glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

すみれの花の砂糖漬け

2016-04-04 08:35:37 | 衣・食・住
 もう40年以上前のことです。ある問題のある子ども母親に家での生活も見てくださいと言われて友人と家庭訪問したことがありました。彼女は私達に紅茶を入れてくれました。角砂糖にはすみれの花がついていました。砂糖を入れる習慣はありませんでしたが、知りたがり屋の私は砂糖を入れてみました。かわいいすみれの花がお茶の表面に浮きました。何とお洒落な!と思ったものでした。

 昨日テレビをつけたら京都のヴェネシアさんが、バラの香りのするすみれの砂糖漬けを作っていました。まづバラ酒。香りの良いバラをウオッカに1週間ほど漬けてこすそうです。そうするとバラの香がウオッカに移るそうです。卵の白身にバラ酒を混ぜてすみれの花につけ、それにグラニューム糖をまぶし、半日干すとすみれの花の砂糖漬けが出きつそうです。すみれには薬効もあるということでした。

 子どもの頃戦後で甘いものが不足していました。学校の帰り道友達とすみれの花を摘んで、チュウチュウとその甘い蜜を吸いながら帰ったとことを思い出しました。

 以前の家には香りのよいツルバラがありました。雨で塗れると次に咲く蕾が痛むので、せっせと積んで食堂にシートを敷いて香りを楽しみ、数日後はそれで糸を染めました。染めに木酢酸を触媒に使うとと糸はどの樹木でもグレーになるのですが、バラの花はそれらしく優しいピンクを帯びたグレイでした。

 一度バラの香りのするすみれの砂糖漬けも作ってみたいですが、バラの花がありません。先日友人に頂いたウオッカはあるのです。香りのよいバラの花を1本そのうち植えようかと迷います。決心がつくまで当分ウオッカは取っておきます。
コメント (5)
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