今日のリンスケさん、と アサちゃん

じょいフル式育児日記

言葉の獲得

2009-03-20 00:55:03 | Weblog
リンスケさんが
初めて覚えた言葉は「まんま」だった。
じょいフルが教えたわけではなくて、
じょいフルはごはんのことは「ごはん」と言っていたから、
「まんま」は、保育所で使っているのだと思う。
気がついたら、じょいフルがごはんの支度をしている後ろを
「まんまっまんまっ」と叫びながら歩き回っていた。
リンスケさんは、何かを食べたくなると
仕事帰りの地下鉄の中でも
自転車に乗せられて走っている最中でも、
ところ構わず「まんまー」と叫ぶようになって、
それがしばらくの間、リンスケさんの唯一の言語的意思表示だった。
ただそれだけでも、リンスケさんが
自分の意思で何かを伝えられる能力を持ったということに
じょいフルもブリちゃんも大喜びをしていて、
ただ、私達がケーキやら何かいいものを食べている時に
前はリンスケさんが何か反応していても気がつかないフリが出来たけど、
今はケーキやら何やらが運ばれてきた途端に「まんまー」と叫ぶので
無視出来なくなってしまった。
そんな状態がしばらく続いて
最近やっと、リンスケさんが第二の言葉を獲得した。
3人でLOFTで買い物をしていた時に、
勝手にどこかに歩いて行ってしまったリンスケさんが
「たったー」と叫んでいるのが、
私やブリちゃんを呼んでいるのだと気が付いた。
そう思って意識してみると、
じょいフルが台所に行くと
和室から「ぁたったー」と聞こえたり、
お店でウロウロしながら
「たったったったー」と叫んだりしていて、
ちょっと前からリンスケさんは
そうやってじょいフルのことを呼んでいたみたいだった。
それが、リンスケさんが二つ目に覚えた言葉で、
今度のは、誰に教わったでもなく
リンスケさんが自分で決めて使い始めた言葉だった。
「母ちゃんどこだ」とか、「これで遊ばせろ」とか、
「全部食べたんですけど」とか、あらゆることが
「たったー」で表現される。
リンスケさんはいつの間にか
ずいぶん都合のいい言葉を獲得していた。
そしてそれを、やっぱりところ構わず、
見境なく乱用している。










早く起きるしかない

2009-03-10 21:59:23 | Weblog
相変わらずリンスケさんのアトピーは
消えたり出たりしていて、
お腹や背中が広くブツブツしていることもあれば
ほとんどなくなってツルツルのこともあって
そういうのが2~3日おきに変化する。
たぶんアトピーが強く出ていて
たぶん痒いからだと思うのだけど、
夜中に起きて泣いて寝ないことが何日かおきにあって、
そうなるとじょいフルは延々抱っこをしたり背中を撫でたりだし、
ブリちゃんはブリちゃんで、そんな二人の横でグーグー寝てはいるけど、
それでじょいフルが朝テンションが低いと恐縮しているようだし、
リンスケさんのアトピーで、
家の中が元気だったり疲れたりしている。
一晩中よく寝てくれてると思ったら、
5時半くらいから起き出してみんなも起きろと騒いだり、
今日もそれで6時に起こされたじょいフルとブリちゃんが
台所でボーゼンとしていて、リンスケさんが一人
「まんまっまんまっ」とテンションをあげていた。

じょいフルとブリちゃんが何時に寝ようと
リンスケさんはリンスケさんの体内の時計に従って起きて
それを二人にも強要するので、
これはもう、私達も早く寝て早く起きるしかないと話し合った。
それで、今朝6時に起こされたブリちゃんは
早出早上がりにするんだと言って
いつもより1時間も早く出勤していった。
1歳児が大人の男一人の勤務時間まで変えてしまうのかと思うけど、
まぁそこは、この家で私達3人で暮らしているのだから、
1歳にしろ32歳にしろ、
3人の正三角形が一番安定するよう考えないといけないのだ。
3人が一番元気になれるのが
みんなで6時に起きることなのだったら、
そうしなくてはいけない。











R保育園

2009-03-04 12:47:40 | Weblog
いよいよR保育園の初日。
いつもの通勤コースからプラス10分かかる計算で、
行って荷物を置いたりの時間をプラス10分として
20分早く家を出なくてはいけなかったけど、
前の晩から、朝のお弁当からリンスケの支度まで
手順をシミレーションしていたし、
じょいフルの緊張をブリちゃんも察してか
手際よく手伝ってくれたので
20分早くても問題なく出発できた。
R保育園はバスタオル持参とか、着替えもタオルもオムツも
枚数の指定があって、
今までの保育園よりずっと指示が細かい。
指示が細かい上に、前とは違って
こちらからお願いして受け入れてもらってる感が強くて
(3月は8回申し込んで4回受け入れてもらえた)、
なんとなくお行儀よくきちんとしないといけない気がするし、
申し込みのときに、対応してくれた男の人が
「リンスケくん、来月から楽しみだね」と言ったのが、いかにも
キミもここに来たら絶対楽しいよと言っているふうで、
自分たちはいい保育をしているのだという自信を感じて
こういうところはいい保育園に違いなく、
それにふさわしくお行儀よくしようと思った。
実際、今までの保育園が
子ども達が塩ビシートの床を砂埃のついた裸足で走り回って
アンパンマンのおもちゃを取り合っているイメージとすると、
R保育園は、同じ裸足でも、フローリングの室内で
木や布のおもちゃでニコニコ遊んでいるような感じ。
献立表を比べただけでも、
R保育園のほうがずっと決め細やかに献立作りをしているのが分かって
保育園にもこんなにも質の違いがあったのだと
初めて見学に行ったときはびっくりした。
今までの保育園の一時保育は一日5000円。
R保育園は一日2000円。
今までのところはいつ申し込んでも何回でも
はいどうぞ来て下さいだったけど、
R保育園は人数制限もあるし倍率10倍で順番待ちなのだ。
利用しやすいの方がもちろんありがたいけど、
利用しにくい方が、それだけ管理をきっちりしているということだから
やっぱり後者に軍配が上がる。

R保育園に行ってみると
申し込みのときの話の食い違いで
初日は慣らし保育のため半日だけになると言われて、
慣らし保育のことは聞いていたけど
仕事を半日で終えるわけにはいかないので、
一日お願いしますと言うと
慣らし保育から始めないと最初が泣いて大変なことになると
園のスタッフ2人がかりで説得された。
今の歳が一番よく泣くんですよとか
たぶん一日泣いて過ごすことになりますとか
泣いてごはんも食べれずお昼寝もしないでしょうとか
お水も飲まないとなると命に関わりますとか。
保育園で泣いて命に関わるって、そりゃないでしょう!
と突っ込みはしなかったけど、
そのくらい、ここの人達は慣らし保育を大事に考えているみたいで、
じょいフルとしてはそんなの通いながら慣れていくもので
最初に泣くのは慣らしでも一日でも変わらないんじゃないかなーと思うけど、
まぁそのくらい真剣に色んなことを考える園なのでしょう。
リンスケさんは前から一時保育に行っているし
岡山のバイトの時は託児所にも行くし、
実際それほど心配はしていなかったのだけど、
どちらにしてもじょいフルの仕事は仕事なので
泣くのはしょうがないので1日お願いしますと言って
どうにか引き受けてもらった。

その押し問答で結局地下鉄には乗り遅れて
仕事も10分遅刻。
心配していないとは言っても、
やっぱり初めての保育所でリンスケさんは不安だろうし、
今ごろまだ泣いてるかなぁとか
そろそろごはん食べてるかなぁとか
外来をしながらずっとリンスケさんのことが気になって、
午後の予約診が済むと定時を待たずに早くに帰らせてもらった。

じょいフルを見ると、
もちろんリンスケさんは走ってきた。
いつもの保育園なら
「母ちゃんだ~」とニコニコ嬉しそうに寄ってくるのを、
この日は、必死の表情で
「か、母ちゃん!」とばかりにしがみついてきた。
でも保育士さんの話では、最初はぐずぐずしていたけど
ちょうど園のひな祭り会があって歌や何やが始まったのに気を取られて
それからは機嫌も直って、お昼もたくさん食べましたとのこと。
さすがリンスケさん。
さてはひな祭り会で母のことを忘れたね。
命に関わることにはならなくてよかった。

リンスケさんの新しい生活が始まるのと一緒に、
じょいフルも、通勤が様変わりした。
R保育園の日は、職場近くまでリンスケさんを
地下鉄に乗せて連れて行かなくてもよくなった。
電車の中で読む本を探さなくては。
久しぶりの一人の地下鉄は、
楽ちんで、寂しかった。







食べるリンスケさん

2009-03-04 02:09:24 | Weblog
先々週にお伊勢参りに行った後から
リンスケさんはずっと風邪っぽくて、
こっちを向くと、必ず鼻水を垂らしている。

先週はバイトで岡山へ。
帰る前日にも熱を出して保育園を早退したので
帰れなくなって仕事に穴を開けたらどうしようと思ったけど、
夕方6時過ぎから寝かせたおかげで
翌日はどうにか予定通り帰岡。
朝ごはんの後から早々に昼寝をさせて、
目を覚ましたのが1時だったので
お昼のおかずはタッパーに詰めて
ごはんもおにぎりにしてかばんに入れて家を出た。
新幹線の中で食べさせて間を持たせようと思っていたのに
駅に向かうタクシーの中でお腹が空いたと騒ぎ始めたので
運転手さんからのプレッシャーをビシビシ感じながら
タクシーの中でおにぎりを食べさせた。
こぼさないで上手に食べれたねー、とか
おててキレイキレイしようねー、とか
車を汚していないことを運転手さんにアピールしつつ。
新幹線に乗ってからも、それは見事な食欲で
それこそ前の日に熱を出していたとは思えないくらい。
席についてから京都駅を発車するまでの間に
お昼のおかずはほとんど平らげてしまって、
念のために持ってきていたおやつも食べて
とにかく移動の間中なにかを食べていた。
ブリちゃんの実家に着いてからもおやつをパクパク食べて、
お土産にもらったたっぷり1パックのイチゴは
リンスケさんが二日で全部食べてしまった。
ブリちゃんのお母さんが作ってくれていたおやつは
潰したサツマイモに干し柿を混ぜたもので、
砂糖を使わないおやつを用意してくれる心遣いが嬉しかったし、
そうでなくても、干し柿の甘みでとてもおいしくて、
少しもらって帰ったものは、翌日のバイトの託児所へ
リンスケさんのおやつに詰めて行った。

じょい兄の転勤が決まっていたので
もうこんな時でもないと岩国に行くこともないだろうと、
バイトの翌日、じょいママとシュシュと
錦帯橋を見に行った。
そんなわけで、じょいフルとしては
とにかくリンスケさんがお腹を空かせたらどうしようと
そればかり気になって、
大量の食べ物を持っていったのだけど、
朝と昼の2食分のお弁当は完食して、
他にイチゴやらおうどんやらミカンやら
何やかんやじょいママに食べさせられていた。
食が細い子供3人を育てたじょいママは、
リンスケの食べっぷりに感心している。
というか、呆れている。

リンスケさんがあんなに薄味のごはんでもパクパク食べて
野菜でも納豆でも好き嫌いも言わずに食べてしまうのは、
ひとえに甘いおやつを食べさせていないからだと
じょいフルなりに解釈している。
じょいママは「甘いものも知らないで可哀相」と言うけど
お砂糖の甘さは子供にとって強烈に好きな味になるだろうし、
リンスケさんはまだそれを知らないから
煮ただけの野菜の甘さとか
薄いおだしの味とかをおいしいと思えるのだ。
それは可哀相なことではなくて
贅沢なことだと、思うんだけどなぁ。
まぁそもそもじょいママは、
離乳食を始めるまでお白湯も果汁もやらないことに呆れ返っていたし、
じょいフルが作る離乳食は味が薄すぎるから
塩でもかけてやりなさいと言うし、
お砂糖を使わないおやつも
素性の分からない調味料を使おうとしないことも
まったくよくやるわ、のスタンスで
「そんなことしないでも、あんた達は立派にそだったでしょうが」
が、最近のじょいママの口癖になってきた。
はい、おかげさまで。
たしかにその通りだけど。
でもじょいママだって、
子どもの頃のじょいフルは日清焼きそばを食べてみたかったけど
我が家には生協の無かんすい卵つなぎのラーメンしかなかったし、
市販のお惣菜は食べたことがなかったし、
かりんとうとかラスクとか手作りのおやつが多かったし、
今のじょいフルと同じように考えてたはずなんだけど。
そういう情熱は、子育てが終わると忘れてしまうものなのかな。

じょいフルが美容院に行って帰ってきたら
リンスケさんはとっくに昼寝から起きていて
じょいママがごはんを食べさせてくれていた。
食べた?と聞くと
「食べた食べた、すごい食欲よ」
「全部食べてしまったから、私がおやつを開発したわ」と言って、
りんごの摩り下ろしにきな粉と小麦粉を混ぜて
フライパンで焼いたおやつを「開発」したのだと。
すごくおいしいのよと言うので、説明通りに作ってみると、
りんごの甘酸っぱさときな粉の香ばしさで
たしかにおいしかったし、
リンスケさんはその後もそれをパクパク食べていた。
じょいフルがあまりにアンチ砂糖とうるさいからか、
じょいママも情熱を思い出したのか、
お砂糖を使わないおやつを
自分で「開発」してまで食べさせてくれていたのが
おかしかったし、嬉しかった。

リンスケさんはこのりんごときな粉のおやつを
ずいぶん気に入って、
おかげで帰りの新幹線では
全部食べ尽くした後に
もっと出せと騒ぎ通しで大変だった。
強烈に好きなおやつではない、
ほどほどに好きなおやつという加減が難しい。