private opinion

next live 12.14 高円寺showboat(S)

乳酸製無炭酸コーラ

2005-03-26 15:42:32 | 教室
出会わなければそれはそれで良かったのかもしれない。
押してはいけないボタンを押したくなるような衝動を抑えきれなかった。
手に取っては棚に戻しを2、3回繰り返しつつも、目に見えない力に抗えず、、そして、、、
    
飲んだ。

ヤクルトみたいなのとコーラの味が見事に反発しあい、
脳の中で今まで活動していなかった部分にシナプスが走った。
端的にいえば不味くはない。
しかし飲んだ瞬間から後味まで2つの味はやはり相まみえる事はなく、
親権を争う親の間で両方から手を引っ張られている子供のような気分になる。

以前キリフィッシュのさとみちゃんに
楽器を弾きながら歌を歌うのが困難であると話した事がある。
彼女の場合ずっとやってると2つのパートをこなしている自分の頭の中がパカッと割れるような感覚があり、それを体験すれば個別に考えられるようになる という話だった。

ピアノやドラムとかも同じ事だろう。
そして僕はコレを飲んで「あ、この感覚か?」
と思った。

脳が2つの味を同時に認識しようとした時におきる違和感。
この違和感こそを体に慣らし、コントロールする事だろうと思った。

そしてもう一つ感じた事は
紙パックの飲み口の下に[おもわず誰かに教えたくなる不思議なおいしさです]
と書かれていますが、これは暗に[飲んだ人は必ず次の誰かに飲ませろ]
と言ってるのと同じ事です。
これは所謂暗示であり呪いの類だと思われます。
実際に僕はメガドラムのテルさんからこの飲物の存在を聞いていました。
要するに因果を含まされてた訳ですね。
現物を見てしまうとどうしても手に取らずにはいられませんでした。

この飲物のメーカーの仕掛けた呪いは見事に機能し、
僕も今まさにその仕掛けの渦中にいて片棒を担がされている訳です。
この文章を読んでいるアナタも既に他人事ではなくなってしまってる事にお気づきでしょうか?