よく言われる褒め言葉がある。
「スタイルが良いしお洒落ねぇ」
これについては言われるたびに心で思う。
自分はスタイルが良いわけではない、姿勢が良いのだ。姿勢が良かったら洋服が映える。勿論お洒落するのは好きで気を付けているが、それだけでは「お洒落な人」にはなれないような気がする。
40代、50代の頃から健康に関心がいき気を付けるようになったことがいくつかある。
しかし振り返ってみると、高校の通学時から自然と身に付いたことが現在に繋がっていて、それが大きなウェイトを占めていることに、還暦を過ぎてからから気が付いた。
電車通学を始めて、当然若いってこともあるがまず座席に座らない、知らない間に、車内がガラガラでも座らない習慣がついて、未だに座らなくても苦にならない。
さすがに60代後半からつい空席を探すようになったが、敢えて立つのも自分の美学であると思うようにしたら立っているのも楽しくなった。
長距離は無理だけど、日常の移動なんかせいぜい20分くらいのことだからなんてことはない。
そして階段の上り下りが苦にならないことも良かった。エスカレータより階段を使うのが好きで、動線によってエスカレータも使うけどなるべく階段を上る。あんな効果的なエクササイズは無い。
あれは50代の頃だったか朝の通勤時の階段がすごく辛い時期があった。いつも6月になると体調が悪くなるのだが、その悪さの程度が階段を上るときに分かってしまう。
なんとかしないと、とその時は玄米を食べることでクリアした。
時期的に辛い時が過ぎたからかもしれないけど、玄米ってすごい、と今でも思っている。主人が絶対に食べないので白米に戻ってしまったけど。
それ以来、階段を上がることが私の体調を知るカギになった。よほどシンドイ時以外は階段を選んで登る、あぁ今日も元気だ、と思える時。
今は5階、6階まで登ったら息が切れるが、40代の一時期は毎日9階の事務所まで階段を使っていたもんだ。
もう一つは歩く事、これも好き、2キロくらいだとバスもタクシーも乗らずに歩く。
これも習慣になっていて、歩くときに背筋を伸ばして大股で姿勢良く速足で歩くことを心がけている。
これでかなり体幹が鍛えられたんじゃないかなぁ、62歳でマラソンを始めた時に役立ったと思う。
これらのことは当たり前すぎて、健康の秘訣でもなんでもなかったけど、今となっては良い習慣が健康を作った、と自画自賛している、いえいえ自慢している。