Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

第67回全日本大学サッカー選手権大会

2018-12-16 22:47:03 | トリニータ
通称インカレですな。大会自体はまだベスト8が出揃ったところだけど、この後は会場に足を運べないので早々に記事にしてしまいます。ここ数年はインカレ1回戦のために有給を取るのが個人的に通例になっている。インカレの会場選びで最優先にするのは今シーズン観たことのない大学。今シーズンは関西大学リーグを観る機会に恵まれたので、インカレはあまり迷わずに熊谷を選択した。



松山大学は今シーズンに限らず初めて観た学校。


監督は大西貴さん。多分愛媛FCの中継で解説をやっている方だと思われる。声だけだともっと若い方なのかなと思ってた。解説の時は「ちょっと言い過ぎちゃう系」だけど、監督の時はあまり声も出さずにどっしり構えてる感じ。


静岡産業大自体は2回目だと思う。途中交代で出てきた東山達稀(静岡学園 1年)が気になった。トリッキーなボールさばきからの読みづらいドリブルがいかにもシズガクっぽくて大先輩の名古新太郎を彷彿とさせる。なかなか勝負を決め切れなかった試合展開も彼がボールに絡み出してから一気にスコアが動いた。





第2試合は福岡大−札幌大。福大は去年のインカレ1回戦以来2回目、札幌大は初めて。






福大は真木晃平(大分U−18 2年)がガッチリとレギュラーを掴んでるらしかったので是非とも観たかった。1年前から既に永石拓海(セレッソ大阪)のバックアッパーの位置を掴んでいたのである程度は予想してたけど、強豪福岡大のレギュラーを2年生で掴んでいるのは立派。正直に言ってこの日の試合は一方的に福大が押し込む展開でGKの出番はほとんどなかったので、仕事っぷりの部分は分からなかったけど、昨日夏の王者・明治大を破ってベスト8に進出したと聞いて、ますます楽しみになってきたね。2年前は本気でトップ昇格すると思ってたので、このままどんどん成長してほしい。


吉平駿(大分U−18 3年)は2番といういい番号で登録されていたものの残念ながらメンバー入りはならず。しかしこうやって見ると本当に翼とそっくりだ。


福大で一番気になったのは梅木翼(立正大淞南 2年)。ゴリゴリのスタイルの福大で1トップを張るだけあって、かなり無理が利くタイプ。この日の先制点も真後ろからのボールを強引に前に持っていったところを倒されてPKを得たもの。


昨日の2回戦は西が丘へ。何度来ても西が丘が一番好き。






第1試合は関東王者の早稲田大−北海道教育大学岩見沢校。早稲田は岡田、相馬の2枚看板を温存するも全くうまくいかず後半開始から慌ててダブルチェンジで投入。すぐに相馬の仕掛けからPKで先制するもその後もピリッとせず。小島まで含めた3枚看板が獅子奮迅の活躍を見せないとこの先はちょっと難しいかなという感じ。







今年のインカレで見た8校の中で一番印象に残ったのは北教大の深井祐希(北海道大谷室蘭 4年)。167cmとCBとしてはかなり小さいサイズだけど、読みの良さ、出足の鋭さ、1対1の強さ、キャプテンシー、どれも素晴らしかった。特にPA内での相馬との1対1を完璧に制したシーンでは鳥肌が立つくらいに非の打ち所のない対応だった。4年生なので学生としてのキャリアはこの敗戦で終わりとなったんだろうけど、出来ることならこの先が見てみたいと思える選手だった。

ちなみにプログラムでプロフィールを見てみたら北海道大谷室蘭の4年生となってたので、もしかすると4年前のうちとのプレミアリーグ参入戦に出てたかもと思って調べてみたら、やっぱりいた!この試合は現地で観たけど、記憶も残ってないし、当時の写真を見返しても写ってないんだけど、こういうのって何となく親近感を感じてしまうし嬉しいもの。なおさらに今後が見てみたいと思えた。





第2試合は順天堂大−関西大。チーム全体として関西大はとても印象に残った。応援がまず凄い。本来はホームであるはずの順大を数でも声量でも圧倒して西が丘をホームの雰囲気にしてた。さらに校歌がアカペラ。ベンチからまず1人が歌い出すと選手とスタンドが一体になって地声のみで歌う校歌は圧巻。本当に素晴らしかった。関西大は今月の頭に宮城であったIリーグ全国でも声出し応援があって(自分が見た6校の中では唯一)、それを見たばかりだったので、より一層本物感が伝わってきた。試合に出られない選手たちがスタンドでの応援に身が入らないことがあってもそれを否定するつもりはないし、もう大人である大学生だしそれくらい当り前だとも思うけども、それだけに関西大の応援は本当に素晴らしいと思った。


残念ながら敗戦となったわけだけど、小気味のいいパスワークから崩していくスタイルでサッカー自体も面白い。前半早々のPKをきっちりと決めておけばまた違う展開となったかもしれないね。インカレは4年生でプロ志望の選手からしたら最後のアピールの場になるわけで、実際にインカレ後に加入が発表になる選手も多くいる。うちだと伊佐がそうだね。関西大からは加賀山泰毅(JFAアカデミー 4年)を推す。技巧派タイプのゲームメーカーを探してる、もしくは今オフの移籍市場で持っていかれてしまったJ2、J3クラブあたりにはおすすめ出来ます。





順大は旗手、名古のダブルエースが躍動。ただチームとしてはあまり調子がよくないかな。



インカレからはちょっと話が逸れるけど、4年生の進路という点では明治の渡辺悠雅(横河武蔵野 4年)がどこかに決まらないかなと思ってる。ゴリゴリのサイドアタッカーでメンタルも強い。この写真のように強烈に体を捻らせる独特のプレースキックも魅力。




シントトロイデンに行った小池裕太とのマッチアップにも一歩もひかない。彼自身がプロを目指してるのかは分からないけど、是非とも上を目指してほしい選手。横河武蔵野ユース時代に既にトップチームで天皇杯予選にも出てたし、十分にやれると思うんだよね。


インカレはここまで。今日はまた大学サッカーを観て来たので、それにちょこっと触れます。先日次の天皇杯の概要が発表されて、決勝は新国立で2020年1月1日に行われることが決まったけど、その天皇杯は既に始まっています。インカレに出ていない大学はいち早く新チームで始動して大学代表の座を争う。今日は東京都サッカートーナメントの予備予選で中大グラウンドへ。








第1試合は来シーズン1部復帰が決まっている中央大と東京学芸大。学芸大は宮地くんがキャプテンマークを巻いていたので、新チームのキャプテンになるのかもしれないね。まあ間違いなくキャプテンタイプだよね。また一つ楽しみが出来た。



試合自体は2−0だったものの、中大がさすがの完勝。特に目立つ選手がいない中での完成度の高いサッカーが逆に好印象。







第2試合は日体大と来シーズンから2部復帰が決まっている日大。この2チームはちょっと情報が少なく選手の名前が分からなかったけど、日体大の22番と、日大の3番と5番が良かった。特に22番のヘディングにはセンスを感じた。


多分これで今シーズンの大学サッカーは見納め。昨日明治が負けてしまったので、自分が大学サッカーの沼に沈むきっかけを作ってくれた岩武くんの大学キャリアも終わりを迎えることになった。この4年間の感謝を込めた記事は最後に書きたいなと思ってる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2018大分トリニータアウォーズ | トップ | 高円宮杯第30回全日本U−15サ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

トリニータ」カテゴリの最新記事