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モラモラ会社員がムラムラしながらお届けするヌルヌルアーカイブ。

サーフィンデビューでXserve

2004-09-21 | ぷらぷらアーカイブ
サーフィン映画「ブルークラッシュ」にアテられてから一週間……ついに、ついに俺は……サーフィンデビュー……しちまったぜ?

これを書いている現在、俺はからだの節々がもういたくてしょうがない。おまけに右手の親指には原因不明の激痛が走っている。右足の親指にいたっては5ミリ四方ほど皮がむけちまっていて、あまつさえ中に砂が入り込んでいて取れやしない。

それでも、ああ、それでも……俺を捕らえて離さない、水面を走るというあの感覚――。エリマキトカゲも、ましてや水蜘蛛を履いた忍者なんかにも負けようはずがない。パドリングからテイクオフへと移行するその瞬間――オンショアに荒ぶる波のフェイスをことごとく制服していく俺は、水神ナーガか……はたまた蛇神清姫か。なーんて、波に乗れたのはせいぜいMAXで5秒くらいなんだけど。

まったくのはじめてなので、とりあえずスクールに入った。1時間ビデオを見させられたあと30分の陸上トレーニング、そのあと海での実践が約1時間半という計3時間コースで、5,150円(税込)ポッキリというのは安い……っ! スノボとかなら、確かこの3倍くらいしない? それに、山の斜面と違って海は平らだし、転んでも水なので痛くないというのはデカイ。パイプラインのビッグウェーブくらいデカイ。ジャンボ鶴田のジャンボラリアットくらいデカイ。下唇の裏にできた口内炎くらいデカイ(!)。

ただ……鵠沼海岸は、本当に汚いと思う。水は腐ったトムヤムクンみたいな色だし、砂浜はゴミだらけだ(足の指をケガしたのはこれのせい)。俺も、きっと地球から見れば汚い腐ったゴミみたいな存在だから、環境保全のためにももう死のうかな……みたいな気持ちにさえなってくる(ウソ)。

だが、駅から海岸へと続く街並みは情緒ゆたかで、

040919_1735~01.jpg「木造モルタル」という言葉がとてもしっくり来る散髪屋や、







040919_1737~01.jpgレトロなBMWの屋根つきスクーターなど、







これらの存在を見つけるにつけ、3連休という感慨を記憶に刻みつけるのだ。さらにいえば、それは「サーフィンデビュー」という一生に一度のキーワードとともに、俺の海馬に刻印されるのだ……BGMは、ビーチボーイズの「サーフィンU.S.A.」に決まってる。つーか、この日はずっと鼻ずさんでいた。たとえ、波に巻かれてすっころび、鼻のなかがいくら海水で「ツーン」としようが、俺のなかで芽生えつつあった“無類のサーフィン好き”としてのプライドが、そうさせたんだ。あらためて言おう。BGMは、ビーチボーイズの「サーフィンU.S.A.」に決まってる……。

040919_1904~01.jpg帰り路。町田で途中下車し、行き着けのタイ料理屋「マイペンライ」へ。







早い旨い安い! 鵠沼カラーのトムヤムクン! そして、

「この食器は銀ですか?」
「いや、アルミです」
「じゃぁこの燭台は銀でしょ」
「いや、すずです」

なんてトッポイ会話を、あえてデジャブさせる。
頭のなかでは、あいかわらず「サーフィンU.S.A.」が流れていた……。