2019/03/28スズキ・ジムニーが、国際舞台のジュネーブ・モーターショーで快挙を成し遂げた。3月5日、同会場で発表された世界の最優秀車賞「ワールド・カー・アワード(WCA)」で、20年ぶりにフルモデルチェンジされたジムニーは、6部門中2部門でトップ3のファイナリストに残った。同様の記録は、2016年に2部門のトップ3に同時にランクインされたマツダ・ロードスター以来だ。つまり、メジャーな日本のカーメーカーがファイナリストから消えていく中で、超小型車のジムニーだけが、25か国の85人の選考委員から世界的に大きな支持を受けた。しかも、「アーバンカー賞」と言う小型車部門と、競争率のとても激しい「デザイン賞」のトップ3に残ったのだ。
しかし、ジムニーは世界100か国以上で販売されているのに、世界の最大市場であるアメリカでは売られていない。WCAの1つの重要な条件は、選考委員がある候補車に投票するには、絶対にそのクルマに乗っていなければならない。そのためスズキは今回、アメリカ人の選考委員がちゃんと試乗できるように、2台のジムニー外国仕様車をWCAのロサンゼルス大試乗会に送っていた。そもそも、わざわざジムニーを空輸しなければならなかったのは、スズキが2012年に4輪部門をアメリカから撤退させたからだ。それまでは、キザシとSX4と言う小型車があったけれど、販売台数が少なかったし、韓国車との競争も激しくなった。しかも、スズキはアメリカ人が乗りたがるような大型車は作っていなかった。しかし、ジムニーをアメリカに送った甲斐は大きい。多くの選考委員が試乗し、走りやスタイリングを肌で確認できたので、支持率がかなり上がった。と言うことで、「アーバンカー賞」と「デザイン賞」のファイナリストにランクイン。残るは、4月17日にニューヨーク国際オートショーでウィナーたちが発表される表彰式だ。
実は以前、スズキのスイフトなどが「アーバンカー」部門のトップ3として残ったことがあるが、やはりアメリカには乗れる広報車がないので、選考委員が十分試乗できず十分な評価を得られなかった。しかし今回は違う。太平洋を渡ったジムニーは注目と好評を集めた。「オフロードをガンガン走れる4輪駆動システムを高く評価します」と褒める選考委員は多かった。ただ数名はこう言った。「周りに大型SUVがいっぱい走るロサンゼルスの高速道路で、125km/hのスピードで小柄なジムニーに乗るのは、ちょっと怖いけどね」と。とはいえ、選考委員の多くが乗れる候補車は、受賞する確率がグーンと上がると言うことだ。ただ、韓国車のライバルも強い。アメリカで人気のヒュンダイAH2と、キア・ソールはトップ3の地位からジムニーと戦う。デザイン賞では、また強烈なライバルのジャガーI-PACEと、ボルボXC40とバトルを繰り広げる。はっきり言うと、僕はこの結果に驚いた。やはり、メルセデスベンツGクラスとジープからデザインの影響を受けたスタイリングは高く評価された。デザイン賞のトロフィをゲットしなくても、今業界で最もホットで最も格好いいとされているジャガーとボルボと、トップ3で並んだだけで、すでにウィンナーであると言えると思う。ジムニーが部門賞の「アーバンカー賞」の優勝候補の1つだと言うことは無視できないけど、本賞である「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」は、今話題の電気SUVのジャガーI-PACEとアウディe-TRON、そしてボルボ最後のガソリン車であるS60/V60(つまり、これからボルボの全ライナップは電動化される)の3台の中から世界の王者が生まれる。4月17日の結果発表に注目しよう。
https://forbesjapan.com/articles/detail/26346/2/1/1
しかし、ジムニーは世界100か国以上で販売されているのに、世界の最大市場であるアメリカでは売られていない。WCAの1つの重要な条件は、選考委員がある候補車に投票するには、絶対にそのクルマに乗っていなければならない。そのためスズキは今回、アメリカ人の選考委員がちゃんと試乗できるように、2台のジムニー外国仕様車をWCAのロサンゼルス大試乗会に送っていた。そもそも、わざわざジムニーを空輸しなければならなかったのは、スズキが2012年に4輪部門をアメリカから撤退させたからだ。それまでは、キザシとSX4と言う小型車があったけれど、販売台数が少なかったし、韓国車との競争も激しくなった。しかも、スズキはアメリカ人が乗りたがるような大型車は作っていなかった。しかし、ジムニーをアメリカに送った甲斐は大きい。多くの選考委員が試乗し、走りやスタイリングを肌で確認できたので、支持率がかなり上がった。と言うことで、「アーバンカー賞」と「デザイン賞」のファイナリストにランクイン。残るは、4月17日にニューヨーク国際オートショーでウィナーたちが発表される表彰式だ。
実は以前、スズキのスイフトなどが「アーバンカー」部門のトップ3として残ったことがあるが、やはりアメリカには乗れる広報車がないので、選考委員が十分試乗できず十分な評価を得られなかった。しかし今回は違う。太平洋を渡ったジムニーは注目と好評を集めた。「オフロードをガンガン走れる4輪駆動システムを高く評価します」と褒める選考委員は多かった。ただ数名はこう言った。「周りに大型SUVがいっぱい走るロサンゼルスの高速道路で、125km/hのスピードで小柄なジムニーに乗るのは、ちょっと怖いけどね」と。とはいえ、選考委員の多くが乗れる候補車は、受賞する確率がグーンと上がると言うことだ。ただ、韓国車のライバルも強い。アメリカで人気のヒュンダイAH2と、キア・ソールはトップ3の地位からジムニーと戦う。デザイン賞では、また強烈なライバルのジャガーI-PACEと、ボルボXC40とバトルを繰り広げる。はっきり言うと、僕はこの結果に驚いた。やはり、メルセデスベンツGクラスとジープからデザインの影響を受けたスタイリングは高く評価された。デザイン賞のトロフィをゲットしなくても、今業界で最もホットで最も格好いいとされているジャガーとボルボと、トップ3で並んだだけで、すでにウィンナーであると言えると思う。ジムニーが部門賞の「アーバンカー賞」の優勝候補の1つだと言うことは無視できないけど、本賞である「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」は、今話題の電気SUVのジャガーI-PACEとアウディe-TRON、そしてボルボ最後のガソリン車であるS60/V60(つまり、これからボルボの全ライナップは電動化される)の3台の中から世界の王者が生まれる。4月17日の結果発表に注目しよう。
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