一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

予言の自己成就とCSR

2008-02-03 | あきなひ
東京でも久しぶりに本格的な雪




逆に人出も少なかろうと用足しにいって正解でした。


帰りがけにスーパーに寄ったら、「冷凍食品半額セール」というのをやっていました。
天洋食品のものは回収されたのでしょうが、他の中国産冷凍食品にも買い控えが広がったのでしょう。


でも、売る側が心配で半値でも早く売ってしまえ、と考えている品物を買う人ってあまり多くないと思うのですが。
逆張り戦略としてはここで底値買い、というのもあるのでしょうがリスクにさらしているのが自分の健康となると単なる相場観で動くのもどうかと思う人が多いようで、売り場は閑散としていました。


たとえばこの後、中国製の冷凍食品が検査体制が不十分で安全が保証できないということで厚生労働省から輸入禁止にされた場合、このように駆け込みで売ったスーパーは非難されたりする可能性はないのでしょうか。
また、たとえば「輸入禁止になる可能性のあることを言わずに安値で販売した」と消費者契約法の「不利益事実の不告知」に当たるとして買い戻せ、と言ってきた人がいたらどうするとか。

スーパー側は販売の時点では予見ができなかった、と反論するしかないのですが、<消費者の買い控え→スーパーの投げ売り→輸入量の急減→誰も買う人がいないのだからとりあえず輸入停止にするか>というようないわば「予言の自己成就」がされてしまった場合に「安売りした時点でヤバいと思っていたんだろう」と事後的な結果から非難されるということが昨今のマスコミ論調を考えるとあり得そうな気もします。

たとえば同じスーパーで節分用の豆を「中国産ではありません」と表示して売っているわけで、かたや中国製食品の危険性を認識しつつ中国製冷凍食品を安値で在庫処分しようとしていると言われかねません。


このような事故が起こった場合「天洋食品が危ない」のか「中国製冷凍食品が危ない」のか「中国製食品が危ない」のどこまでを想定すべき範囲に入れてCSRも考慮した対応をするのかは難しい問題です。

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