お気に入りの映画スターを取り上げていますが、2人目はキアヌ・リーブス。
西洋白人種がほとんどの米映画界の中で、ミックスされた独特の個性を放つことから、早くに注目していましたが、彼の美しさが存分に生かされたのが「マイ・プライベート・アイダホ」。
上流家庭に生まれながら、親に反発し家出したあげくに、男娼にまで身を落としつつも飄々と世間を泳いでゆく、自由気ままなスコットを演じるのがキアヌ。
男娼仲間で暗い過去を背負うマイク(リヴァー・フェニックス=主人公)に、真剣に想われるにもかかわらず、マイクと二人旅の途中で知り合った女と恋仲になり、そのまま社会復帰してしまう非情さが、スコットという人間を良く表しています。
ロマンチックな純愛ものやヘンな奴にマッチョなヒーローまで、意外と幅広く活躍するキアヌですが、作家性の強いヨーロッパ映画、もしくはより非道な悪漢や屈折しまくった役の方が彼の本質に合っているのでは? ビスコンティのような、男性の美貌を外見だけでなく、内面より引き出し輝かせる監督が今は見当たらないし・・。 はぁ~、せっかくの逸材がもったいない。
でも、最後の最後が見られなかったの。。。CATVで見てたのですが、どうしてか忘れたけど、出かけたか、人が来たか…。
そっかー、あの女性と付き合ってから社会復帰したのかーって確か市長か何かの息子でしたよね?
反発してるボンボンって感じでしたが、、最後何になったのですか?
で、リバーのお母さんとやらはどこへ?いたの?
イタリアくんだりまで行ったにもかかわらず、結局、マイク(リヴァー)の母親は見つからなかったのよ。
傷心のマイクは、再びあてどなく旅立つのですが、ヒッチハイクの途中で例の病気が出て、道端に倒れている間に、靴を盗られたりして最低な感じ。
が、次に通りかかった車の人が、眠ったままの彼を、連れ出してくれるところで話は終わり、ちょっと希望が沸くような余韻がありました。