元々テレビは見ない生活を送っていた。
あれは、54年前か、長男の妊娠時に遡るが、つわりが酷く横になり見ていたのがワイドショーで、何かの事件の被害者家族に強引にインタビューしているので気分が悪くなってしまった。
その非人間的な取材に呆れてしまったことが発端となり、以降見なくなった、と記憶している。
テレビを見て時間を潰すほど馬鹿らしいことは無いと勝手に断罪し、以来報道番組、歌番組、ドキュメンタリーで充分満足していたが、コロナ過で状況が変わってしまった。
各局で色んな人が色んな意見を述べる、学者である飲み友達が最新論文情報を参考までにと聞かせてくれる、それぞれが違うが故にとても面白くて毎日報道番組のハシゴして見ていた。
その状況に慣れた頃に、一日中テレビを付けていないと気が済まなかった主人が亡くなり居間のテレビが沈黙し、独り暮らしにはやはり音が必要なのかと感じてテレビを見るようになった。
見たら見たで同じような芸人が同じようなネタで繰り広げている番組を面白く感じるようになり、以来テレビが沈黙することが無くなった。
でも最近wi-fiが途絶え、テレビ代わりに好んで見ていたyoutubeもスマホでしか見れなくなり、一層テレビを見るようになった、引籠って居間と自室で同番組を流してるような一日。
そしてやっと、折角PC中毒から抜け出そうとしているのにテレビばかり見ててどうするねん、と気が付いた。昔はテレビを見ずラジオも聞かない静かな生活が出来ていたはずなのに。音の無い生活が淋しいなんて、やっぱこれは鬱だな、それを発散し克服すべきことをまた書き出そう、と決めたがいつもの如く言うだけで終わる、かも。
なんかこんな事の繰り返し、反省だけで老後が終わりそうな、、、
