“本州の上空に真冬並みの強い寒気が流れ込むため、西日本と東日本を中心に大気の状態が非常に不安定となる見込み。落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要”と天気予報・・・
寒いなと思いながら起床。カーテンを引き窓を開けると外は未明の雪で真っ白。前日までは田んぼの土が現れ、これが“春なんだ”という気分に浸っていたというのに・・・でも空を見れば青空なのでお日様が出れば一日で融けそうである。
こよみのページ ”記念日”には=寒の戻りの特異日=「寒の戻りが起こる確率の高い日。春になって気温が上がる時期に突然やって来る寒さのことで、大陸からの寒波・北東気流による冷え込み・移動性高気圧による夜間の冷え込み等によって起こる。」と掲載されている。
北東北は記録的な春の大雪。朝から除雪におわれた。起床6時少し前。前夜からの降雪状況を見て大雪が予想されていたので早起きをしたのだ。案の定、長靴が隠れるほどの量だ。40センチ超か?・・・小型除雪機を引っ張り出し、約1時間ほど大雑把に車を道路まで出せる分の除雪を終える。関東では桜の開花のニュースで賑わっていると言うのに1ヶ月の開きは大きい。農繁期を迎えるまでの充電期間と思えばなんのことはないか・・・
天気の移り変わりが慌しい季節になった。雪から雨に変わり残雪が溶け始めるこの時節から寒さも峠を越え、衰退し始め、春一番が吹く。が、ここ北国はまだまだの感がある。春までは、桜まではあともう少し時間が必要のようである。お彼岸は、季節の区切りとしていて「暑さ寒さも彼岸まで」といわれているように、春分・秋分の日が、太陽が真東から上がって真西に沈むことから、西方極楽浄土の信仰と結びついた日本独自の仏教行事とのことである。連れ合いの催促で墓参りに出かけた。残雪を踏み固めながら墓所に到着。借りたスコップで雪かきをしたが、冷蔵庫の中にいる雰囲気で汗をかくこともなく墓参りを済ませたが、この時期にしては残雪が多いと感じた。
「豊年之冬、必有積雪」(『詩経』)・・・雪が多く降るのを豊年のしるしとすること。雪がたくさん降る年は豊作であるということ・・・らしいが。科学的には根拠がないとは言え、連綿と生き続けてきたこうした言葉は何らかの事実を伝えているのだろうか。いずれにせよ、「豊(とよ)の雪」であってほしい。
昼の時間が一年で一番短い日と言われるとおり陽が落ちるのが早い。今年いつになく収穫あった我が家の南瓜を食し、埼玉からやって来たゆずが入っている湯につかり風邪をひかないようにと白い息を吐いている。
とにもかくにも、明日からは日が延びていくはず。そう思うと寒さも和らぐような気がしている。