栂森鉄道管理事務所別室

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Oナローの魅力は作り込み

2016年11月05日 00時49分49秒 | 模型

祭からひと月ほど経ちました。
そろそろ社会復帰して(一応してるつもりでいますが)、模型の方も新しくプランを練りたい今日この頃。お約束の原稿も書き始める方向で。

さて先日、何人かの若い人たちにカバン線をいくつか見てもらう機会がありました。
短い時間でしたがだいぶ楽しんでもらえたようで、その中から「作ってみたい」ということになれば、これ以上の喜びはないのですが。少々期待して、でも気長に待つことにします。

で、ブログの方は、今日はOナローの話です。
祭で拝見した、ONMC(オーナローモジュールクラブ)の皆さんの作品から、このスケール(1/48)ならではの魅力を考えたいと思います。

私が考えるOナローの魅力はやはり大きなスケールであるが故の作り込みが可能になることです。
その点について、先月の軽便祭で見た、クラブの方々の作例をいくつかご紹介しましょう。


おー、草軽だ。で、建物など実感をうまく捉えて作られていて、その味わいも捨てがたいんですが、注目すべきは植物のリアル感。
多種の材料をうまく工夫&組み合わせて表現されています。ここが大雑把だとなまじ大きいだけに単調なつまらないものになってしまいます。
この植生にかけられた手間と苦労はかなりのものと推察しますが、初夏の「あのへん」の雰囲気がリアルかつファンタジックに伝わってきます。
よく見ると架線まであるんですね。ある程度太くても違和感がないので、このスケールだと強度的にも良さそう。


これも植生に注意が払われています。地面の質感や色も、ステレオタイプ的でなく実感をもって迫ってきます。
木橋の造りも丁寧、それから、線路がたいへん美しく仕上げられているのにも注目です。
ここにアップした写真ではわかりませんが、拡大してみると驚くばかりの気の使いよう。


もうこれはなんと言ったら良いのか・・・
どっかの鉄道に行って私が必ず「いつか作ろう」と思って撮ってくるような風景が完全に再現されてここにあります。
再現というより、それ以上に「こうあってほしい風景」として作られていますから余計に強力です。
鉄道模型は現実の忠実な再現ではなく(まあそうでもちっとも構いませんが)、実物をイメージしつつ自分の見たい情景を作るもの。
そういうものだと思います。
ちなみにこれは今回のRMに載っている今井さんの作品の一部アップ。ぜひ製作記ご覧ください。


ヤギだ! ヤギヤギ。

トラックに乗るブタさんは出荷風景ですかね。このスケールは車には困らない。さっきのヤギさんは脱走して線路を歩いてます。
(すみません、ここに置いたのは私です。もう撤収中で電車走ってなかったので。)

というわけで、今回は作り込みのお話でした。ONMCの皆さん、素晴らしい展示お疲れ様です。

さて、そうすると自分の方の模型は? えへへ(^^;