漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

紳士淑女の皆様どうかご着席を!

2010年06月06日 17時12分22秒 | 第16話/天才少年と手紙
Copyright © 2010 gmprogect All rights reserved.

* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 え~、ハリソンさん、髪型がしょっ中変わっていて、
かつタイミングが不自然だとお思いの方は、理由をこちらでお調べ下さい。
何か今話では、前髪の長いポール・ベタニーさん系から福山雅治さん系の
髪型に突然変わっているような印象を与えそうなので ― 。

 べックフォード家は、砂糖で巨万の富を得ていて、
まいけるっちの奥さんであるべリンダさんの実家は、
お茶っ葉の販売&喫茶店経営をしているので、
その繋がりでの知り合い同士なのかもしれません。

 ガキンチョ・モーツァルトさん、
ロンドンでは前市長さんの跡取り息子で、
後にBL事件を起こして社交界から追放されたり、
ウォルポールさんの苺ヶ丘城を、
「 あんなのゴス城じゃないね! 」
と嘲笑して、フォントヒル・アベイの城を建てたり、
「 ヴァセック 」 というゴシック小説を書いたりした、
ウィリアム・べックフォード ( 1760-1844 ) さんに、
クラヴィア ( 鍵盤楽器 ) を教えていたのだそうです。

 立派なオジさんの書いた修養の書を読んでいて、
( たいてい歴史上の偉人さん達のエピが満載だったりする。 )
時々ガッカリする事があるのですが、
そんな時、書いてあるのは大抵ハイドンさんにまつわる誤解なのでした。

 交響曲はハイドンの発明である。

― って、書いてあったりするんです。
「 交響曲の父 」 と呼ばれているせいなのでしょうか?

 実際は、17世紀にオペラが成立し、
冒頭に演奏される序曲 ( シンフォニア ) が段々に進化して来て、
そのうちオペラやお芝居だけでなく、
演奏会の始まりにも使用されるようになり、
最後には独立して鑑賞される1ジャンル ( シンフォニー ) になったらしいのでした。

 で、本ページでは、 「 交響曲第4番ニ長調、ケッヘル19 」
と現在呼ばれている曲が、
演奏会のオープニングに流れて、
聴衆に着席を促すというようになっています。

 ついでながら、現在では、
モーツァルトさんのパパりんであるレオポルドさんの作曲という事になっている、
「 おもちゃの交響曲 」 は、
作者の子供の頃、学校の音楽室にあった年表では、
ハイドンさんの作曲と書かれていました。


次回の更新は、6月12 ( 土 ) ・ 13 ( 日 ) 日の予定。

    ハリソンさん、モーたんが初っ端に弾くクラヴィア曲に困惑。


 

 


この記事についてブログを書く
« 天才モーツァルト少年を見に... | TOP | 何ゆえ、この曲を選んだ?! »

Recent Entries | 第16話/天才少年と手紙