GOCCIのオトコヲミガク旅(w)

旅行記や、日常の面白い、或いはキレイなモノの写真を中心に
取留めの無い話題を「備忘録」代わりに綴っております。

「ピンク・バス」角田光代著、読んでみました。

2006年11月15日 | *本*BOOKS*

  
「ピンク・バス」角田光代著、読んでみました。
 
画像"http://www.asahi-net.or.jp/~pd2t-kbys/book/2005/pinkbus.jpg" は、エラーを含んでいるため表示できません。

「角田 光代」
の作品、2作目です。「ピンク・バス」「昨夜はたくさん夢を見た」の中篇2つが収められてた作品。

最初に読んだ「空中庭園」が良かっただけに、かなり「???・・・」って言う感じで、読後感もあまり良くありません。

「ピンク・バス」では妊娠して心が少し不安定になった「サエコ」を中心に平凡な夫「タクジ」、不思議なその姉「実夏子」、かつて一時の憧れ「レゲ郎」とのエピソード中心に構成されている。

サエコは自分自身を「お嬢様」「似非インテリ」「淫乱女」「ヒッピー崩れ」に次々と変身させ世の中を渡り歩く特殊能力の持ち主。

タクジは何時も「常識的な台詞」を吐き、その姉実夏子は「妊娠に関して毒」を吐く。この三人の関係は読んでて不協和音を感じさせる。

レゲ郎のエピソードは面白いことは面白いが、ちょっと突拍子過ぎるような気がした。

実夏子を乗せ去ってゆく「ピンク・バス」は何を象徴しているんだろうか?

「昨夜はたくさん夢を見た」は、出だしの「・・・得意な行事は、と言う質問があったとしたら、水泳大会でも球技大会でもなくお葬式だと、私は真っ先に答えるだろう。」という「シュール」さが、

「空中庭園」「あたしはラブホテルで仕込まれたこどもであるらし・・・」
というマナの告白を髣髴させ少し期待したんですが、結局「いまひとつだなぁ」と言う感想。

ストーリーやエピソードは特筆するような盛り上がりや感動も無く、筆者が訴えたいこともあまり伝わって来なかった。

文庫本の解説で石川忠司が“こうした「疲労感」は本書収録の「ピンク・バス」において、いつにもまして十二分に発揮されているが・・・”と解説しているが、自分にとっても、読後に疲労感を漂わせる消化不良な作品であると感じました。






「パラレルワールド・ラブストーリー」東野圭吾著、読んでみました。

2006年11月14日 | *本*BOOKS*

    
「パラレルワールド・ラブストーリー」東野圭吾著、読んでみました。



「東野圭吾」著、3作目突入です

「線路は全く違うが、二つの電車が同じ方向に、しかも同じ駅に止まりながら進んでゆく場合が時折存在する。・・・・」
で始まる、「敦賀崇史」「美しい女性(津野麻理子)」に惹かれてゆく序章で一気にこの物語に引き込まれました。

主人公と友人
「三輪智彦」との篤い友情・信頼が丁寧に描かれている分、親友そしてその彼女「津野麻理子」に対する「美しい心とドス黒い心の葛藤」は痛いほど共感できました。

脳の操作により
「パラレルワールド」の世界に入り込み違和感を感じ、疑いを持ち、それを解決してゆく過程のストーリーは見事で作者の力量を感じさせます。

途中智彦に
「少しやな役回り」をさせたことも、最後の告白で彼が友情を大切にし、責任感のある好漢で有ることを強調する良い「スパイス」として見事に効いています。

この間、NHKスペシャルで立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える
をやってたけど、それを見て倫理観は別にして近い将来、技術的には「東野圭吾」が描いた世界が現実になるのは間違いないと確信しました。

それはともかく、この作品は本当に
「面白かった」です。




「あのころ僕らはアホでした」東野圭吾著、読んでみました。

2006年11月13日 | *本*BOOKS*

    
「あのころ僕らはアホでした」東野圭吾著、読んでみました。

 画像"https://sbookg.s-book.com/shueisha/4087741265.jpg" は、エラーを含んでいるため表示できません。 

「東野圭吾」著、2作目です。図書館に行ったときふと手にした一冊でした。

本当は、この手のやつは彼の
「作品」を相当読み込んだあとに接したほうが良いんじゃないかと思ったけど、とりあえず「人となり」を知りたく読んでみた。

「思春期・青春時代」
を過ごした時期がそんなに違わないので、「共感と懐かしさ」を感じながら楽しく読めました。

1作目の
「ゲームの名は誘拐」を読んでの 「東野圭吾像」(東京育ちの秀才肌で大人しそうな読書家なんて感じ・・・)とはかなり違った印象を受けた。

作品中では触れてなかったけど、彼は日記でも付けてたのかなぁ、異常に小さい頃のことを覚えてますなぁ。もし記憶だけで書いてるのならスゴイと思う。

エピソードは特筆する程のものは無いと感じたが、みんな
「似たような事やってたんだなー」と思いながら読んでみました。





「空中庭園」角田光代著、読んでみました。

2006年11月12日 | *本*BOOKS*
 
「空中庭園」角田光代著、読んでみました。

画像"https://angel.ap.teacup.com/mogu/timg/middle_1134037177.jpg" は、エラーを含んでいるため表示できません。

「角田 光代」
の作品をはじめて読んでみました。

「東野圭吾(ゲームの名は誘拐)」の時にも書いたのですが、本当に「食わず嫌い?読まず嫌い?」で・・・・

彼女の作品を
「読んでみようかな」と思ったのも、やっぱり図書館の予約リストの上位に彼女の「ドラママチ」がランクされていたからで、「直木賞作家」と言う事も知りませんでした・・・・。

さて、読んだ感想なんですが、出だしの
「あたしはラブホテルで仕込まれたこどもであるらし・・・」というマナの告白から、結構シュールな展開を予想させました。

どの章のストーリーもサービス精神が満載で
「修羅場」「えげつない」エピソードがテンコ盛りで、一気に読んでしまいました。

タカの愛人兼コウのカテキョ
「ミーナ」

“・・・テーブルを囲んでここには五つのドアがある。頑丈な鍵のかかったおそろいのドア。五つのドアそれぞれ向こう側に、きっとグロテスクでみっともない、しかしはためから見たらずいぶんみみっちい秘密がわんさかひしめいて  ―  これから先ずっと繁殖しつつひしめき続けるのだろう。”

と考えた事がまさに京橋家についての本質をついていると思う。

京橋家みたいに
「愛人・不倫」「セックスレス」「親子関係の不和」「未成年のセックス」「万引」「いじめ」などなど、全て背負ってる家庭は極端だと思いますが、

どの家庭でもそのうちの
「1つぐらいは」抱えてそうなんで、“人事じゃないよなぁ” なんて読者も結構居たんじゃないかと思いました。

この作品は
「もっと他のも読んでみよう」と感じさせるに十分な魅力的なものでした。






「ゲームの名は誘拐」東野圭吾著、読んでみました。

2006年11月11日 | *本*BOOKS*
   
「ゲームの名は誘拐」東野圭吾著、読んでみました。


 
「東野圭吾」の作品をはじめてをはじめて読んでみました。

読書量はそこそこだと思うんだけど結構「食わず嫌い?読まず嫌い?」で、最近話題の作品や人気の作家でも読んでないのが、かなりあるんじゃないかと思ってます。

彼の作品を「読んでみようかな」と思ったのは、図書館の予約リストの上位に彼の「容疑者Xの献身」がランクされていたから、「直木賞受賞作品」と言う事も知りませんでした・・・・・。

さて、読んだ感想なんですが、いかにも直木賞を受賞しそうな感じの作家さんの作品で、完成度はかなり高く、文体も素直で読みやすく、結構気に入りました。

デビューして「20年以上」も経っているのに、人気作家の「東野圭吾」を読んでなかった自分も、ある意味「すごい」と思いました。

主人公は連載された「GAINER」という雑誌のテイストをかなり意識して創造されたんじゃないかなぁ。かなり「鼻につく、いけ好かないやつ」なんだけど、当時はこんな男が流行った時代だったような気もします。

仕事を断られたクライアントの自宅に行く設定もチョット変だし、主人公の「佐久間」「葛城の娘」との初接触場面も、彼女が「*****をした直後」にしては、すこし落ち着きすぎている描写のような気がします。

脅迫を自宅から「メール」「FAX」でする辺りは「大丈夫かなぁ」と思ってみたりもした。いろいろ突っ込みどころは有るけど、楽しく読ませていただきました。

少し予想できたけど「ラストのどんでん返し」も良かったです。一冊目なので、この作品が
「東野圭吾」の著作の中でどのような位置なのかは分かりませんが、これから「いろいろ読んでみよう」と思わせるには十分な作品じゃないかと思いました。








YOU TUBEで在りし日の「はらたいら」さんを偲ぶ

2006年11月10日 | *YOU TUBE*


YOU TUBEで在りし日の「はらたいら」さんを偲ぶ 

                                             

はらたいらさんがお亡くなりになりました。漫画家としての「はら」さんの思いでは殆どなく、もっぱら中・高生の頃見ていたクイズダービーが非常に印象に残ってます。

何時も正解率が高く
「頭の良い人」と思ってましたが、実際、正解率は7割以上で、27連続正解(最高記録)が2回もあったそうです。

1976年からの出演という事でもう
30年前になるんですねぇ・・・・・。

YOU TUBEで当時の若々しいシャイでクールな映像を見ると本当に懐かしくなってきます。

数年前にテレビで
「男の更年期障害で少しうつ傾向になってしまった」なんてやってたけど、次のニュースがこんな知らせで残念です。

ご冥福をお祈りいたします。




漫画家はらたいらさん死去「クイズダービー」でも人気

クイズ番組の名物解答者として知られる漫画家のはらたいら(本名原平=はら・たいら)さんが10日午後零時7分、肝不全のため埼玉県富士見市の病院で死去した。63歳。高知県出身。葬儀・告別式は15日午前11時半から東京都板橋区板橋1の48の13、新板橋駅前ホールで。喪主は妻、ちず子(ちずこ)さん。10代のころから漫画雑誌に投稿を始め、1963年にデビュー。「ゲバゲバ時評」「モンローちゃん」などを発表し、批評精神の利いたナンセンスギャグが注目された。77年からは、博識ぶりを買われて、TBS系テレビのクイズ番組「クイズダービー」にレギュラー解答者として出演。正解率が約70%と高かったことから「はらたいらさんに○○点!」というフレーズで親しまれ、約15年間にわたってお茶の間の人気者となった。パソコンや英語への挑戦など等身大の目線で中高年を応援する著書も多く、50歳前後から苦しんだ男性更年期障害には正面から向き合って体験記を出版した。





「昭和歌謡大全集」村上龍著、読んでみました。

2006年11月09日 | *本*BOOKS*

  
「昭和歌謡大全集」村上龍著、読んでみました。

  画像"https://img.7andy.jp/bks/images/i4/18975554.JPG" は、エラーを含んでいるため表示できません。

遅ればせながら、最近
「半島を出よ」を読みました。全く記憶には残ってないんだけど、登場人物の「イシハラ」「ノブエ」が、この作品の登場人物の「生き残り」と言う事だったので、十年以上ぶりに「昭和歌謡大全集」を読んでみた。多分、当時1~2時間で「軽く読み流した」作品なんで、出だしは「あれっ、この本読んだことあったっけ・・・」と言う感じだったんだけど、流石に「ミドリのおばさん達」の登場で完全に記憶が「蘇って」きました。「イシハラ達のグループ」「ミドリのオバサン達」、どちらも人を殺して行けば行くほど「結束は深まり」「人物は活き活き」としてゆく、ばかばかしさの中にテンポあり。シュールさの中に笑いありで愉快です。「トカレフを仕入れた不思議な金物屋の主人」「気持ち悪い目撃者の女子大生」も良いキャラで作品のスパイスになっている。登場人物の言動や殺人に関する動機・思考回路は全く「共感できる点」がないが、その「ナンセンス」さを楽しめるかどうかが、読者のセンスが問われる所だと思う。作者は「69」を書いたときと同じ位楽しく書けた”と言ってる作品、自分も結構楽しく読めました。


「空中ブランコ」奥田英朗著、読んでみました 。

2006年11月08日 | *本*BOOKS*
   
「空中ブランコ」奥田英朗著、読んでみました 


 
主人公「医学博士・伊良部一郎」シリーズの第2弾。1作目の「イン・ザ・プール」に続き本当に面白いですね。

お約束の「マユミのビタミン注射」「伊良部先生のトボケた言動」、登場人物の患者は職業は別として基本的に「気まじめな常識人」で必ず「完治」とパターンが完全に出来上がっていて、「水戸黄門」を見るのと同じくらい安心してストーリーの中に入っていけます。

面白さの源泉はなんと言っても「伊良部先生のボケ」に対する「患者のつぶやき突っ込み」「そうだ、そうだ」と思わず共感する快感。

そんな「オチャラケ」の中に紡がれた患者の真剣な心の葛藤、そしてその描写、本当に良く出来た作品です。

何作目か後に「実は・・・伊良部先生は患者の治療の為、緻密な計算の上であのような言動をしていたなんて・・・」と言うおちが来ても不思議がないくらい、結果的には見事に「患者の病んだ心」を癒してしまうのは、伊良部先生が現代の病んだ「世相を映す鏡」となっているからだと思う。

「女流作家」では結構作者の心のうちが吐露されているように感じた。本当に面白いので「ぜひ読んでみて下さい」






「半島を出よ 上・下」村上龍著、読んでみました。

2006年11月07日 | *本*BOOKS*
 
「半島を出よ 上・下」村上龍著、読んでみました。



上下2巻で1650ページの書き下ろし、少し違和感を持ちながらも楽しく読めた。

近未来の北朝鮮からのテロ攻撃というのはそこそこ現実味があり面白いんだけど、ストーリー展開についてはあまり現実感がない。

いろいろな資料と取材の元に執筆しているんだろうけど、経済の混乱(株価や為替)に付いての描写が殆どなく、「コリョ」に対する政府の対応の描写は物足りなく話に厚みが出てこない。

現実的な話だと「イシハラグループ」が行動を起こす前に「自衛隊」「警察」「右翼」「左翼」「暴力団」が相当な動きをすると思うが、その辺りは淡白な描写か全く無視されている。

そんな違和感を持ちながらも、「北朝鮮軍の現況・思考」「日本に上陸してからの文化ギャップ」の数々のエピソードは興味深く読めたし、「イシハラグループがコリョを殲滅する」ストーリーは冒険活劇としてわくわくした。

娯楽作品としてはかなりのレベルだと思うが、現実感を増し厚みを出す為に、あと1巻(800ページ)くらい費やせば相当の作品になったと思う。

武器の説明の描写はちょっと「大藪春彦」を髣髴させますね(笑)。登場人物の「イシハラ」「ノブエ」は1994年の昭和歌謡大全集の生き残りと云う事、10年位前に読んでるはずだが、ぜんぜん記憶に残ってない。今度借りて読んでみよう。






「沙高樓綺譚・草原からの使者」浅田次郎著、読んでみました。

2006年11月06日 | *本*BOOKS*

 
「沙高樓綺譚・草原からの使者」浅田次郎著、読んでみました。 



この作品は、4編のうち3編が浅田次郎のお得意分野
「お馬さん」「カジノ」「軍隊(自衛隊)」で、結構「気楽に書けたんじゃないかなぁ」と思ってしまう。

自分の好みとしては
「終身名誉会員」>「草原からの使者」>「宰相の器」>「星条旗よ永遠なれ」の順番。

特に
「終身名誉会員」は、物語の設定、ヨーロッパの上流社会の描写が秀逸で惹きこまれる。

さすが、世界のカジノを巡るギャンブルエッセイ
「カッシーノ!」の取材でヨーロッパの一流ホテルに触れ、一流カジノを廻って来ただけの事はある。

「草原からの使者」は、約30年前の「ハイセイコー」が大本命の第40回日本ダービーに纏わる物語。馬券を買い続けて三十年の作者の「競馬」に関する薀蓄が余すところなく披露されて、勉強になります。

「星条旗よ永遠なれ」は他の3編と比べるとチョット“?”って言う感じ。「沙高樓綺譚・草原からの使者」は、かなり面白く、いい作品だと思うが、浅田次郎の他の作品のレベルが高いだけにちょっと物足りない感じがしないでもない・・・・・。




「サウスバウンド」奥田英朗著、読んでみました 。

2006年11月05日 | *本*BOOKS*
  
「サウスバウンド」奥田英朗著、読んでみました 



主人公の父親「上原一郎」「元左翼活動家」と言う設定が意表をついてるなぁ。

想像だが、この作品は作者が何らかの機会に沖縄に行って、「ガンジン」さんや「アカハチ」のエピソードに触発され「上原一郎」という魅力的なキャラを創造したのではないかと思う。(実際、書く前1回、書いてる最中に1回行ってるとの事)。

「上原二郎」を取り巻く「黒木・カツ」「南先生」「夢精」「お姉さんの不倫」「アキラさん」「四谷の祖母たち」「母の過去」など数々のてんこ盛りのエピソード。

ある時は冷静に、ある時は熱く、ある時は父親を反面教師とし、そしてある時は父親を師とし、問題に立ち向かっていく「現代っ子」の描写は活き活きとして臨場感がある。

作者はインタビューで
 “「登場人物を裁かない」というのがモットーで、自分に戒めている”  “それぞれの主張に正しい部分とやましい部分があるし、すべては白と黒じゃなくてグレーゾーンにあるんですよ” と語っているが、

この作品では作者のその辺りの「絶妙な立ち位置」が貫かれ、どのエピソードも後味の悪さを感じる事無く読める。

作者が創造した「上原一郎」という人物に対し「全面的に共感出来る人」は少ないと思うが、決して「全面的に否定出来る人」も少ないと思う。いや、どちらかと言うと「違和感」を感じながらも「親派」になっている人が殆どじゃないだろうか?

思春期の葛藤」「環境・思想・本音と建前など」の大人の世界をリアリティを持たせながら無理なく自然に描き、一気に読ませてしまうのはさすが。

作者が色紙に「3年がかりで書きました。チョット自身があります」と書いてあるように「ぜひ一度は読むこと」を薦める一冊です。






「ララピポ」奥田英朗著、読んでみました 。

2006年11月04日 | *本*BOOKS*

 
「ララピポ」奥田英朗著、読んでみました



この作品は、

「ドラマだなあ。登場人物全員が負け組み。更には・・・・・マニアも負け組み。ルーザーの祭典ですよ。いやあ、世界中の人に見せたいなあ。東京の片隅に、こんなにも凄まじい負け組みのドラマがあることを知らせてやりたいなあ」
自分も完全にその負け組みのど真ん中にいる「アダルトショップの店長」がつぶやくシーンで集約されているように思える。

フリーライターもどきの「杉山博」の異常な性癖と歪んだプライドはかなり引いてしまう。

現実逃避と思考停止の超ダメAV主婦「佐藤良枝」と、NO!と言えずどんどん堕ちて行くその娘「トモコ」「親子ドンブリ」のシーンは少し作者の残酷さを垣間見た様な気がした。

エロ小説家の「西郷寺敬次郎」「援交女子高生」も病んでますなぁ・・・・。こんな大人と少女が世間に蔓延してるとしたらぞっとします
。しょうもない「ぐうたら郵便局員」たちの描写は本当に哀しくなってきます。

これらの連中を見てると、同僚や新聞拡張員にいいようにされ続け、「食物連鎖の最下層にいる」と自暴自棄の行動を起こすカラオケBOX店員「青柳光一」は同情の余地があるし、エロ関係スカウトマンの「栗野健治」やテープリライター兼デブ専裏DVD製作・販売の「玉木小百合」はまだ負け組の中でもしぶとく、したたかに生きていると思う。

一つの章の登場人物が次の章の主役として登場し、最後は最初の章のエピソードに戻る。結構ありがちな展開だが、登場人物の描写やリアル感のあるナマ生しいエピソードが秀逸で、何時もながら感心させれれる。

「選りすぐりの負け犬たち、ここに集合。最新爆笑小説」と紹介されているが、決して「爆笑小説」ではないと思う、どちらかと言うと「ララピポ=a lot of people」 という題名が象徴するように、かなり「シュール」な作品ではないかと思う。「ぜひ読むことをお薦めする」一冊です。






「ダウニー」・「TIDE」使ってみました。最終章

2006年11月03日 | やってみました、試してみました。


「ダウニー」・「TIDE」使ってみました。最終章



1回目は「ダウニー」の単独使用、
2回目は「TIDE」の単独使用、どちらも結果は今ひとつでした。

3回目は「ダウニー」「TIDE」の同時使用の回ですが、嬉しい誤算が一つありましたた。懸念してた「洗濯機問題」に道筋が付きました。

前の回で書いた“外国製の「GE」とか「ワーループール」のドラム式の洗濯機&乾燥機でやらなきゃ本来の香りが出ない”と言う件ですが、ひょんな事から、外国製じゃないけど「ドラム式」の洗濯機・乾燥機が手に入りました。








早速、洗濯&乾燥をやってみました。結果から言うと濯物に香りを付ける実験」は大成功となりました。

前の2回の結果とは
「香りの付」が全然違っていて、満足の行く仕上がりとなりました。多分TIDE」はあまり貢献してないと思うし、洗濯方法の「縦」「横」「香りの付」には関係ないように思われます。

やはり
「天日干し」「機械乾燥」に変った事が一番の原因じゃないんでしょうか・・・・・?

今後は「TIDE」は使わず
、「国産の洗剤」「ダウニー」の使用で「アメリカ家庭」の雰囲気を醸し出す香りを楽しんで行こうと思います。




KOSS「THE PLUG」使っているんですが・・・・。

2006年11月02日 | やってみました、試してみました。

KOSS「THE PLUG」使っているんですが・・・・。
商品はGOODなのに、サポート悪すぎでガッカリです。




こいつは約1年くらい前に買いました。其れまでは、 SONYのノイズキャンセリングフォンMDR-NC11ALを使ってたのですが・・・・・

大・中・小どのイヤーパッドを使っても「しっくり」こないのと、長時間使用すると耳が痛くなるので、なんか「良いの無いかなぁー」って直感で買ったのがKOSSの「THE PLUG」でした。

使用してみると「イヤーウイスパー」みたいで遮音性があり、慣れてコツを摑むまで装着がうまく行かない点はあるけど・・・・・・

フィット感もかなり良く、長時間使用でもあまり耳が痛くならない、オマケに安い価格ながら「音がいい」と良い事尽くめのヘッドホンで、かなり気に入って使ってました。

「男を磨く旅(笑)」でシンガポールに行ってる時に片方のイヤーパッドが取れて何処かに行ってしまった。以前からこの「危うい構造」には危機感を持っていたのですが、とうとうその懸念が当ってしまいました。

その旅は「飛行機用のSENNHEISER PXC300」でしのいで何とかなったのですけど・・・・・






 

日本に帰って、イヤーパッドを買おうと思ったけど何処にも売っていませんでした。ネットで結構探して、やっと「TEAC」のサイトで見つけることが出来ました。

420円と安いのですが、送料がかかるのと、訳が分からないけど「手数料」がかかると言う事だったので、THE PLUGを購入した「東急ハンズ」で取り寄せてもらうことに。

1週間経ってもNOレスポンス。TELで尋ねると発注は掛けてるが「TEAC」からの連絡が無いとの事。催促してもらい、やっと手に入ったのが2週間後くらいでした。
(サポート悪過ぎ)








家に帰って、久々に使えると喜んだのもつかの間、上の写真の左下のイヤーパッドと本体をくっつける「ちっちゃい筒のようなもの」が入っていません。

多分イヤーパッドを落として無くす人は結構居ると思うし、落として無くす時はイヤーパッドと「ちっちゃい筒のようなもの」同時だと思います。

また東急ハンズで「ちっちゃい筒のようなもの」を発注する(1個50円との事)。やっぱり手に入るまで1週間くらいかかりました。

オマケに1個50円と具体的に言ってたのに、メーカーは「ちっちゃい筒のようなもの」は部品として扱ってないので
「タダでOKです」とのこと。いったいドーなってるんじゃい!

さらに、何の説明もなしで手に渡されたのが、上の写真の「そのままでは全く使えない細長い筒」、自分は其れを見て「熱収縮チューブ」じゃないかと想像が付いたし、わりと
手先が器用な方だから何とか「ちっちゃい筒のようなもの」に加工できたが、普通の人は無理だと思う。

若い人はあんまり知らないと思うけど「TEAC」って、昔オーディオ機器の「カセットデッキ」とかで実績と人気のある会社で好感持っていたんだけど・・・・。兎に角、今回の「サポート悪すぎ」の件は商品が良かっただけに非常にガッカリしました。


*真ん中の写真を見ると分かるように、新しいイヤークッション(左)の形状が少しシャープになり、表面も仕上げも変わってました。以前のイヤークッション(右)より装着感と遮音性が向上してました。






「LOUIS VUITTON / ルイ・ヴィトン」修理出してみました。

2006年11月01日 | やってみました、試してみました。


「LOUIS VUITTON / ルイ・ヴィトン」修理出してみました。



15年くらい使っていた「キーポル」が9月上旬に、13年くらい使っていた「リポーター」が10月上旬に、立て続けに壊れてしまいました。両方とも使いすぎと経年変化による「革の劣化」に拠るものだと思います。

「キーポル」はもっぱら「ゴルフに行く時」用として、「リポーター」「普段使い」「男を磨く旅・旅行編」「男を磨く旅・ツーリング編」と、節操の無い苛酷な使い方と、もの凄い使用頻度で大活躍でした。








選択肢として、新しい物を購入するって言う手も有ったんですが、破損部分以外はまだまだ「イケる」のと、やっぱりここまで永く使って来たので「思い出の共有」って言う訳でもないんですが、かなり「愛着」があったので修理を検討することに。

どこかでルイ・ヴィトンには
「リペアサービス」ってもんがあると言うのを、聞いた事があったので、ネットで調べてみたら東京には青山にありました。







早速、南青山ツインビルの2Fにある「ルイ・ヴィトン リペアサービス東京」へ出向き修理を依頼をしました。

全部で「ほぼ3万円」微妙な修理代です・・・・。でも、また10年位は使うつもりだから惜しくは無いと言うことに。修理期間は約2週間、出来上がりを楽しみに店を出ました。








今日、出来上がりを取りに行ってきました。出来上がりは上の写真の通り。さすが結構な修理代を取るだけあって「いい仕事」してます。

ルイ・ヴィトンって「えらい」と思うのは、多分こう言うサービスって赤字じゃないかと思うんだけど、ちゃんと運営している点だと思います。

こう言った「地味」なサービスもルイ・ヴィトンの「ブランド価値」を高めているのは間違いないと思いました。

もうすぐ青山のリペアサービスは閉めて、銀座の店舗に移るとの事でした。




                                                          ランキング参加中です⇒ にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へにほんブログ村 写真ブログ 植物・花写真へ