まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「新規参入銀行の中で赤字だったイオン銀行も四半期ベースでは黒字化し、今年度は通期での黒字が見込める状態となっているようですが、銀行の赤字は気になる?気にならない?」では・・・
1位:気になる 50%
2位:気にならない/赤字の銀行に残高が1,000万円超ないから 35%
3位:気にならない/規模が大きい銀行だから 3%
〃:気にならない/親会社が大きいから 3%
〃:気にならない/銀行はそうそう潰れないと思っているから 3%
〃:気にならない/特に理由はないが、何となく 3%
ということになっています。全体で見れば、「気になる派」が50%、「気にならない派」が50%と見事に拮抗しましたね。
個人的にはもっと「気にならない派」が多いのかと思いましたが、意外に「気になる派」も多いですね。やはり日本振興銀行が破綻し、日本初のペイオフが発動されたことも影響しているのでしょうか?
未だに日本振興銀行の破綻処理については、「だまし討ち」のようで筆者は納得しておりませんが、実際に預金がカットされてしまった3,000人(位だったと思います)の方は納得されたのでしょうか・・・。
ただ、本当にペイオフが発動される、という「抜かずの宝剣」を抜いたこと自体は、預金者と銀行との間でそれなりの緊張関係を生み出す上では意味があったのでしょうね。みんなが日本振興銀行の破綻のことを忘れなければ、ですが。
しかし、銀行の破綻というのは数が減りましたね。この10年間で、銀行の合従連衡はあっても大規模な破綻というのはあまり記憶にありません。振り返ってみれば、金融行政は、全般的には大きな混乱を引き起こさずにバブル崩壊後の不良債権問題をソフトランディングさせた、と言えるのでしょうか。
その分、10年単位の時間がかかったわけで、それが良かったのかどうか、意見が分かれるところでしょうね・・・。
と話がそれてしまいましたが、残り半分の「気にならない派」の大多数は「赤字の銀行に残高が1,000万円超ないから」という理由になっております。はい、これが一番適切な対応でしょうね。
そもそも金融資産が1,000万円を超えている人がどれくらいいるか分かりませんが、持っている人でも1,000万円~3,000万円程度だとすると、それをわざわざ1つの銀行に集約するのはやはりよくないですね。
10の銀行を使い分けるのはさすがに大変だとしても、2~3の銀行を使い分けるのはそれほど大変ではないと思います。むしろ普通はそれくらいの銀行口座を持っているのではないでしょうか?
やはり転ばぬ先の杖として、銀行の赤字が気になる人も気にならない人も、利用している銀行が赤字であっても黒字であっても、預金残高が1,000万円を超えないよう分散しておくべきですね・・・。
では前回の読者アンケートについて、投票がまだの方はぜひ投票をお願いします。
〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=704
〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=528
さて今回は、最近の株価動向について。
--- Ginkou ---
NY株5日続落 FRB議長発言で景気先行き懸念
http://www.nikkei.com/
【NQNニューヨーク=滝口朋史】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続落し、前日比19ドル15セント安の1万2070ドル81セント(速報値)で終えた。前日まで4日続落した反動で値ごろ感の強まった銘柄を中心に買い戻しが先行し、一時は90ドル近く上昇した。ただ、取引終了間際に始まった講演で、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が2011年の米経済成長について「予想していたよりも幾分遅い」との認識を示し米景気の先行き懸念が再燃。主要な株価指数は取引終了にかけて下げに転じた。ダウ平均が5日続落するのは、2010年8月10~16日以来ほぼ10カ月ぶりとなる。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、同1.00ポイント安の2701.56(同)で終えた。
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
5月ごろからどうも株価がヨタヨタし始めておりますね。日経平均の期間1年のグラフを見るとこういう推移になっております。
■日経平均グラフ
3月の震災直後の急落から徐々に立ち直り始め、一時は10,000円台を回復する局面もありましたが、5月の連休明け以降、下落基調となっております。
その主な原因はといえばアメリカ経済の見通しに悲観的な見方が広がっているから、ということのようです。上記記事では米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が、今年のアメリカの経済成長について「予想していたよりも幾分遅い」との認識を示した、ということですからやはりそうなのでしょうね。
アメリカの株価指数をチェックするとこうなっております。
■アメリカ株価指数S&P500グラフ
確かに5月初旬をピークにこちらも下落基調となっておりますね。ただ去年の秋から順調に上昇してきているため、1年間全体で見れば、まだまだ好調と言えるかもしれません。
日本の株価も震災がなければ似たような株価チャートになっていたのでしょうね・・・となると本来は10,500円前後だったのかもしれません。そうだとするとちょうど1,000円分下落した計算になります。「1,000円」と聞くと随分庶民的ですが(笑)、株価全体で見れば「30兆円」くらいに相当しますね。
震災により株価もまた数十兆円の規模の被害が出たことになります・・・残念なことであります。
今後の株価を占う上でカギを握るのが、アメリカ経済の動向に加え、為替相場の動向です。どちらも相手はアメリカ経済ですから同じものを別の視点から見ているだけ、という気もしなくはないですが、米ドルはこのような推移となっております。
■米ドル円グラフ
こちらも震災直後にはブレましたが、基本的には見事な右肩下がりですね。つまり円高ドル安が進んでいる、ということです。一時的な貿易赤字により、日本円は少しは円安にでもなるのかと思いましたが、そうは行かないですね・・・。
アメリカ経済の減速懸念を受け、あちらでは早くも追加的な金融緩和=QE3(この前のはQE2と呼ばれておりました)を期待する動きが出ているようです。追加的な金融緩和ともなれば、米ドルがますます世にあふれるわけですから、円高ドル安がさらに進むことになります。
アメリカ経済が本当に減速するのかどうかは分かりませんが、そうだとすると、当面は円高・株安の「二重苦」が日本の投資家を悩ませることになりそうです。イテテテ・・・。
とは言いながら、確かに足元では株価は変調の兆しがあるものの、アメリカ経済や世界経済は全体的に見れば、100年に一度の危機と言われた金融危機から順調に回復しつつあるのは間違いありません。アメリカの株価指数の期間5年のグラフを見るとこうなっております。
■アメリカ株価指数S&P500グラフ(期間5年)
見事なまでに右肩上がりで回復しておりますね。すばらしい!足元がふらついているからと言って、長期的に見ればそれほど大きな心配はないように思いますがいかがでしょう?
何度もかいていますが、今回の景気回復は2009年3月に始まり、約2年3ヶ月経ったことになります。景気回復は平均的に4年くらいはあるようですので、2013年3月くらいまではある程度、強気でいいのではないか、というのが筆者の読みであります。
今度こそ「勝ち逃げ」したいものですが、その夢はかなうでしょうか・・・。
ということで今回の読者アンケートでは、「足元では円高が進み株価が下がる、円高・株安という残念な状況ですが、あなたはここから株価は上がると思う?下がると思う?」でいきましょう。7月8日まで。
■足元では円高が進み株価が下がる、円高・株安という残念な状況ですが、あなたはここから株価は上がると思う?下がると思う?(7月8日まで)
http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=706
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