ヨハネ福音書2章からのストーリーに共に向き合っています。
婚礼の席でぶどう酒がなくなったことで、
イエスのところへ言いに来た母マリアに対してイエスは、
「女の方、あなたはわたしと何の関係がありますか。
わたしの時はまだ来ていません。」と言われました。
「父と母を敬いなさい」とあなたは教えていたではありませんか。
そう心の中で思い、マリアはこんな訳の分からないことを
言われるなんて・・と、むっとしてイエスのそばを離れて
行ったのではありません。
次のマリアの言葉によって、わたしは、
彼女はイエスの言われた言葉の意味が分かったのだと思います。
2:5 母は給仕の者たちに言った。
「あの方が言われることは、何でもしてください。」
2:6 そこには、ユダヤ人のきよめのしきたりによって、
石の水がめが六つ置いてあった。
それぞれ、二あるいは三メトレテス入りのものであった。
2:7 イエスは給仕の者たちに言われた。
「水がめを水でいっぱいにしなさい。」
彼らは水がめを縁までいっぱいにした。(新改訳2017)
2章5節のマリアの短いこの言葉に注目してください。
わたしはこの言葉から、マリアは一見冷ややかと思える
イエスの言われた言葉の意味が分かったのだと思います。
マリアは、親に向かってひどいことを言う息子だと怒って、
その場を離れて行ったのではありません。
では、母マリアはイエスのあの言葉を
どのように分かったのでしょうか。
まずひとつは、イエスは親と子の関係だからということで
何かをしたいと思っていなかったのです。
地縁、血縁という関係がものを言うことが
今の日本の社会でもあります。
就職や選挙の場合もこの血縁が物を言う場合もあるようです。
ところがです。
家系を重視するユダヤ社会でしたが、
自分を生んでくれた母親だからと言って、
そういう関係でイエスは動こうとはされませんでした。
しかし、「わたしの時はまだ来ていません」と
言われたイエスが動いておられます。
マリアの態度が変わったからです。
どう変わったのでしょうか。
親子の関係から何かを頼んでいたマリアの思いが、
この方が言われることに何でも従うという関係に変わりました。
もっと言えば、主人と僕の関係に変わりました。
やがて、この婚礼の場で水がぶどう酒に変わったのですが、
その前にマリアの心が変わる、
つまりイエスとの関係をハッキリさせる必要があったのです。
次回に続きます。





