下記は本文よりの抜粋です
認めたくないのが人情だが、病院には行かねば…
…といっても、まずどの病院のどの診療科につれていくかを調べなくてはならない。
本人が最も受け入れられない
私自身も、母が認知症ではないかということを受け入れがたかったのだが、母本人はそれ以上に「自分が認知症を発症した」ということを受け入れることができなかった。もともと病気知らずの人だったので、病院に行く習慣もない。「私は平気よ。なんで私が病院なんか行かなければならないの」といって、拒否した
献身する者が憎まれる不合理
調べると、介護される側とする側の確執は、割と一般的なものらしい。しかも確執の矛先は最も身近な者、つまり直接介護する家族に向かうのが普通なのだそうだ。たまに見舞いにやってくる親族に、もっとも世話になっている介護担当の者の悪口を言うこともあるとか。最も献身を要求される者が最も忌避される、というのは救いのない話である。
そして自分が倒れる
向こうの世界に行ってしまった
認知症の症状の出方には波があり、良いときと悪いときがある。