日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

台風接近の中、県議団として福島で救援活動

2011年07月22日 | 旧ブログから

20日、21日の両日、台風6号が接近する中、

伊藤県議らと被災地・福島県入りしました。

初日は、いわき市の雇用促進住宅に避難してこられた

被災者から、被災状況や国や県への要望をお聞きしました。

一次避難所と違い、食費も水道光熱費も自己負担なので、

党のボランティアセンターからの食料・生活支援物資が

大変喜ばれていました。

地震と津波で家や店を流され、さらに原発事故で

着の身着のまま逃げて、親戚の家などを転々として、

やっと落ち着くことができた、と安堵の表情を浮かべる方、

自分だけ生き残ってしまったが、いっそあの津波に

飲み込まれたほうがよかった、と涙を流される方、

共産党はよくやってくれている。話を聞いてくれるだけでも

気持ちが休まる、と言ってくれる方もいました。

お聞きした要望はしっかり行政に届けます。

 

2日目は福島市に移り、日本共産党福島県議団や

県当局から、お話をうかがいました。

3人の党女性県議の奮闘ぶりには頭が下がる思いです。

福島県復興ビジョンの第一の柱に「原子力に依存しない

社会づくり」をかかげた経過を聞いて、危険な原発はらない

という住民の声が政治を大きく動かしていることを実感。

当局からは、「ふくしまの子どもたちを守る緊急プロジェクト」

(総額358億円)、農地の土地汚染への対応、県外避難者へ

の支援状況などについて、くわしくお聞きしました。

汚染された学校の表土を入れ替えるのに、1校3000万円

ほどかかるとのこと。しかも、削った土は校庭の片隅に

埋めて遮蔽するしか方法が無いといいます

また、放射線除染のための資材などがまだまだ足りない、

県外・県内に転向した児童生徒が1万3千人以上、

県外避難者が4万5千人を超えているなど、

放射能汚染の広がりと対応の困難さは想像以上でした。

福島市内の放射線量は高いところで13.6ミリシーベルト

(年間積算量推計)。

国の基準20ミリシーベルトは下回っているといっても、

避難の対象にならないのだろうかと心配になりました。

今回の訪問目的の一つでもあった、費用弁償(議会開会中、

交通費などとして出席議員に支給される手当)を被災地に

届けるという約束通り、5月県議会で支給された全額

(2人分18万3600円)を福島県に寄付してきました。

定例議会ごとに、被災県に順次届けていく予定です。

対応してくださったみなさん、お忙しい中、

時間をとっていただき、本当にありがとうございました。

群馬県政にぜひ生かしていきたいと思います