年12月23日      琉球新報


講師のホンネ 「障害者の雇用は難しい」のか 紺野大輝

2015年12月24日 02時11分33秒 | 障害者の自立

 私は会社員として働く傍ら、障害者雇用の研修講師として講演活動を行っています。私自身、障害を持って生まれましたが、都内の企業の人事部に勤務し、障害者の採用やマネジメントを担っています。さて、現在、企業は従業員の2%以上の障害者を雇うよう、法律で義務づけられているわけですが、達成している企業の割合は44.7%(2014年6月時点)となっています。年々関心も高まり、徐々に達成企業の数も増え、社会に浸透しつつありますが、まだ十分とはいえません。

 「障害者の雇用は難しい」という声をよく耳にします。理由を尋ねると「バリアフリーの設備が整っていない」「うちには簡単な仕事がない」という話になります。しかし、障害者とひと口に言っても、一人一人状況は異なります。私はそんな話を耳にすると「組織で働く魅力を最大限に生かしてください」とお伝えしています。組織で働く最大の魅力とは何でしょうか。それは、障害のあるなしに関わらず、おのおのが持っている弱みをないものにできることです。

 例えば一人でビジネスを行っている場合、分野を問わず全ての業務を自分で行わなければなりません。しかし、組織で働く場合は、Aさんが苦手なことはBさんが得意、BさんができないことはCさんならできるという具合に互いに補い合うことができます。

 ある会社では、在宅の障害者を雇用しデータの入力を任せています。応募書類や面接の段階では少々不安に感じることはあります。しかし、実際の業務は全てメールでのやり取りです。パソコンを操作できれば、問題なくコミュニケーションを取ることができます。徐々にその方が障害を持っているということを忘れていってしまうほどスムーズです。この会社では、働いている方ご自身も「在宅でできる仕事は少ないのでありがたい」と、ほとんどの方が長期雇用を望み実現しています。

 障害者雇用の現場において大切なのは、できないことに焦点を合わせるのではなく、お一人お一人の強みを生かし、その組織に貢献してもらうことです。企業と障害者の双方にとって生かし合うことができるよう、これからも講演などを通じてメッセージしていきます。

     【プロフィル】紺野大輝

 こんの・たいき 1976年、北海道生まれ。生まれつき脳性まひという障害を持つ。現在は、従業員1700人の企業の人事部に勤務し、障害者の採用やマネジメントに携わる。現役の会社員として働く傍ら、障害者雇用の研修や就労支援を全国で行う。講演回数は250回を超える。「全国・講師オーディション2015」にて、「奨励賞」を受賞する。

2015.12.23     SankeiBiz


バリアフリーのベル響く 障害ある人と健常者 文京でXマス演奏会

2015年12月24日 02時05分42秒 | 障害者の自立

 クリスマスを前にした二十二日、障害のある人とない人がともに演奏するハンドベルコンサートが、文京シビックセンター区民ひろばで開かれた。「きよしこの夜」「ジングルベル」の演奏に拍手が送られた。

 新宿区の主婦ハンドベルグループ「Wasedaノエルズ」の十人と、文京区内の障害者福祉施設「ワークショップやまどり」に通う二十代半ばから四十代までの知的障害のある男女九人が演奏した。

 児童館や高齢者センターなどで演奏するノエルズは二〇一一年から、やまどりで演奏指導をしてきた。ノエルズの山村美鈴代表(57)は「はじめは演奏できるかなと思いましたが、表現したいという強い思いに驚いています」と話した。やまどり支援員の斎藤元紹(もとつぐ)さん(47)によると、レパートリーは十曲ほどあるという。

 障害者施設の製作物を障害者が販売する「文の京ハートフル工房」の会場が舞台に。ハートフル工房は、〇九年度から毎月一回程度開かれ、パンやジャム、手作りせっけん、陶器などを売る。来年は一月二十六日、二月二十三日、三月二十二日に開催。問い合わせは区障害者就労支援センター=電03(5803)1814=へ。

合同でハンドベルを演奏する「ワークショップやまどり」(前列)と「Wasedaノエルズ」

2015年12月23日     東京新聞