日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

チェルノブイリ周辺でがん再発増加?~ツアー参加者に聞く

2012年06月10日 | 原発・放射能

1986年に世界最悪の過酷事故を起こしたチェルノブイリ。つい先日、ツアーで訪れた大川さんに話を聞きました。
基本的に30キロ圏内は立ち入り禁止になっているが、廃炉になった原子炉建屋の300メートルまで近づき、放射線量を測定したところ最高で26マイクロシーベルトもあったといいます。現地のガイドによると、測定と除染が大変重要で、「早く、繰り返し」やる必要がある。26年たっても技術的な結論はでていないということ。
チェルノブイリの状況から見ても、福島第一原発がとても「収束した」といえる状況でないことは明らか。チェルノブイリ事故による死者は公式(IAEA報告)には4000人といわれているが、専門家の間では2万~4万人、一説には20万人とも言われているそうです。ウクライナでは、子どもや妊婦への健康調査、食品の分析などは手厚くされているが、近年がんの再発が増えており、事故との関連が取りざたされています。福島事故の影響はまさにこれから。注視していかなければなりません。


塩川鉄也衆院議員が雨の中、原発再稼働許すなと訴え

2012年06月09日 | 原発・放射能

塩川鉄也衆院議員・北関東比例予定候補が忙しい国会日程の合間を縫って、前橋市内2か所で街頭演説に立ちました。私と中道浪子市議が同行しました。広瀬老人センター前では雨の中、支部後援会の人たち20人余りが駆けつけ、プラスター(プラカードとポスターの合体版)を元気よくかかげました。

塩川さんは、野田首相が大飯原発の再稼働を表明したことを厳しく批判。「国民生活を守るためだなどと言って、原子力ムラの利益のために、国民の命と暮らしをおびやかす再稼働を絶対に認めるわけにはいかない。いまこそ原発ゼロを決断し、再生可能エネルギーへの切り替えに本腰をいれよう」と呼びかけました。消費税問題について塩川さんは、「民主・自民・公明の修正協議はまさに増税談合。世論の力でなんとしても廃案に追い込もう」と力強く訴えました。

パワーモール前橋みなみのコストコ前では、車中からの声援もありました。

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子育て新システム法案の撤回を求める意見書を委員会可決

2012年06月08日 | 保育・子育て

今日の厚生文化常任委員会で、子ども子育て新システム関連法案の撤回を求める意見書が賛成多数で可決されました(反対したのは民主党系のリベラル群馬の2人)。父母や保育士などの粘り強い運動があったからこそで、本当によかったと思います。意見書は、自治体の保育実施義務をなくし、保育所と保護者の直接契約になるなど公的保育の後退につながる、保育の場に市場原理が持ち込まれ父母負担の増大が懸念されるとして、政府に撤回を求めています。この問題での意見書提出は群馬県議会としては初めてです。

委員会ではまた、北朝鮮による拉致問題の早期解決を求める意見書も提案されましたが、私は反対しました。なぜなら、2月議会で可決された意見書にあった「日朝平壌宣言にもとづく6カ国協議の再開をもとめていく」との文言が削除される一方、軍事的な対応も辞さない文言が盛り込まれていたためです。北朝鮮が国際社会の責任ある一員としての道をすすむことが、東アジアの平和と安定にとっても、北朝鮮自身の今後にとっても、最も理性的な方向です。日本をはじめ、関係諸国も、そうした方向に事態を前進させるための外交的努力に力をつくすことが今なによりも求められています。私は事前に、こうした点の修正を求めましたが、「強い態度で臨む必要がある」として、受け入れられませんでした。2月議会で採択した意見書から明らかに後退した内容であり、がっかりしました。


文化基本条例制定元年~県有施設の高齢者無料化実現を

2012年06月07日 | 文化

7日の厚生文化常任委員会で私は、近代美術館や歴史博物館などの県有施設の利用者をどう増やすのかについて質問しました。10年前に中学生以下を無料にしたことで入館者数が増えたと指摘。県も効果があったと認めましたが、「経費節減、収入確保に努めているところでもあり、現時点で無料にするのは難しい」と答えました。

私は、埼玉県や山梨県が65歳以上を無料にしていることをあげるとともに、無料化を望む高齢者の声を紹介し、「入館者数が増えれば地域経済への波及効果もある。文化基本条例制定元年の今年、試験的にでも導入すべき」と重ねて要求しました。県は研究していきたいと答えました。ぜひ英断をしていただきたい。


医療費無料化にペナルティは「不合理」~知事が答弁

2012年06月05日 | 保育・子育て

本会議一般質問3日目。自民党議員が中学卒業までの医療費無料化について取り上げました。健康福祉部長は、慢性疾患患者の早期受診や虫歯治療率の向上(導入前に比べ5~10%)、時間外受診は減少傾向にあり、結果的に医療費抑制につながると効果を評価しました。

また部長は、国庫負担金等削減措置(いわゆるペナルティ)について「早期に廃止すべきであり、国に要望している」と答弁。知事も、福祉医療の現物給付を行っているところにはペナルティを課し、窓口の償還払いならペナルティを課さないというのは不合理であり、利用者不在の制度だと厳しく批判しました。

子どもの医療費無料化は20年来、新日本婦人の会や保護者らが粘り強く運動し、市町村の多くで就学前までの無料に進んできた中で、前々回の知事選で現知事が公約し、実現したものです。私が昨年の厚生文化常任委員会でその効果などについて取り上げてきましたが、知事が改めてこうした姿勢を示したことは重要です。

「地方分権の推進」を言いながら、子どもたちの命と健康を守ろうと努力している自治体の邪魔をする民主党政権(自民党もそうだったが)には、怒りを禁じえません。
自民党議員も質問せざるを得ないほど、効果が高く、喜ばれている子どもの医療費無料化。18歳まで拡大するために頑張っていきたいと思います。


公務員バッシングに反撃~党県議団主催の学習会24日開催

2012年06月04日 | 旧ブログから

公務員バッシングが度を越しています。橋下大阪市長はその筆頭だが、一部政治家が、公務員を減らせ、給料を下げろ、残業代をカットしろと迫る。あたかも自分がヒーローになったかのように…。公務員は「全体の奉仕者」として、一生懸命仕事をしています。教育や福祉などにたずさわる公務員を削ることは、まさに国民サービス低下に直結します。
先の国会で、国家公務員の給料を7.8%もカットすることが強行されたが、人事院勧告も無視した憲法違反です。もしこれが群馬でもされたらどうかなるか、私は2月県議会の一般質問で取り上げました。一人平均年47万円ものカット。県職員全体では100億円の削減と総務部長は答弁しました。
これはまさに人権侵害そのものであり、民間の賃金引き下げへと波及し、地域経済がいっそう冷え込むのは明らかです。デフレスパイラル。日本共産党はもちろん反対です。同議会に提案された部長・課長の給与カットに、毅然と反対しました(知事・副知事・教育長・議員など特別職の報酬削減には賛成)。

日本共産党県議団では、こうした公務員攻撃の特徴や目的、その背景、公務労働とは何か、などを学ぼうと学習会を企画しました。テーマは「
公務員の仕事・役割に誇りと自信を~公務員攻撃を徹底的に究明する」。

6月24日(日)午後2時から、ぐんま男女共同参画センター(県庁裏)大研修室。労働問題研究家の野村幸裕さん(自治労連中央執行委員長)が講演します。問い合わせは、党県議団・電話027-226-4170まで。ぜひご参加ください。


家で看取るということ~在宅緩和ケアの実践と課題を学ぶ

2012年06月03日 | 社会保障

今日は、諸々の用事で終日外出してました。車の修理、洗車、クールビズのスラックスと半袖シャツを購入。その後、県薬剤師会学術大会県民公開講座に参加し、緩和ケア診療所「いっぽ」 小笠原一夫院長の講演を聞ました。会場となった県民会館は、ちょうど長渕剛さんのコンサートが隣の大ホールであるというので、ファンが詰めかけ、長い列をつくっていました。余談ですが、長渕さんの新アルバムには、「原発さえなければ…」と原発事故の悲惨さをうたった「カモメ」が収録されています。私も先日購入し、車中で聞いています。

講演会で小笠原院長は、がん患者など140人/年(昨年度)を在宅で看取ってきた経験をもとに、在宅医療・介護の現状と問題点、緩和ケアの意義や課題などについて話されました。
この中で、先生は「スタッフ一丸となって、最後まで患者とその家族を支えること」「体と心だけでなく、暮らしを支えること」「365日24時間対応に責任をもつこと」が大事だと強調。家で死を迎えるというのは患者の望む医療の一つであり、この人間としての当然の願いにこたえていく医療・看護・介護のあり方が問われていると投げかけました。
そして結びに「あきらめない、生きること、働くこと~ひとり暮らしの人でも最期まで家で過ごせるよう、医療人や地域みんなの力が必要だ」と訴えました。


いろいろと考えさせられた講演でした。


総選挙勝利へ心ひとつに~北関東ブロック連帯と交流の集い

2012年06月02日 | 2012総選挙

原発再稼働や消費税増税法案をめぐって情勢が緊迫化する中、日本共産党北関東ブロック連帯と交流の集いが2日、栃木県野木町で開かれました。私も、前橋後援会のみなさんとバスで参加しました。

塩川鉄也衆院議員・比例候補、梅村さえこ比例候補の“いい塩梅”コンビが気迫を込めて訴え。続いて23人の小選挙区予定候補が勢ぞろいし、紹介されました。

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各県の後援会報告で、群馬から独自でバス1台仕立てた女性後援会のみなさんが、会場に向かう途中45人で街頭宣伝・署名行動を行ってきたと発言すると、盛大な拍手が…。

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広井暢子中央副委員長が、政治の閉塞感を乗り越え、展望を語ろうと呼びかけました。

会場で前回の衆院選で比例候補としてともにたたかった埼玉の伊藤岳(参院埼玉選挙区候補)さんらにもお会いでき、お互いの奮闘を誓い合いました。“北関東はひとつ”の立場で、総選挙に何としても躍進したい、しなければ!


一般質問2日目。土屋文明記念文学館のあり方をめぐって

2012年06月01日 | 文化

本会議一般質問2日目。
土屋文明記念文学館の名称変更を求めた質問がありました。私はそれに反対です。質問の趣旨は「個人的な文学館という意味合いを強く感じる」「総合的な文学館に」ということですが、群馬が輩出した偉人の名を冠して、そこにくればいつでも土屋文明についてその作品や人となりについて知ることができる、鑑賞できるというのは大事なことだと思います。
館の担当者に聞いたところ、経過はいろいろあったそうですが、地元(高崎市)では、名称を残すべきだという人が多いそうです。実際には、土屋文明に関する収蔵品は全体の3%程度で、入館者数も近年増えてきているとのこと。総合的な文学館にふさわしい企画展・特別展も行っており、私も何度も訪れていますが、学芸員さんなどが本当に努力されているなと感心しています。
たしかに個人名を冠している県有施設は唯一ですが、私はむしろ、それが“売り”ではないかと思います。そして、実態も総合文学館になっており、企画展などの充実と県民との交流を進めれば、さらにすばらしい文学館になると期待をしているところです。