べるふぃの相馬眼研究所

独学で学んだ馬学で相馬眼を鍛え、セレクトセールの期待馬をピックアップしていきます。
馬の知識、学べます

馬の見方~尻と尾の見方・尻のつくり方4~

2019-02-26 19:30:29 | 馬の見方

骨組みは正常ですが、肉付きの加減で腰角が下がっていて、後方から眺めたときに尻の上の線が丸くなって見えるものを卵尻といいます。

また、後方から眺めたときに、尻の中央が突出していて、筋肉の発達もよくなく丸みのないものを驢尻(ろじり)、さらにひどいものが尖尻(せんじり)といいます。
これらの馬は、後躯の力が乏しい馬なのでサラフレッドとしては失格です。

後方から眺めたときの尻の形を決めるのは、骨盤の両翼になっている腰角(腸骨外角)の張り方や、左右の腰角間の幅と尻の上線を作る筋肉のつき方ですが、尻全体の輪郭は馬の栄養状態の良否を判断する材料となります。

腰角が突出して上線に丸みが無いもの、尻の中央から腰角までが平らになって、山のように、への字のように見える馬は栄養状態が良くありません。
逆に、尻の中央に向かって滑らかなゆるい曲線を描き、中央が少しくぼんで見える張りのある尻は栄養状態も良くて健康です。
このとき、中央が著しくくぼんで見えて、両側が盛り上がって見える馬はばん馬では理想的ですが、サラブレッドでは栄養過多で太っている状態です。
あまりひどく無いものに関しては問題ありません。

側面から見た場合、トモの容積が胴体に比べて大きくてたくましく感じる馬は後躯の推進力が強いと判断できます。そして、尻が丸く見えて短く感じるものよりは、尻の傾斜が緩やかで長く感じるものの方が理想的と言えます。

後ろから見たときには、尻の形は馬によって色々ありますが、腰が張っていて上線に丸みがありつつ幅の広いもの、内股(後ろから見た場合は、膝間接辺りです)の肉付きのいい尻が、強力な後躯の推進力に恵まれている形と言えます。

~おまけ~
尻尾の根元が太く、握って持ち上げようとすると強い抵抗を示す馬は、尾力が強いと称して、背腰の筋肉が丈夫で健康であると言われています。
逆に、両側の尻の間に尾が挟まったような感じで、尾根の場所が分からないようなものは凡庸と判断されています。



コメントを投稿