一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

シラクの失言

2005-07-12 | よしなしごと
テロの影響で影が薄くなってしまいましたが、2012年オリンピックの開催地争いにおいて、
フランスのシラク大統領とイギリスのブレア首相が好対照を見せました。

シラクはIOCの投票直前に、歴史に残るかもしれない失言をしました。

曰く
「食べ物の不味い国の人々は信用できない」
「イギリスがヨーロッパ農業にした唯一の貢献は狂牛病の伝染だ」
「イギリスの料理はフィンランドの次に最悪」
これでは何のユーモア(フランス流ではエスプリですか)もない単なる毒舌ですね。

少なくともフランスのイメージを向上させることにはつながらない発言です。

下馬評では「パリ有利」と伝えられていた気の緩みから出た発言かもしれませんが、
その後IOCの会議の開催されているシンガポールに応援に行ったときにもその後始末に追われたようです。

※以下、ソースにしたのがBBC Newsの記事なので多少手前味噌もあるかもしれません


一方でブレアはその失言騒ぎに巻きこまれずに
"I don't disrespect the other cities that are bidding,"
"We should approach this in the right diplomatic spirit, which I will do."
と正攻法・誠実な対応を強調した上で
"Everybody knows by my coming here the strength of the commitment. The day after, we're ready to start,"
と準備万端であることをアピールしています。
(TVでちょっと見たのですが、ブレアの演説は"passion"などのキーワードを繰り返し、なかなか印象的なスピーチでした。探したのですが全文がなくて残念)


ところで、シラクの失言で思い出したのが、1989年の巨人-近鉄の日本シリーズ。


当時近鉄が初戦から3連勝し、その3戦目のヒーローインタビューで、近鉄の加藤哲郎投手が

「巨人は(その年パ・リーグ最下位だった)ロッテより弱い!」

という発言をし、それに奮起した巨人がその後4連勝して近鉄が日本一を逸した、ということがありました。


慢心、または不用意な挑発は怖いですね。


また、今回はフィンランドは妙なとばっちりを喰ってしまいましたが、上の野球では1989年当時は弱かったロッテも今期は首位争いを繰り広げるまでにチーム力が上昇したわけですから、フィンランド料理もこれをきっかけに脚光を浴びるかもしれない、とpositiveに考えたらどうでしょうか(って関係ないか・・・)

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