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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

世界の中心で、愛をさけぶキャシャーンでXserve

2004-05-10 | シネシネアーカイブ
行定勲の「世界の中心で、愛をさけぶ」と紀里谷和明の「CASSHERN(キャシャーン)」を観た。

【世界の中心で、愛をさけぶ ~世界の中心って結局どこなんだろう~】

文字通りの感動巨編。こういうのって、その映画のプロモーションでも「感動しまっせ?」的な説明が必ずつくので、どうしても観る前に身構えちゃうんだけど、いや、ここまでスキが無いとは。もうなんか、感動せざるを得なかった。

なんだけど、でもそういえば一つスキを感じた点があった。主人公がヒロインの名前の漢字を間違えて覚えていたことが明らかなになるシーンがあるんだが、フツー高校生にもなって自分が惚れている、しかもクラスメートの女子(←ああ~イイ響きだ~)の名前の漢字をちゃんと覚えてないなんてことがあり得るのか?(俺なんかジャポニカ学酋長に1日10回は楷書書きしてたヨ?)

しかし、そんなおひおひという点ですら、気づくと必然になっている。おひおひでなくなるサイドストーリーが、頭のなかで勝手に駆け巡りだす。それほど、この映画の世界観は完成している。

世界観といえば、舞台の香川県には小学校から中学校にかけて5年ぱかし住んでいたことがある。その経験から言わしてもらえば、あそこはあんなキレイな空間ではない。田舎特有の強烈な差別意識(、学歴、職業etc...)が、海と山で囲まれた閉鎖的な溜池的平面に抄いようがないくらいに沈殿し底面にこびりついている、非常に生々しい土地柄……そんな空間だ。それを背景として、訛りや方言も結構キツめ。

しかし、このドラマの香川県(の多分丸亀市)はとても幻想的で美しく、しかも主人公たちは訛ってすらいない。

だけど、これがめちゃめちゃ成功しているんだ。考えてみたんだけど、きっと、主人公たちのピュアさを強調させるためのヘタな生々しさって、あえて排除しているんだと思う。監督の好みもあるんだろうが、

「わざわざ映画の中でそんなもん表現しなくても、映画館を一歩でれば、テメーらの世界が十分生々しいんだよ」

といわれているような気がして、ちょっと空寒くなった。

【CASSHERN(キャシャーン) ~新造人間、悪を照らし、世界を拓く~】

これは一言でいうと、反戦芸術だ。ピカソのゲルニカや、ダ・ヴィンチらを生んだルネッサンスの歴史背景などをなんとなく思い出した。要は、オイル怪人ブッシュとバターライオン仮面小泉を、殺す! たたっ殺す! ってことですね。

ビジュアル的にほかの紀里谷作品と比べてみると、宇多田ヒカル「トラベリング」のクリップに一番近いと思った。圧倒的量感・質感のCG、クレイアニメ、セルアニメといろいろな手法を使ってたたみかける映像の紀里谷マジックは、ビデオクリップでも思い知らされた美☆トリップ感覚の延長線上にあった。思わず、カラリオのCMの優香ばりに「どどっどどっどどキ・レ・イ!」と宣(のたま)ってしまったのもいうまでもない。

各所で酷評されているストーリーテリングも、変身ヒーローモノやふしぎ系邦画にちょっとでも免疫があれば、難なく吸収できるレベルだと思うんだけどなぁ。これは、反戦芸術と捉えればなおさら。

ただ、芸術に寄りすぎたことで監督のエゴもいつもより若干塩加減多めで、その結果映画としてのパワーが損なわれているような気はした。

ちなみに、Yahoo!オークションとかやってる人なら、昔なつかしのアニメ版をここで見れます(5月13日まで)。

【これらを同時に観た感想】

両作品にいえるのが、系統はぜんぜん違えど、右傾化と反動化がまったなしに進む最近の日本の情勢についてのアンチテーゼとしての意味合いを強く感じたこと。今後、さらにやばい状況になっていけばいくほど、こういうオモロい映像作品がますます出てくるのは間違いない。嬉しいのと同時に、とても陰々滅々とした気持ちにもなってくる。

そんな、らいおんみどりの日ようび。

・追記
「世界の中心―」を「冬ソナ」製作チームがリメーク
丸亀市じゃなくて、木田郡庵治町ってとこでした地図

・さらに追記
面白かったキャシャーンテキスト。「竹内力が悪役を、哀川翔がキャシャーンを演じた三池崇史バージョン」って、確かに相当観たい。

金華山で聞くところによるとXserve(前編)

2004-05-09 | ぷらぷらアーカイブ
聞くところによると、今日のXserveは宣教師ルイス・フロイスの口調('92の大河ドラマ「信長」バージョン※)にて、しめやかにそしておごそかにお送りいたしたく、存じたてまつりまする。

※わからない方のために、私が再現しました

昨日のタクシーの運ちゃんから聞くところによると、岐阜の観光地で一番アツイスポットは、「養老天命反転地」でも、ましてやはりぼて人形しかない「関ヶ原ウォーランド」なんかでもなく、「金華山」がその最右翼たる約束のベストプレイスであるとのこと。

で、行ってきました。金華山。

【金華山って何?(「金タ○ネタの替え歌を華々しく放送する山田かつてないテレビ」の略って本当?)】

聞くところによると、金華山とその周辺にある主な面白スポットは以下のとおり。

・稲葉山城(岐阜城)
・ロープウエー
・瞑想の小径
・三重の塔
・板垣退助像(刺されて「~自由は死せず」と宣(のたま)った場所)
・烏帽子岩
・展望レストラン
・リス村
・かご大仏(日本3大大仏のひとつ)
・岐阜市歴史博物館
・名和昆虫博物館
・未来会館
・立礼茶席
・かやの(ラーメン屋)
・月丘堂(和菓子屋)

すごいね。こんなにたくさん面白スポットがある観光地もめずらしい。お父さん、僕は、僕は今日という日は、日がな一日ガマン汁があとをたたなかったわけで。そんなわけで、時系列を追いつつ写真でふたことみことXserveしていきたい。

PICT0144.JPGのっけからいきなりガツンと来やがった。聞くところによると、金華山のふもとの岐阜公園前にこれみよがしにあるラーメン屋なんだが、これがちょとすごい。ぜひ、写真をクリックして画面いっぱいにして刮目して見て欲しい。
・明らかに「マッキー」で手書きしたへたくそな「ラーメン専門」の看板
・看板になぜか張り付く黄色いサイレン(客が出入りするたびに鳴り響くと見た!)
・へんなとこで改行している暖簾の「いらっしゃいませ」
・汚れまくった玄関マット
・味わい深すぎるショーウィンドー(本来メニューがディスプレーされているべき)
・終了時刻の分からない営業時間案内版
・一切の生気が感じられない4つの植木蜂
……すごい。すでにおうちに帰りたい。といいつつ、実はめちゃくちゃ中に討ち入りたかったんだけど、まだ昼前だったので断念。

PICT0154.JPG聞くところによると、金華山にはロープウエーがあって3分で頂上まで行けるらしい。しかし、そんなモンに乗ったところで、ネタにはならねええええええええんだよ! とういわけで、標高328mを一気に己の脚で駆け登ることに。入り口付近の三重の塔に祈りを捧げ、いざ「瞑想の小径」という登山道に突撃!――名は体をあらわすということなのか、そこここで古今東西の瞑想を喚起するふるった名言がいやがおうにも拝めやがる。しかし、聞くところによると、この金華山は一枚岩でできた山であり、やたら道がゴッツンコしててただでさえ登るのが大変。瞑想どころか、妄想をめぐらす余裕もなく(ハァハァ)、しまいにゃ死相が……。

PICT0152.JPG瞑想の小径をしばらく登ると「烏帽子岩」と呼ばれる神石を発見。聞くところによると、むかしむかしこれを伊奈波神社の主神「五十瓊敷入彦命(イニシキイリヒコノミコト)」のものと宣(のたま)うひとありて、長良川の川底からわざわざこの山の中腹まで引き上げてこられたものとのこと。ここでも、ぜひ写真をクリックしてみてほしい。岩と一体化して秘水を飲む子供の姿をした式神と、その主であろう仙人を偶然にも捉えてしまった……!

PICT0157.JPGやっと頂上にたどり着き、ここぞとばかりに撮った写真。ちなみに中央に写っている球場の左にある円筒形の建物は、「未来会館」という施設らしい。その輝かしい御名から、子供科学館のようなわくわくプレイスを想起するも、展望レストランの従業員から聞くところによると、「そういうんじゃなくて、市民の憩いの文化空間だよ」とのこと。頼むから、紛らわしい名前をつけないでください。

PICT0163b.jpg頂上には稲葉山城(岐阜城)ありけり。ハァハァいいつつも、まるで凱旋した騎馬軍団のごとく意気揚々と入場。聞くところによると、ここは戦国時代に斎藤道三の居城だったので、それっぽい戦国グッズがたくさんディスレーされている。あ、こ、この肖像画は……竹中半兵衛! 漢建国の軍師、張良にもたとえられる、「信長の野望」で知力97の天才軍略家! 彼の生肖像画がこんなところで拝めるなんて! ああ、その御手に持ってらっしゃる羽扇(っていうかはたき?)でお尻ペンペンされたひ!

PICT0174.JPGつづいて、お……あ……あれは。あれは、宣教師ルイス・フロイスの生書翰じゃん! 嗚呼! 聞くところによると、聞くところによると、聞くとろによると、聞くところによると――

PICT0169.JPG

信長どのは~~~~ッ。


後編へつづく。

母の日に青いカーネーションをXserve

2004-05-07 | ヌルヌルアーカイブ
ちょっと時間がなくて、なかなかぷらぷらアーカイブの岐阜編その2を書くひまがありません。そこで、小ネタをひとつ。

あさっての日曜日、5月9日は母の日。日ごろの感謝の気持ちをママンに捧げる日ですね。もちろん、私は冬彦さんばりに根っからのマザコンですから、プレゼントをあげますよ。生まれて初めて。

最初は、FFXIのレアアイテムでも送りつけてやろうかとも思いましたが、もうすでに彼女はレベルキャップに達している猛者。ナイトのLV30そこそこで力尽きた俺が何を贈っても、

アラブの石油王に灯油の一斗缶を送りつけるようなものですよ。
アラブの石油王に灯油の一斗缶を送りつけるようなものですよ。

そして見つけた、ナイスな母の日オブジェクト(NHO)。それがこの――

「ムーンダスト」。

サントリーが遺伝子操作を駆使して開発した、ふしぎカーネーション。本来自然界ではあり得ない色だけど、スタンド使いはスタンド使いに自然と惹きつけられるがごとく、こんな腐れブログを見てる人はノーマル母の日プレーでは満足できない屈折した人が多そうなので、ちょうどいいよね!(うるせーよ)

ググッてみると、まだこの直前の時期でもけっこう売ってるとこがあった

なんか商魂たくましくアレンジメントして売ってるとこが多いので、5千円とか平気でしやがる。まったく、人の足元を見やがって。しかも、タイミング的にももう遅いらしく、今買うと5月10日以降に届きます、ってなヌルいとこがほとんどだ。まじかよ。気合がたりねーよ。どんな人気タイトルも発売日の翌日には届くアマゾンとペリカン便を見習いなさい。

とうわけで、冗談じゃねーよという場合役に立つのがオンライングリーティングカード。ヤフーでやってる特集で、結構いい感じのカードがPC or ケータイに送れるのを発見。これならいまからでも間に合うし、なんといってもダータのローハだ。

なんだか、今日はいつになくとてもまともなXserveですね。

養老天命反転地でXserve

2004-05-06 | ぷらぷらアーカイブ
前々から行きたい行きたいと思っていた、「養老天命反転地」に行ってきた。

えらいケッタイな名前だけど、一言で言うと「あぶないふしぎ公園」かなぁ。岐阜県が一人の現代美術家とその奥さんの妄想に多額の資金を投じて完成させた、完全にラリッた空間。公園なのに、平らな地面があまりなく、まっすぐ歩くことさえ困難な空間。過去には園内で骨折してしまう人なんかも出たりして、危険極まりない空間。でも、そんな空間をたまらなく魅力的に感じてしまう向きは少なくないはず。かつては世間の耳目も集め、こんな本も出版されている。

新幹線やらローカル線やらを乗り継いで、たどり着いたは近鉄養老線「養老駅」。出迎えるはこれみよがしにぶら下がるひょうたんたち。一つくらい盗んでもバレやしねーだろうと思ったが、駅員さんが目を光らせていたので実行に移せず。くやしまぎれに切符を指ではじいて手裏剣ばりに投げつけてやった(もちろん、自動改札なんていうアンチひょうたんオブジェクトはありません)。

園内に入るやいなや、これみよがしに立ちふさがる注意看板に遭遇。
「樹木の植えてある穴のなかには入らないで下さい。(出られなくなります)」
「園内にて問題が生じたときは×××(←なぜか消されている)まで申し出て下さい」
などのふるったメッセージに、いやがおうにも胸は高鳴る。

パビリオン「極限で似るものの家」。屋根と地面に岐阜県が描かれており、内部は迷路状。壁や床などのいたるところにソファやらキッチンやらが埋め込まれている。完全に意味不明。しかし、四次元空間や虚数空間、マク―空間などといった異空間を通常空間である三次元で表現するとこういうことになるのかなぁと思い、半ばムリヤリに納得。あとでパンフレットを見てこれがメインパビリオンだったということを知り、いろんな意味で面食らう。

園内は、とにかく坂が多い。中にはすべり台として遊べるものもあった。写真に写っている女の子のスカートの中を、いっしょにすべるふりをしながら植草教授ばりに手鏡を使って覗こうとするも、親御さんの娘を見守るあたたかい視線が強靭なバリアとなり断念。

登ってはいけないところに登ってみる。園内が一望でき、いや絶景かな、絶景かな。なんか気持ちよすぎて思わず「はじめてのチュウ」を鼻ずさみ出す始末。このあと、警備員さんに「降りなさい」と拡声器で怒られる。

さっき怒られた警備員さん。このあと、ニギリッペをかましてやった。




公園の壁沿いにぽっかり空いた心のスキマ。「のび太の宇宙開拓史」で畳の下に空いた穴を思い出す。山本直樹の最近のマンガにもこんな壁と穴がでてきたよーな。


穴に入ってみると、コンクリに囲まれた無愛想な空間が現れた。まるで合わせ鏡のように同じフレームがひたすら連続している。三浦あいかのAVにこんなシーンがあったよーな。


反転地の中心部。くもりガラスの床の下には、またソファやらキッチンやらが垣間見える。ちなみに、反転地を上から見下ろすと、日本列島が浮き上がるらしい。


反転地は5時で閉園。全員が退園するまで、拡声器片手に警備員さんが執拗に、そしてゆっくりと確実にこちらに迫り来る。まるで、「アタシは貞子の親父ですヨ」とでも言わんばかりだ。すでに俺以外は全員退園し、1対1で真正面から対峙すること数十秒……。俺の人生の中でもマジでアツい刹那だった。ヤツにとってもきっとそうだったに違いない。いつもの日常業務の延長線上などでは決してなく。お互いに目は血走り、喉はカラカラ、アソコはギンギンだ。いつ、どちらかがブッ倒れ、その結果人生が反転してもおかしくない。いや、しかし、でも俺はこんなことをするためにここに来たんじゃない。ここで、天命が尽きるわけにはいかないんだ。ああ! でも! 逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ――

「ありがとう。」

なぜこんな言葉が俺の口から出やがったのか、今になってもわからない。結局、その場から逃げ出したかっただけなのかもしれない。でも、うすら翳った太陽越しに見えたアイツのニヒルな笑顔が、未だに俺のマブタに焼きついて離れやしないのさ。

夜。あらかじめ「岐阜 うまい ラーメン屋」でググっておいた「中華料理金龍」へ。ここの五目ラーメンや、卵スープはマジで旨かった。しかも安くて量が多い(卵スープは200円ポッキリ!)。しかし、帰りのタクシーで「あそこは今は2代目の養女が経営してて、味が落ちた。昔の方が旨かった」という聞きたくもない噂の真相を突きつけられる憂き目に。むかついたので、この辺でほかにいい観光地はないかと聞いたところ、「金華山」周辺がおすすめ、とのこと。じゃぁ、明日はそこに行ってやろうじゃねーか!

ビバ・養女!(幼女じゃないよ)

著作権でXserve

2004-05-05 | ヌルヌルアーカイブ
goo BLOG内で著作権について何やら盛り上がっているので、ちょっと酔っ払いながらも便乗Xserve。

思うのが、ちょっと過剰に気にしすぎじゃないかなぁ、と。

仕事で特許出願や商標登録に関わることがままあるんですが、一担当者としては、ただでさえ忙しいさなか、なんでこんなメンドいことをわざわざやんなきゃいけないの? と思うわけ。で、そういうときに考えたり諭されたりするのが、そもそもなぜ企業が特許や商標を欲しがるのか? ということ。

それは、

1.作ったネタをパクられたくないから
2.そのネタで最大限儲けたいから

ということに尽きるのかな、と。で、やはりキーなのは2の「儲けたい」ということで、1はその前提条件になるんだけど、大多数は将来ゲットでいるかもしれない2を1でリザーブするために申請されている。

で、著作権。これは特許や商標と違って、いちいち申請しなくても何かを「著作」した時点であまねく発生する権利というのが、便利であり厄介でもあるんだよなぁ。ちなみによく見る「(c)」とかのコピーライト表記だけど、あれって法的な意味は一切ないんだよね。著作権というものが効力をもつまでの歴史で生まれた因習に過ぎない。だって、著作権は著作した時点で発生するんだから。あっても無くても一緒ということ。

で、企業が著作権を気にするシーンというのも、基本的には先と同じなんだけど、著作権ってやつがあまりにあまねく存在しているので、ちょっと気をぬくとすぐに侵害しちゃってたりするんだよね。ほんとに、気にしだすと業務ができなくなってくるわけ。だけど、法律ってやつはさすがその辺りはたいへんよくできていて、例えば次のようの例の場合は著作権法上はOKになる。

【著作権ケーススタディ:東京タワーTシャツ】

Q:東京タワーのTシャツを作ってイベントで配りたいんだけど、著作権法上で大丈夫?
A:以下の条件をすべて同時に満たさなければ大丈夫。

 1.東京タワーだけをフィーチャーする場合
 2.東京タワーに創作性がある場合
 3.有償で提供する場合

例えば、1は東京タワーの手前に他の建物や人や動物etc...がいれば「だけ」って要素が取れるのでOKだし、2は創作性があると考えるのが普通だろうからスルーするとして、3は無料で配るならOKと。有料で配る場合でさえも、さっきの1の条件をクリアにすればOKになる。

また、著作権の有効期間は、

 ・著作者が人間の場合
  →著作者の死後50年。
 ・同法人の場合
  →完成してから50年。

なので、これのチェックも忘れずに。

で、この問題ってさ、特に業務上で発生した場合、突き詰めると裁判沙汰になったときに勝てるかどうか? なんだよね。そこまで行かなくても、異議申し立てして自分の主張を通せるかどうか、とか。ただそれって絶対的なセオリーとかはなくて、すごい複雑でそしてあいまいなんですよ。著作権といっても上記のようにいろんな要素が絡んでくるから。あと、あまりにあやふやな権利であるためにすべての勝敗のパターンが判例として出揃っていないわけ。一つの裁判の結果で、それまでは当たり前だった法的解釈が覆っちゃったりする。そういえば、メリケンがディズニーの利権を守るために著作権法を改正しちゃった、なんて事件もあったなぁ。

一方、まだまだ黎明期のBLOG界隈に視線を移すと、裁判沙汰になって負ける例ってあまりないんじゃないだろうか。ほとんどが情状酌量にすらならないレベルじゃないかなぁ。というか、わざわざ目くじらたてて訴えてくる企業はないよね。それくらいBLOGってのはまだまだ社会的影響力があまりにも極弱。文句つけてくるとしたら、ディズニーとかに代表されるイメージキャピタルで成り立ってる企業くらいかなぁ。

なので、まだ社会的に影響力があまりにミニマムなBLOG界で著作権についてあまり気にし過ぎるのってどうかと思うんですよ。自分の首を真綿で占めるようなもんですよ。せっかく目の前に面白フロンティアが広がってるのに、なぜこの山は登っちゃいけないとか、あそこの沼は危険だから絶対入るな、とかそういうことになるんでしょうか。全然意味ない。そんなことじゃ、将来の群雄割拠もゴールドラッシュも夢のまた夢。

とはいえこの記事で言いたいのは「著作権法違反をしよう!」というアジテーションではないし、仮に著作権なんぞまったく気にせんでええんじゃ~ぃ、みたいな空気が蔓延してしまうと、そのうち社会問題化して国家権力に見せしめ的に吊るし上げられるBLOGとか出てきちゃうかもしれない。けど、それはそれである意味BLOGというムーブメントの勝ちでもあるわけで。その過程で各社のBLOGサービスの規約を変えちゃうぐらいの判例が出ちゃう可能性もあるわけで。

要は、一人ひとりの自立したバランス感覚が必要かな、と。仮にも一つひとつのBLOGも「著作物」であるわけだし、みんなが右向いたから俺も右とか、みんなが左向いたらから俺も左とか、そういうのだけはやめてほしいな、と。

気持ち悪いので。

海外戦隊コスプレンジャーでXserve

2004-05-04 | エ○エ○アーカイブ
コスプレバンド「サイコ・ル・シェイム」が海外進出することが29日、分かった。5月下旬に米国で日本のアニメや音楽などを紹介するコンベンションに参加し、ロサンゼルスでライブを行う予定。海外でも人気の日本アニメのキャラクターをほうふつさせる奇抜な衣装が関係者の目にとまり、同バンドに白羽の矢が立った。欧州デビューの話もあり、日本のコスプレバンドが世界に羽ばたく-。

ウキヨエ、スキヤキ、オタクetc...ときて、今度は「コスプレ」ですか。しかも、バンドで。すごい。すばらしい。これをきっかけに、まるでバカのひとつ覚えのごとくアナルプレーしか能の無いメリケンAVが、少しでもバラエティー豊かになるのを切に願います。と、デーブが「とくダネ!」で言ってたよ。

で、なぜタイトルが戦隊モノチックなのか? それは、「「●●レンジャー」を考えてみた」という記事を見つけてしまったから。これを見たが最後、ここ1~2時間というもの「Xserve的○○レンジャーとは?」という命題で頭の中がイパーイに。

【変態! 卑猥! Xserve的「○○レンジャー」】

■スキン戦隊モレンジャー
 →必殺技:極薄イボンヌ ~新素材de多い日も安全~

■巨根戦隊ハカレンジャー
 →必殺技:メリケン<実は僕も初めてなの>サック ~破瓜と欺瞞と赤飯と~

■我慢戦耐ダセンジャー
 →必殺技:10日目キャノン ~この想いアナタ(穴多)に届け~

■寄上戦隊ブラジャー
 →必殺技:スグ取れホックアタック ~マジメなあの人もコレdeイチコロ☆~

■陰金戦隊カユインジャー
 →必殺技:今週のビックリドッキリ田虫 ~掻いちゃダメとは言わせない~

※なんか半分以上「レンジャー」にすらなってないにゃ~www

嗚呼。まったく。どうして、こう下ネタしか思い浮かばないでしょうか。
助けて、コスプレンジャー(本物)

・おまけURL
失禁戦隊モレンジャー
爆乳戦隊チチレンジャー
生好き戦隊ナマレンジャー

・ソース元
犬にかぶらせろ!

シベ超×タイ×マンガ×ブローバでフリマXserve

2004-05-03 | ロクロクアーカイブ
六本木ヒルズのテレビ朝日前の広場「六本木ヒルズアリーナ」で行われた、「SUPER CREATORS' ARENA(要はフリマ)」に行ってきた。

フリマというと、ろくでもないモノがしかもそんなに安くない値段でしか売っていない……そんな印象しか無かったんだけど、このフリマはちょと違う。なんつーか、クリエーティブでした(笑)。だって、クリエーターが集まったフリマなんだから、クリエーティブに決まってんだろ!(←突然キレる)

【ブーム! ブーム! 「タイマンガ」がブーム!】

PICT0087.JPGタイでは、プロのマンガ家が10人くらいしかいないらしい。文化流入してくる日本のマンガが強大すぎるのだろうか。そんなタイのマンガを扱っている店があった。この人たちは、無類のタイマンガ好きとのことで、現地で買い付けてくるだけでは飽き足らず、わざわざ気に入った作家の本を自力で訳して売っていた。

PICT0098.JPGその根性と情熱に、思わず一冊お買い上げ(写真左上)。さらに左から順番に、タイのテクノCD、ビキニのカウガールが150分パッカパッカしてるというカラオケ(?)VCD、タイの渋谷系CDをゲルゲット。
聴いてみて(もし仮に気にいったりしてさらに気が向いたりでもしたら)レビューしてみたい。

■おこづかい帳
・タイマンガ(日本語訳版):900円
・タイテクノCD:500円
・タイのカウガールパッカパッカVCD:1,000円
・タイ渋谷系CD:1,000円

※おかあさん、ごめんなさい。金額が、かなりうろ覚えです。

【ブーム! ブーム! 「ブローバ」がブーム!】

↑の写真で左の方にある白いTシャツ。「ブローバ」って書いてあるのが読めるかな~? ブローバといえば、かつて天下のNTTが金を湯水のごとく使ってプロデュースした、ブロードバンド桃源郷に決まってる。そんな、泣く子も黙るブローバ様のご威光と金回りの良さにあやかろうということで生まれたこの縁起モノのTシャツが、今ならこ~んなにお手ごろ価格なんですよ、奥さん!

■おこづかい帳
・ブローバTシャツ(手作り):100円
・アフロ君Tシャツ(手作り):100円

※おかあさん、ごめんなさい。その右にあるアフロ君Tシャツ(黒)はネタにはならないなとは思ったけど、売り子のお姉さんの笑顔に負けて買ってしまいました。

【ブーム! ブーム! 「シベリア超特急」がブーム!】

シベリア超特急(略してシベ超)といえば、あの水野晴郎大先生が私財をドブに捨……じゃなかった、有効投資して創り上げた、超大作にしてスペクタクル・ラブロマンス・トレインヌポッティソグな巨弾映画。
惰眠をむさぼり続ける我々現代日本人に、戦争とは? 英雄とは? Z級映画とは? という複数のテーマを重層的に投げかける笑撃の問題作だが、今回、ありえないほどお買い得な値段でゲットできた。
「ユリオカ超特急? あんなヌル芸人といっしょにすんじゃねええええええええよ!(「水野晴夫~シベ超を大いに語る」より)」

■おこづかい帳
・「シベリア超特急3」:400円(定価:4,700円)
・「シベリア超特急4」:400円(定価:4,700円)

※おかあさん、ごめんなさい。買ったけど、多分見ません。

ほかにも、会場内には――


クリエーティブなゴジラや、


クリエーティブな鉄人28号や、


クリエーティブなペインティング実演や、


クリエーティブな椅子……

などなど、まさに古今東西ありとあらゆるクリエーティブの見本市だった。これらにつられて創造心をいたく掻き立てられた私は、たまらず会場となりの毛利庭園をダッシュで駆け抜けトイレに入り込み、急水に流され消え逝く運命(さだめ)のはかない命たちを創造し、義経は平泉からモンゴルへ落ちのび、ジンギスカンになるのであります。そう、所詮私など、この程度のホラ話を妄想するだけで精一杯の、アンクリ(「アンクリエーティブ」の略)なシャバ僧(「娑婆でイキがってるバカッ小僧」の略)なんでさぁ(どうでさぁ?)。

聞くところによると、その筋で有名なクリエーターも出店していたらしい。詳しくは、こちらの記事を参照されたし。

いや~、フリーマーケットって、本当にいいものですね! あと、シベ超もちゃんと見てね!(「水野晴朗~シベ超を大いに語る」より)

中学生とイラクとファミカセで念力Xserve

2004-05-01 | ヌルヌルアーカイブ
気持ち悪いものを見た。大人がよってたかって中学生の女の子を叩いている。確かに、このコはたたきがいのある面白発言をしているけど、そういうことではなくて、なぜ、だまってあたたかく見守れないのか、と。良く見たら、この子、俺の弟と同い年じゃん……ほんと、今の世にあってなんて貴重なパッショネートさ……いや、なんつーか、もはやパッショナブル。

藻前らに、このパッショナブルさがひとしずくでも残っているか? と、コメントを付けてる自称TVマンやら音楽業界関係者やらに問いたい。小一時間問い詰めたい。思えば、5年くらい前にも似たようなことがあった。

――その女の子(確か中学生か高校生)は、小説家を目指していた。ある日、出版業界の編集者やらライターやらにネット上でボコボコにされた。たしか「…(三点リーダー)」の使い方がおかしいとか、英単語のつづりが違うとか、ものすごくくだらないツッコミだったと思う。で、そんなことで小説家になれるわきゃねーだろ? と。もしかしたら、善意ベースの諭しだったのかもしれない。だけど、結果として悪意をもった野次馬どもの好奇の目にさらさせることになるのは目に見えていたことであって、ネタに窮した苦し紛れの所業にしか見えなかった。なんつーか、誰も得しないっていうか、一部の人間の溜飲が下がるであろうだけの、なんともいえない気持ち悪さと違和感の残り香が、IEの窓越しの空間に浪々と漂っていた。

思ったのが、この構図の気持ち悪さって、そのまま「イラクの三人」がネットでたたかれたのと同じ構図。なんで、みんなそんなに生贄がほしいんだろう。

ストレスが溜まっているのだとしたら、DMMにでも行って好きなモン買って憂さを射精(だ)すべき。

♪目的の無い 贄の吊るし上げで 生きるくらいなら 俺は死ぬまで一睡もせず 息子を握りしめてる方がマシだ(←長渕っぽい!)

ただ、救いがあるとすれば、最近はインターネットもメディアとしての認知が業界にも進んだためか、こういった当世の思想のプロの意見も並列に拝見できるという点かなぁ。この「並列に」ってのがまた問題ではあるんだけど。

ところで「イラクの三人」で思い出したが、任天堂のファミカセ「銀河の三人」はおもしろい。すでに某ショップにて注文済みのこれは、一体いつまで発売日が「発売予定」なんだよ! と問いたい。小一時間問い詰めたい。手に入ったら、真っ先に「銀河の三人」をGBAにブチ刺したい。

話しを戻して、一方でこういうとこが盛り上がるのは、とても健全だな、と思った。