西田の実践

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「見学」が遊びにならない前後指導の仕方

2009-05-23 20:13:11 | Weblog
TOSSランド 小学校>4年生>社会

西田真衣子 nishi-36@lapis.plala.or.jp




◆「見学」が遊びにならないよう、教師の指導を(1)『見学前』、(2)『見学中』、(3)『見学後』に分けて行う。


(1)『見学前』の指導

校内の給食室などに児童を連れて行き、見学の練習をさせる。

指示1 目についた物を全て箇条書きにしなさい。


この時、見開き2ページの左ページに箇条書きにさせる。
1ページ埋まったら、次ページの左ページに書かせる。
後で右ページに、その物がそこにある理由を書かせるためである。

児童のノートが埋まってきたら,次の声かけもする。

指示2 5個書けたら2年生、10個書けたら3年生、20個書けたら4年生レベルです。


数の目安を持たせるためである。


(2)『見学中』の指導

主に次の5つの指導を行う。
①とにかく驚く。
②褒めちぎる。
③数の目安を言う。
④多く書いている子の数を紹介する。
⑤その場で覚えさせる。


①とにかく驚く。

「どこで見つけたの!」
「たくさん見つけたんだね!」など

②褒めちぎる。

「よく見つけたね。」
「がんばってるね。」など

③数の目安を言う。

「5個書けたら2年生、10個書けたら3年生、20個書けたら4年生レベルです。」など

④多く書いている子の数を紹介する。(休憩時間などに)

「今のところ一番たくさん書いているのは○○さんの□個です。」など

⑤その場で覚えさせる。
(例)クリーンセンター見学の場合。

発問1 さっき見学した、コンピュータで機械の動きを管理している部屋を何と言いますか。全員起立。分かる人は座りなさい。


(A.中央制御室)
(重要と思う事柄は、見学当日その場で覚えさせる。)


(3)『見学後』の指導

①→②→③の順で行うことで、クラスで一番勉強が難しい子(4年生)も「見学新聞」を完成させることができた。


①教師が撮った写真をもとに、名称や用途などの確認をする。

②箇条書きにしている見開き左ページの横(右)ページに、その物があるわけを書く。

②ノート見開き2ページに「見学新聞」作りをさせる。


〈参考資料〉
 「再現する学習」で創る向山式社会科授業 明治図書
                         西田 真衣子 (アドレス→nishi-36@lapis.plala.or.jp)

パフォーマンステストのさせ方

2009-05-23 18:27:56 | Weblog
TOSSランド 小学校>4年生>理科>啓林館(下)>ものの温度とかさ

西田真衣子 nishi-36@lapis.plala.or.jp




準備物:ガスコンロ、ガス(共に班に一台。最初、ガスは教師が持っておく。)

説明1 今からガスコンロのパフォーマンステストをします。


指示1 今からガスコンロのパフォーマンステストをします。テスト①は、「火の用心4ヶ条の暗誦」です。第1ヶ条を覚えた人は座ります。全員起立。


上のように言い、次の4ヶ条を暗誦させる。
(1)いすを中に入れ、全員立って実験をする。
(2)ぬれぞうきんを用意する。
(3)机の上に余計なものを置かない。
(4)万一、事故が起きても騒がない、あわてない。

4ヶ条全部合格した児童をミニ先生とし、合格がまだの児童の審査をさせる。
この時、厳しく判定することを伝え、もし仮に見過ごして合格にしてしまうと判定した児童の合格も取り消すことを話す。

指示2 テスト②は、「ガスのセットの仕方」です。今から先生がしてみますので、前に集まりなさい。


この時のポイントは、
(1)手応えがあるか、「カチッ」と音がするまで押し込む。
ことを話す。

指示3 班に帰って、一人ずつ行います。全員ができたら座りなさい。


全員が座ったことを確認して次に進む。
もしどうしてもできない児童がいたら、教師が補助をする。

指示4 テスト③は、「火の付け方」です。今から先生がしてみますので、前に集まりなさい。


この時のポイントは、
(1)つまみをゆっくり回して火花を飛ばす。
(2)火がついているかを確認する。
ことであると伝える。

指示5 班に帰って今言った通りに一人ずつ練習してごらんなさい。


この後、教師は順に班を回り、上手そうな児童に’ガスコンロリーダー’と伝え、全員ができたら教師のところまで班全員で来るように言う。

来た班の中で一番やんちゃそうな児童、難しそうな児童にさせてみる。
その子が合格したら、実験を始めて良いことにする。
もし不合格なら、全員班に戻って練習のし直しをさせる。

このようにすることで、子ども同士で協力させながら全員に技術の習得をさせることができる。

ガスコンロのように、頻繁に使う器具やぜひ使い方を習得させたい器具をパフォーマンステストする。

その時のポイントは、

★教師が3つほど観点を決める。
★班で教え合いが生じるよう仕組む。
★短時間で行う。

である。


〈参考資料〉
 中学生の学力保障シリーズ4 理科の学力向上策 小森 栄治 編著 明治図書
 楽しい理科授業 2006.2月号 明治図書

                                                西田 真衣子 (アドレス→nishi-36@lapis.plala.or.jp)